アービトラム(Arbitrum)とは?特徴やMetaMaskでの設定方法を徹底解説
暗号資産(仮想通貨)は送信先のウォレットアドレスを入力するだけで、いつでも送金できる便利な通貨です。
しかし、利用するユーザーが増えたことで、送金完了までに時間がかかり、手数料が高騰する問題が発生しています。
本記事で紹介するアービトラム(Arbitrum)は、イーサリアムチェーンの処理能力を向上させるためのブロックチェーンです。
アービトラム(Arbitrum)の特徴や、MetaMask(メタマスク)の設定方法も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
2023年3月23日、Arbitrum(ARB)トークンは、OKXのスポット取引市場および永久取引市場に初上場しました!
アービトラム(Arbitrum)とは?
アービトラム(Arbitrum)は、イーサリアムに集中したトランザクション(データの処理)を軽減させるために開発されたブロックチェーンです。
2021年9月にリリースされ、DeFi(分散型金融)やNFTなど、多くのサービスが利用しています。
アービトラム(Arbitrum)はレイヤー2と呼ばれており、レイヤー1(イーサリアム)に送られる通貨の送金処理をサポートしています。
イーサリアムのレイヤー2には
- Polygon(ポリゴン)
- Optimism(オプティミズム)
- Metis Andromeda(メティス)
などがありますが、2023年10月現在はマーケットシェアの50%をアービトラム(Arbitrum)が獲得しています。
アービトラム(Arbitrum)がよくわかる7つの特徴
ここでは、アービトラム(Arbitrum)の特徴を7つにまとめました。
- イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決する
- EVMを利用できる
- 多くのサービスに対応している
- 「One」と「Nova」2つのブロックチェーンが存在
- オプティミスティック・ロールアップを採用
- DAOを開始し、運営の分散化が進む
- 独自の仮想通貨「ARB」をエアドロップ
詳しく解説します。
イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決する
アービトラム(Arbitrum)は、イーサリアムのスケーラビリティ問題(ユーザーの増加によるシステム障害)を解決するためのブロックチェーンです。
具体的には
- スマートコントラクトの複雑な計算を処理する
- 複数のトランザクションを1つにまとめる(ロールアップ)
という方法で、イーサリアムに集中する負担を軽減しています。
現在のイーサリアムは
- DeFi(分散型金融)
- ブロックチェーンゲーム
- NFT
などの、多くのサービスが利用しています。
アービトラム(Arbitrum)を使用することで、送金スピードの向上と手数料の削減が可能です。
EVMを利用できる
EVMとは、イーサリアムバーチャルマシーンと訳されており、イーサリアムと互換性があるブロックチェーンで利用できるシステムです。
イーサリアムで使用するプログラミング言語を翻訳する機能があり、プログラマーはコンピューターへ素早く指示を出せます。
プログラマーはEVMを使うとDapps(分散型アプリ)の開発が容易になり、サービスがリリースするまでの時間を短縮できます。
送金スピードが早く手数料が安いアービトラム(Arbitrum)には、現在も多くのプロジェクトが参入中です。
EVMを利用することで、プログラマーの負担が減り、プロジェクトの運営も素早くサービスをリリースできるメリットがあります。
多くのサービスに対応している
アービトラム(Arbitrum)は、イーサリアムチェーンを利用する多くのサービスに対応しています。
特に、取引の回数が多くなるDEX(分散型取引所)やDeFi(分散型金融)では、手数料の安さからアービトラム(Arbitrum)を利用しているサービスが多いです。
2023年10月現在では
- Uniswap(ユニスワップ)
- AAVE(アーべ)
- Curve finance(カーブファイナンス)
- Stargate(スタートゲート)
など、多くのサービスが利用できます。
また、NFTの売買ができるOpenSea(オープンシー)も、アービトラム(Arbitrum)に対応しています。
ブロックチェーンごとにコレクションがまとまっており「Arbitrum」をクリックすると、NFTの検索が可能です。
「One」と「Nova」2つのブロックチェーンが存在
アービトラム(Arbitrum)には、「Arbitrum One(アービトラム・ワン)」と「Arbitrum Nova(アービトラム・ノヴァ)」2つのブロックチェーンが存在します。
Arbitrum One(アービトラム・ワン)は、DeFiやNFTでの利用に適したチェーンです。
一方で、Arbitrum Nova(アービトラム・ノヴァ)は、ブロックチェーンゲームやソーシャルアプリケーションの利用に適しています。
以上の異なる特性を持つブロックチェーンにより、ユーザーや開発者はそれぞれのニーズに最適なチェーンを選択できます。
オプティミスティック・ロールアップを採用
アービトラム(Arbitrum)は、「オプティミスティック・ロールアップ」と呼ばれる技術を採用するブロックチェーンです。
ロールアップとは、複数のトランザクションを1つにまとめるデータ処理の方法を指します。
まとめた取引データを一度「正しい」と仮定して、イーサリアムブロックチェーンに保存するのが、オプティミスティック・ロールアップの特徴です。
オプティミスティック・ロールアップを採用し、高い処理能力と低い手数料を実現しています。
DAOを開始し、運営の分散化が進む
2023年3月に開始した「Arbitrum DAO」により、運営の分散化が進んでいます。
