仮想通貨ネム(XEM/NEM)とは?特徴や今後の見通し・将来性を徹底解説
数ある仮想通貨銘柄の中でも、ネム(XEM/NEM)は日本国内でも知名度があり、人気が高い仮想通貨の一つとして知られています。
この記事では、そんなネム(XEM/NEM)の概要や特徴、今後の見通し・将来性などをわかりやすくご紹介していきます。
これからネム(XEM/NEM)の購入や取引を検討している方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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仮想通貨ネム(XEM/NEM)とは?
仮想通貨名称 | NEM |
シンボル | XEM |
現在の価格(2023年4月現在) | 4.96円 |
時価総額(2023年4月現在) | 44,654,646,845円 |
時価総額ランキング(2023年4月現在) | 106位 |
購入できる仮想通貨取引所 | DMM Bitcoin、Coincheck、bitflyerなど |
公式サイト | NEM公式サイト |
ネム(XEM/NEM)とは、2015年に分散型アプリケーションの開発プラットフォームとしてリリースされたブロックチェーンおよび、そのネイティブトークンです。
NEMの正式名称は「New Economy Movement」となっており、その頭文字をとった略称が業界でも普及しています。
DMM BitcoinやCoincheckをはじめ、様々な国内取引所でもラインナップされているので、比較的簡単に取引ができる仮想通貨銘柄と言えるでしょう。
仮想通貨ネム(XEM/NEM)がよくわかる5つの特徴
ここでは、NEM(XEM)の特徴を以下の5つに厳選し、ご紹介していきます。
NEM(XEM)への理解を深めるためにも、順番に詳しく確認していきましょう。
- NEMのブロックチェーン上で発行されているネイティブトークン
- トランザクションの処理速度が速い
- PoI(Proof of Importance)という独自のコンセンサスアルゴリズムを採用している
- 通貨の発行枚数が約90億枚までに制限されている
- 世界各国の政府と提携している
NEMのブロックチェーン上で発行されているネイティブトークン
先ほども少しご紹介しましたが、XEMはNEMのブロックチェーン上で発行されているネイティブトークンです。
NEMのブロックチェーン上で開発されている分散型アプリケーションを利用する際など、様々な場面でXEMが活用される仕組みとなっています。
トランザクションの処理速度が速い
NEM(XEM)の特徴として、トランザクションの処理速度が速いということが挙げられます。
近年、処理能力以上に取引が集中することで送金詰まりなどを起こす「スケーラビリティ問題」が大きな課題となっていますが、NEM(XEM)であればスピーディーかつスムーズな取引を行うことができるでしょう。
PoI(Proof of Importance)という独自のコンセンサスアルゴリズムを採用している
NEM(XEM)では、PoI(Proof of Importance)という独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しています。
PoI(Proof of Importance)は、ウォレット内にあるNEM(XEM)の保有量・保有期間などによって、ネットワークへの貢献度がスコアとして算出される仕組みとなっています。
多くのブロックチェーンで採用しているPoW(Proof of Work)と比較すると消費電力を抑えることができるため、環境によい仮想通貨・ブロックチェーンと言えるでしょう。
通貨の発行枚数が約90億枚までに制限されている
NEM(XEM)の発行上限枚数は、約90億枚までに制限されています。
仮想通貨の中には発行上限が定められていないものがありますが、需要より供給が上回ってしまい、大きく価格を下落させてしまう可能性があります。
そのためNEM(XEM)に対して多くの需要が発生した際には、大きく価格が上昇する可能性があると言えるでしょう。
世界各国の政府と提携している
NEM(XEM)の最後の特徴として、世界各国の政府と提携していることが挙げられます。
過去にはアラブ首長国連邦やマレーシアとの提携を発表しており、強いバックアップがあるプロジェクトとなっています。
仮想通貨ネム(XEM/NEM)のオプトインとは?
2021年3月15日、NEM(XEM)をアップデートしたブロックチェーン、Symbol(XYM)が正式リリースされました。
このアップデートに伴い、NEM(XEM)の運営側から「オプトイン」にて、Symbol(XYM)の配布を行う方針が発表がされます。
ここでは、このオプトインについて詳しく確認していきましょう。
オプトインとは?
オプトインとは、仮想通貨NEM(XEM)の保有者がSymbol(XYM)を受け取りたいという「意思表明」を行うことです。
多くのプロジェクトでは、トークン保有者の意思に関係なくエアドロップを行うケースが多いですが、オプトインではユーザーが主体的に意思表明を行う必要がありました。
ちなみに、NEM(XEM)保有者がオプトインを行わなかった場合、配布予定だったSymbol(XYM)は運営側でバーン(焼却)される仕組みが採用されました。
Symbol(XYM)とは?
