暗号資産BGB（Bitget Token）とは？特徴・価格推移・将来性まで徹底解説

Bitgetが発行するBGB（Bitget Token）は、取引所内の特典やステーキングなどに使える暗号資産です。

2024年には大規模なバーンが行われ、今後の価格や将来性にも注目が集まっています。

本記事では、BGBの基本情報、特徴、供給量、過去の価格推移、買い方までを解説します。

暗号資産BGB(Bitget Token)の概要

BGB（Bitget Token）は、暗号資産取引所Bitgetが発行する独自のトークンです。

名称	Bitget Token
ティッカーシンボル	BGB
時価総額ランキング	24位
価格	$4.30
ローンチ	2021年7月
発行上限	2,000,000,000 → 1,200,000,000
取り扱いのある取引所	Bitget、MEXCなど
公式	・Webサイト ・ホワイトペーパー ・X(旧Twitter)

BGBは主に、Bitget取引所内での手数料割引やステーキング、ローンチパッド参加などに利用されます。Bitget取引所が世界各国に展開する中で、BGBの利用シーンも少しずつ広がっています。

BGBの発行元はBitget取引所

Bitgetは2018年に設立された暗号資産取引所です。デリバティブ取引を強みとしており、取引高と利用者数は世界でも上位に入ります。

Bitgetは現在、ヨーロッパやアジアをはじめ、複数の地域でサービスを提供しています。

BGBはこのBitgetによって設計・発行されました。主にBitget取引所内での利便性向上を目的としたトークンです。

BGB(Bitget Token)の特徴

BGBには、他の暗号資産とは異なる3つの特徴があります。

Bitget取引所と密接に結びついており、実際の利用シーンや価格設計にも特徴が見られます。

Bitgetによる実需に裏付けられたトークン

BGBは、Bitget取引所内で実際に使われる場面が多いトークンです。

取引手数料の割引やローンチパッドへの参加など、保有することで得られる機能が複数用意されています。

取引所が提供するサービスと直接連動しているため、単なる投機目的ではなく、「使うために持つ」という性質が強くあります。

Bitgetのサービスをお得に利用できる

BGBを保有することで、Bitgetの各種サービスを通常よりも有利に利用できます。

• 取引手数料の割引：現物・先物取引の手数料が割引されます。
• VIPランクの昇格条件：保有量に応じてVIPランクが上がり、特典が受けられます。
• Launchpad・Launchpoolへの参加：新規トークンの事前販売や報酬獲得イベントに参加できます。
• Earn・ステーキングでの利回り獲得：Bitget Earnを通じて、資産を増やす手段として活用できます。

これらの用途により、BGBはBitgetユーザーにとって実用性の高いトークンとなっています。

バーン施策による供給制限

BGBは発行枚数が限定されており、定期的にバーン（焼却）される仕組みが導入されています。

Bitgetは2024年末に8億枚のBGBをバーンし、総供給量は20億枚から12億枚へと減少しました。

さらに、2025年以降は四半期ごとに利益の20％を用いたBGBの買い戻しとバーンを行う計画も発表されています。

BGBは供給量を抑える仕組みを導入することにより、価格の下支えとなる設計がなされています。

BGB(Bitget Token)のトークノミクス

BGBの価値や希少性を左右する要素として、初期のトークン配布割合やバーン施策による供給削減などが挙げられます。

BGBの配布内訳とロックアップ、そして2024年以降のバーン施策の詳細について整理します。

トークン配布割合とロックアップ

BGBは最大20億枚の供給量で発行され、6つのカテゴリーに分けて初期配布されました。

各配布先は、Bitgetのサービス拡大、ユーザー獲得、既存トークン（BFT）からの移行などを目的としています。

^{引用元：BGBホワイトペーパー}

配布対象	割合	内容
BGBエコシステム	15％	BGBトークンを通じてBitgetのエコシステムを強化
投資家保護基金	10％	投資家保護に当てられます。
紹介プログラム	15％	ユーザー参加のインセンティブとして用いられます。
BFTとの交換	25％	旧トークン「BFT（Bitget Futures Token）」の保有者との交換に使用された分
ブランディング（KOL）	15％	キーオピニオンリーダー（KOL）やマーケティング活動に使われます。
チームインセンティブ	20%	Bitgetチームに対するインセンティブとして配分されます。

なおチームインセンティブに配分された20％については、一般的に長期ロックが設けられることが多いですが、Bitgetによる明確なロックアップ期間の公開は確認されていません。

BGBのバーン（Burn）と供給制限

BGBには、トークンの価値を維持・向上させるための「バーン（焼却）」の仕組みが組み込まれています。

Bitgetは2024年に大規模なバーンを実施。2025年以降はオンチェーンのガス手数料を原資とした定期的なバーンを行う予定です。

2024年末に過去最大の8億枚をバーン

Bitgetは2024年12月に、過去最大となる8億BGBをバーンしました。これにより、最大供給量は20億枚 → 12億枚へと大幅に減少しています。

2025年以降は四半期ごとにバーンを実施

Bitgetは2025年から、オンチェーン取引にかかるガス手数料の20％を原資として、BGBを買い戻してバーンする制度を導入しました。

• 対象原資：オンチェーンで発生したガス手数料の20％
• 実施頻度：四半期ごと（3ヶ月に1回）
• 実例：2025年第1四半期（1〜3月）には、30,006,905 BGBがバーンされました(参考)