分散化を進めるのは、コミュニティメンバーが運営の重要な決定に参加し、アービトラム(Arbitrum)の未来を共同で作るためです。
たとえば「Arbitrum DAO」では、
- ネットワークのアップグレード方法
- 運営収入の使用方法
など、重要な決定にコミュニティメンバーが投票します。
以上により、Arbitrum DAOに参加するユーザーがアービトラム(Arbitrum)の方向性を共同で決定可能です。
したがって、Arbitrum DAOの導入は、運営の分散化を進める一歩となっています。
独自の仮想通貨「ARB」をエアドロップで配布
アービトラム(Arbitrum)は、仮想通貨「ARB」を発行し、ユーザーやSushiSwap(スシスワップ)などのDAOに対してエアドロップを実行しました。
ARBは、「Arbitrum DAO」での投票権としての機能(ガバナンストークン)や取引などに利用できます。
エアドロップされたARBの詳細は以下のとおりです。
名称 | ARBトークン |
ティッカーシンボル | ARB |
時価総額 | 154,508,973,570円 |
時価総額ランキング | 40位 |
発行日 | 2023年3月23日 |
公式サイト | https://arbitrum.io/ |
アービトラム(Arbitrum)をMetaMask(メタマスク)に追加する方法
アービトラム(Arbitrum)を、イーサリアムチェーンで使用するウォレットのMetaMask(メタマスク)に追加する方法を解説します。
MetaMask(メタマスク)にログインし、右上にあるアイコンをクリックします。
1番下にある「設定」を選択してください。
メニューにある「ネットワーク」を選択し、右上の「ネットワークを追加」をクリックします。
Arbitrum Oneと表示されているので、右側にある「追加」をクリックします。
「承認」をクリックし「Arbitrum Oneに切り替える」を選択して、ネットワークを切り替えてください。
もしArbitrum Oneが表示されていない場合は、画面下にある「ネットワークを手動で追加」をクリックします。
以下の表にある項目を、コピーアンドペーストで追加してください。
ネットワーク名 | Arbitrum One |
新しいネットワークURL | https://arb1.arbitrum.io/rpc |
チェーンID | 42161 |
通貨記号 | ETH |
ブロックエクスプローラーのURL | https://explorer.arbitrum.io |
「保存」をクリックすると、ネットワークがAirbitrum Oneに切り替わります。
MetaMask(メタマスク)の右上にあるネットワークをクリックすると、他のネットワークの選択が可能です。
MetaMask(メタマスク)の登録方法や使い方は、以下の記事を参考にしてください。
アービトラム(Arbitrum)の今後の見通しと将来性
アービトラム(Arbitrum)のレイヤー1であるイーサリアムは、2022年に大型のアップデートが終了しました。
しかし、取引時の手数料が大きく削除されることはなく、スケーラビリティ問題が解決するのは、2023年以降といわれています。
今後も送金スピードが早く、手数料が安いアービトラム(Arbitrum)の需要は高いでしょう。
仮想通貨ARBを実際に売買している人の声(口コミ)
取引に関するユーザーの声は、投資する際の参考になります。
実際に売買している人の経験や感想は、リアルな情報だからです。
たとえばX(Twitter)では、ARBの価格情報や実際の取引体験が投稿されています。
したがって、実際に売買している人の声や口コミのチェックが、有益な情報を得る手段となるのです。
実際に仮想通貨ARBを売買しているユーザーの声を、いくつか見てみましょう。
アービトラム(Arbitrum)に対するユーザーの声は多様です。
価格変動に対する驚きやトレード戦略のシェアなど、投資家たちのリアルな感想がうかがえます。
売買のタイミングや保有戦略は個々に異なり、トレードする際は市場の動きに注目が必要です。
仮想通貨「ARB」の購入方法
仮想通貨ARBは以下の手順で購入可能です。
- OKCoinJapan(オーケーコイン・ジャパン)の口座を開設
- 日本円を口座に入金
- 仮想通貨ARBを購入
各ポイントについて解説します。
OKCoinJapan(オーケーコイン・ジャパン)の口座を開設
仮想通貨ARBは、OKCoinJapan(オーケーコイン・ジャパン)で購入できます。
OKCoinJapan(オーケーコイン・ジャパン)を利用するには、口座開設が必要です。
口座は以下の手順で開設できます。
- 公式ページの「新規登録」を押下
- メールアドレスとパスワードを入力
- 携帯電話番号の認証
- 本人情報や取引目的などの入力
- 本人確認書類を提出
以上で口座を開設できます。
詳しい口座開設方法は以下の記事を参考にしてみてください。
日本円を口座に入金
開設した口座に、購入費用となる日本円を入金します。
入金の手順は以下のとおりです。
- OKCoinJapan(オーケーコイン・ジャパン)にログインし、「資産管理」の「日本円入金」を押下
- 「振込入金」を押下し、振込先口座を表示
- 振込先口座情報を確認して入金
以上の手順で日本円を入金できます。
アービトラム(Arbitrum)のまとめ
本記事では、アービトラム(Arbitrum)の特徴や、MetaMask(メタマスク)の設定方法を解説しました。
DeFi(分散型金融)やブロックチェーンゲーム、NFTを利用するユーザーが増えることで、アービトラム(Arbitrum)の需要も増加します。
MetaMask(メタマスク)への追加も簡単にできるので、ぜひ使用してみてください。
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