Symbol(XYM)とは、NEM(XEM)を大幅にアップグレードしたブロックチェーンです。
主に取引の処理速度やセキュリティの強化が行われており、様々なユースケースでの利用が期待されています。
Symbol(XYM)について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
仮想通貨ネム(XEM/NEM)の価格推移
NEM(XEM)の現在までの価格推移を、値動きの要因とともに解説します。
〜2018年初旬:仮想通貨バブルで上昇
NEM(XEM)の最初の大きな値動きは2017年5月です。仮想通貨への注目が集まり始めた時期で、NEM(XEM)も0.1ドルを突破しました。
半年間はレンジ相場を維持しますが、11月にはいわゆる「仮想通貨バブル」の波に乗る形で急騰します。2ヶ月で9倍以上に値上がりし、翌2018年1月6日には史上最高値となる1.5796ドルを記録しました。
2018年〜2019年:低迷期
バブルが弾けると価格は一気に急落し、3ヶ月で約7分の1となる0.22ドルにまで落ち込みました。
2019年は仮想通貨バブルと直後の暴落がメディアでも大きく取り上げられ、「仮想通貨投資=危険なもの」というイメージが広く流布してしまった時期に当たります。
NEM(XEM)も多くの仮想通貨と同じく、価格は回復しませんでした。2018年末には0.04ドルを割り込み、2019年も低い水準で推移しています。
2020年〜2021年:大型アップデートに向け上昇
NEM(XEM)の価格に回復の兆しが見えたのが2020年の後半です。2021年3月の大型アップデート「カタパルト」を控え、2020年夏ごろから価格が上昇します。
途中で足踏みはあるものの上昇は続き、3月初旬には年初から約3.8倍となる0.7651ドルをつけました。
しかし、アップデートが完了すると暴落し、上昇前と同じ水準まで値下がりします。
2021年後半には再びビットコイン(BTC)が最高値を試す場面がありましたが、NEM(XEM)は波に乗ることができず価格上昇は見られませんでした。
2022年〜現在:0.004ドルで横ばい
前年からの下落の流れを止められず、年初から半年で約3分の1となる0.04ドルまで価格が下落しました。
2022年11月には底抜けし、2023年1月に直近の最低値となる0.0285ドルを記録します。
2023年4月24日現在は、やや値を戻しているものの、0.004ドル付近での横ばいが続いています。
仮想通貨ネム(XEM/NEM)の価格予想
NEM(XEM)の価格予想について、BitcoinWisdomとDigitalCoinPriceの2サイトの予想を紹介します。
いずれのサイトも、中期にわたって上昇するという予想を出しています。
BitcoinWisdom「2023年中に最高で0.05ドル突破」
最低 | 最高 | |
2023年 | 0.043608ドル | 0.054510ドル |
2025年 | 0.109019ドル | 0.127189ドル |
2030年 | 0.290718ドル | 0.308888ドル |
仮想通貨の価格予想を行うBitcoin Wisdomは、NEM(XEM)が2023年中に最高で0.055440ドルに到達すると予想しています(2023年4月24日現在)。
最低でも0.0436ドルなので、2023年4月24日現在よりも値上がりする可能性が高いという予想です。
上昇の要因としてBitcoinWisdomが挙げているのが、多数のパートナー連携です。
Symbol(XYM)を含むNEM(XEM)のプロジェクトは、すでに日経新聞社やFantom Foundationなど複数の企業とのパートナーシップ締結を進めています。
NFT分野への進出も発表されており、普及が進めば価格にポジティブな影響が期待できるでしょう。
Digitalcoinprice「2023年5月に下落の可能性」
最低 | 最高 | |
2023年 | 0.0328ドル | 0.0802ドル |
2025年 | 0.11ドル | 0.13ドル |
2030年 | 0.36ドル | 0.38ドル |
DigitalCoinPriceでは2023年の最高価格を0.0802ドルとしていますが、最低は0.0328ドルと予想しています(2023年4月24日現在)。
また短期的には2023年5月の下落を示唆しており、月末までに30%下落する可能性があるとも述べています。
Based on NEM’s price fluctuations, we predicted that the price of XEM would fall by -$16.16% at the beginning of May 2023. During the mid of May, the price is expected to fall by a maximum of $119.50%. By the end of the month, XEM is likely to fall by $29.67%.