BGBは総供給量が1億に減少するまで四半期ごとにバーンされ続けます。

BGB(Bitget Token)の価格推移・チャート

BGBはBitgetの成長とともに価格変動を重ねてきた暗号資産です。

2023年から2025年までの年ごとの価格推移を簡単に振り返り、主な上昇要因・調整局面も併せて整理します。

2025年の価格推移

• 年初価格帯：約0.53ドル
• 現在価格：約0.60ドル前後（2025年4月上旬時点）
• 直近の高値：0.62ドル（2025年3月末）
• 年間安値（暫定）：0.51ドル（1月中旬）

2025年のはじめは、「暗号資産を買っても大丈夫そう」というムードが強くなった時期でした。

アメリカではトランプ元大統領の再選が注目されていて、暗号資産にやさしい政策が期待されたことが背景にあります。

また2025年は四半期ごとのバーン制度が開始された年です。

第1四半期には、約3,000万枚のBGBがオンチェーンでバーンされ、しっかり仕事しているという姿を見せつけました。

度重なるミームコインの投資過熱感に嫌気が差した投資家は、DeFiや取引所内でのユースケースが増加傾向にあり、BGBのように「保有する意味があるトークン」を購入する動きも見られています。

2024年の価格推移

• 年初価格：0.22ドル
• 年末価格：0.52ドル
• 高値：0.59ドル（12月）
• 安値：0.19ドル（4月）

2024年は市場全体が本格的に回復し始めた年で、ビットコインは年初の27,000ドル台から年末には45,000ドルを突破。

スポットBTC ETFの承認といった大型ファンダが重なり、資金がアルトコインにも波及しました。

その中で、BGBは12月に「総供給量の40％をバーン（8億枚）」というインパクトのある発表と実行を行いました。

この一手により、「供給量の急減→希少性向上→価格上昇期待」という投資ストーリーが一気に形成されました。

2023年の価格推移

• 年初価格：0.15ドル前後
• 年末価格：0.23ドル前後
• 年間高値：0.26ドル（11月）
• 年間安値：0.15ドル（1月）

2023年は暗号資産市場全体が2022年の冬の反動から回復を模索した年でした。

ビットコインは16,000ドル台から28,000ドル台まで回復し、イーサリアムETFの話題やブラックロックの参入報道などが相場を下支えしました。

このなかで、BGBは取引所トークンというカテゴリでの選別の波を受けました。FTX崩壊後、中央集権型取引所の信頼性が再び問われる中、Bitgetは透明性確保やプロダクトの継続リリースで安定志向の投資家から支持を獲得しました。

BGBはBNBやKCSといった大手取引所トークンに比べ、割安感があり“次の候補”として注目され始めた年でもあります。

BGB(Bitget Token)の将来性

BGBは、Bitget取引所の成長とともに使われる場面が増えており、中長期での価値上昇が期待される暗号資産の一つです。

Bitgetの事業展開や市場環境、競合にあたるトークンなどとの違いをふまえて、BGBの将来性について整理します。

Bitgetの国際展開と暗号資産への姿勢

Bitgetは、アジア・ヨーロッパ・南米などでの利用が広がっており、海外ユーザーの増加に合わせて新しいサービスやキャンペーンを展開しています。

さらに2025年はアメリカ大統領選をめぐって暗号資産に前向きな姿勢を見せる政治家が注目を集めていることもあり、市場全体が活気づいています。

Bitgetがこのままグローバル展開を広げていけば、BGBのユースケース（使い道）や流通量も世界中で増えていく可能性があります。

競合トークン（BNB・KCSなど）との違い

BGBは「取引所トークン」という点で、BNB（Binance）やKCS（KuCoin）と同じカテゴリに位置します。

ただし、いくつかの点で違いがあります。

項目	BGB	BNB	KCS
発行枚数（最大）	12億枚（※2024年以降）	約2億枚	約2億枚
時価総額	約50億ドル	約800億ドル	約10億ドル
定期バーン制度	あり（四半期ごと）	あり	あり（利益連動）
現在の主な使い道	手数料割引、ステーキング、Launchpadなど	手数料割引、Launchpad、支払い手段など	手数料割引、ステーキング
実利用シーンの広がり	Bitget内中心（拡大中）	広範囲（DeFi、決済等）	取引所内中心

BNBはすでに独自チェーンや決済、DeFi領域まで展開されており、完成された経済圏を持つ成熟トークンです。

KCSはKuCoin内での収益分配に強みがありますが、用途が取引所内に限られており、外部展開は限定的です。

BGBは現在、Bitget内の手数料割引やステーキングなどが中心ですが、今後はBitget Chainを通じた外部ユースやオンチェーン展開が予定されておりまだ成長途上にあります。

また、オンチェーン手数料に連動して四半期ごとにバーンが行われる仕組みもあり、使われるほど供給が減る構造が特徴です。

暗号資産BGBの買い方・購入方法

BGBはBitget取引所で購入できます。

口座開設から購入までの流れを4つのステップで整理します。

Bitgetの口座開設方法は別記事を参照ください。

暗号資産BGB(Bitget Token)のまとめ

BGBは、Bitget取引所で使える暗号資産で、手数料の割引やステーキング、Launchpadへの参加などに利用されています。

2024年には8億枚のバーンが行われ、供給量は大きく減りました。2025年以降も、四半期ごとのバーンが続く予定です。

Bitgetの拡大とともにBGBの使い道が広がる可能性があるため、今後の動きにも注目されています。