引用:https://digitalcoinprice.com/forecast/nem
しかし2025年以降の予測を見ると、2025年に最低0.11ドル、2030年に最低0.36ドルと、中長期的に強気な予想であることはBitcoinWisdomと同様です。
また2025年の最低0.11ドルという価格はBitcoinWisdomの予想とも一致しており、どちらのサイトでもNEM(XEM)の成長に期待を寄せている様子が伺えます。
仮想通貨ネム(XEM/NEM)を購入できる取引所
NEM(XEM)は国内でも取引できる取引所が多く、以下の取引所で売買が可能です(2023年4月24日現在)。
取引所名 | 販売所 (現物取引) | 取引所 (現物取引) | 仮想通貨FX (レバレッジ取引) | その他サービス |
---|---|---|---|---|
bitFlyer(ビットフライヤー) | ◯ | ✕ | ✕ | |
GMOコイン | ◯ | ◯ | ◯ | 積み立て、レンディング、IEO |
BitTrade | ◯ | ◯ | ✕ | レンディング |
Coincheck(コインチェック) | ◯ | ✕ | ✕ | 積み立て、レンディング、IEO |
Zaif | ◯ | ✕ | ✕ | |
DMM Bitcoin | ◯ | ✕ | ◯ | |
Binance Japan | ◯ | ✕ | ✕ | 積み立て、レンディング |
ほとんどの取引所が販売所形式の売買ですが、GMOコインとBitTradeでは取引所形式(板取引)が可能です。
またレバレッジ取引にはGMOコインとDMM Bitcoinが対応しています。DMM Bitcoinでは国内唯一となるXEM/BTCの取引をサポートしています。
仮想通貨ネム(XEM/NEM)の今後の見通しと将来性
NEM(XEM)の今後の見通しと将来性を、3点解説します。
- Symbol(XYM)の動向による影響
- 決済手段に利用できる
- 活発なコミュニティがある
Symbol(XYM)の動向による影響
今後のNEM(XEM)の見通し・将来性としては、大型アップグレードされたSymbol(XYM)の動向によって大きな影響を受ける可能性があると言えます。
投資家の中には、Symbol(XYM)の知名度が上昇することで、NEM(XEM)の価格が上昇するという声も多く聞こえてきます。
しかし、Symbol(XYM)の価格が上昇することで反比例的にNEM(XEM)が下落するという予想もあるので、Symbol(XYM)との関係性は注意して観察していく必要がありそうですね。
決済手段に利用できる
NEM(XEM)はトランザクションの処理速度が速くセキュリティ性が高い通貨なので、決済手段にも利用できます。
cryptomallや炭火焼肉たむらなど、実際にNEM(XEM)で決済ができるWebサイトや店舗もあり、ユーザーに便利な決済方法を提供しています。
買い物の支払いでは、NEM Walletなど専用のウォレットを利用して決済する仕組みです。
今後も決済手段に採用するWebサイトや店舗が増えていくと、NEM(XEM)の需要も増えていきます。
活発なコミュニティがある
NEM(XEM)は、活発なコミュニティがある通貨です。
コミュニティのメンバーが集まり、NPO法人「NEM技術普及推進会 NEMTUS」を立ち上げています。
NPO法人NEMTUSの活動内容は、以下のとおりです。
- 月に1度の勉強会
- ハッカソンの開催
- アプリやマーケットプレイスの構築
- ツールの開発
仮想通貨初心者でもコミュニティに参加しやすく、メンバーが増えればNEM(XEM)を購入するユーザーも増えていきます。
仮想通貨ネム(XEM/NEM)に関するよくある質問
NEM(XEM)に関するよくある質問を、2点解説します。
- 仮想通貨ネム(XEM/NEM)とSymbol(XYM)の違いを教えてください
- 仮想通貨ネム(XEM/NEM)の価格は10,000円になる可能性はありますか?
仮想通貨ネム(XEM/NEM)とSymbol(XYM)の違いを教えてください
NEM(XEM)とSymbol(XYM)の違いを、以下の表にまとめました。
仮想通貨名称 | NEM | Symbol |
シンボル | XEM | XYM |
コンセンサスアルゴリズム | PoI | PoS+ |
主な利用方法 | 個人向け | 法人向け |
メインネット公開日 | 2015年3月31日 | 2021年3月17日 |
Symbol(XYM)は、本記事で解説したNEM(XEM)をアップグレードしたブロックチェーンプロジェクトです。
NEM(XEM)は個人向けの利用が多く、Symbol(XYM)は企業や法人向けのサービスを展開しています。
仮想通貨ネム(XEM/NEM)の価格は10,000円になる可能性はありますか?
2023年6月20日現在のNEM(XEM)の価格は1XEM=3円で、今後価格が10,000円を超える可能性は低いです。
NEM(XEM)が過去最高値をつけた2018年の1月でも、1XEM=206円でした。
しかし、NEM(XEM)のトランザクションの処理速度は早く、世界各国の政府と提携している通貨です。
NEM(XEM)価格が10,000円を超える可能性は低いですが、価格の上昇は期待されています。
仮想通貨ネム(XEM/NEM)のまとめ
今回の記事では、様々な分散型アプリケーションを開発できるプラットフォーム、NEM(XEM)の特徴や今後の動向・見通しなどについてご紹介してきました。
非常に注目度が高いプロジェクトですが、今後の動向としてはアップグレードが行われたSymbol(XYM)についてもチェックしていく必要があるでしょう。
これからNEM(XEM)への投資を考えている方は、ぜひこの機会に日本国内でも人気が高いDMM Bitcoinなどの口座開設も検討してみてください。
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