Base(ベース)のメインネット公開!Coinbase(コインベース)発のイーサリアムレイヤー2とは
Base(ベース)とは、米大手仮想通貨取引所のCoinbase(コインベース)が開発したEthereum(イーサリアム)のレイヤー2です。
2023年8月9日にBase(ベース)のメインネットが公開され、注目のトピックとなっています。
今回の記事では、メインネット公開の背景、Base(ベース)の特徴、公開後の状況などについて解説していきます。
Coinbase(コインベース)の取り組み、ビジョンについて知りたい方は、ぜひ続きをお読みください。
- 想定年利10%以上の仮想通貨運用
- 各種手数料が無料
- 500円から仮想通貨を買える
- SBIグループの運営で安心感◎
この記事のポイント
- Coinbase(コインベース)がイーサリアムのレイヤー2であるBase(ベース)のメインネットを全てのユーザーに公開
- Coinbase(コインベース)製品やユーザーとの相乗効果に期待
- 「OP Stack」を利用して構築
- 公開1カ月でTVL(Total Valued Locked)ランキング3位に
- 公開記念の「On Chain Summer(オンチェーン・サマー)」が開催された
Base(ベース)メインネット公開までの経緯
Base(ベース)は、Coinbase(コインベース)が開発したEthereum(イーサリアム)のレイヤー2です。
2023年2月にBase(ベース)のテストネットが立ち上げられ、同年7月には開発者向けのメインネットが先行公開されました。
そして、2023年8月9日にメインネットを全ユーザーに公開。
公開により、Base(ベース)とEthereum(イーサリアム)間での仮想通貨の移動が可能となりました。
Coinbase(コインベース)がBase(ベース)を立ち上げた理由とは?
Coinbase(コインベース)が目指しているのは、オープンな金融システムの実現です。
実現のためには、分散型アプリケーション(DApps)の普及が必要であり、以下の要素が重要とされています。
- 手軽さ
- 低コスト
- 安全性
また、開発者が分散型アプリケーション(DApps)を効率的に構築するためのサポートも必要です。
以上の背景があり、Coinbase(コインベース)はBase(ベース)の立ち上げにいたりました。
Base(ベース)の特徴について
Base(ベース)には、どのような特徴があるのでしょうか?
特徴は以下の3つです。
- Ethereum(イーサリアム)のレイヤー2
- Coinbase(コインベース)との親和性が高い
- OP Stackの採用
Ethereum(イーサリアム)のレイヤー2
Base(ベース)はEthereum(イーサリアム)のレイヤー2として開発されました。
Coinbase(コインベース)がEthereum(イーサリアム)を選定した理由は、EVM(Ethereum Virtual Machine)が分散型アプリケーション開発の主流だからとしています。
Ethereum(イーサリアム)のレイヤー1は、高いセキュリティが求められる分散型アプリケーション(DApps)の実装に最適です。
しかし、Ethereum(イーサリアム)のレイヤー1では、大規模なトランザクションや多数のユーザーをサポートするのに限界があります。
レイヤー2であれば、トランザクションの処理速度を向上させ、手数料を削減可能です。
大量のユーザーを対象としたアプリケーションに適した環境を構築できます。
将来的に分散型アプリケーションを展開する場所として、Ethereum(イーサリアム)のレイヤー2が選択されました。
Coinbase(コインベース)との相乗効果
Base(ベース)では、Coinbase(コインベース)製品やツールを活用して、手軽に分散型アプリケーション(DApps)を作れます。
開発者はCoinbase(コインベース)のユーザーである1億1000万人以上に向けてサービスを提供可能です。
また、Coinbase(コインベース)のプラットフォーム内の800億ドルの資産にもアクセスできます。
OP Stackの採用
Base(ベース)は、「OP Stack」と呼ばれるプロジェクトの一部です。
OP Stackは、レイヤー2の立ち上げに必要なツールが揃っているキットのようなもので、Optimism(オプティミズム)と呼ばれる団体が中心となって開発しています。
Optimism(オプティミズム)が構想する「スーパーチェーン」にCoinbase(コインベース)も賛同し、OP Stackを使ってBase(ベース)を構築しました。
メインネットが公開されたBase(ベース)の現状について
2023年8月にメインネットが公開されたBase(ベース)ですが、公開後はどのような状況なのでしょうか。
以下の2つについて解説します。
- 多くの資金がBase(ベース)へ流入
- 100以上のプロジェクト・分散型アプリケーション(DApps)が参入
多くの資金がBase(ベース)へ流入
Base(ベース)のメインネット公開1カ月時点で、Ethereum(イーサリアム)レイヤー2におけるTVLランキングで3位に位置づけました。
TVL(Total Valued Locked)は、ブロックチェーンやプロトコルの評価において一般的に使用される指標で、預かり価値の総額を示しています。
具体的には、Base(ベース)のTVLは5億3,600万ドルに達しており、Arbitrum One(アービトラム・ワン)やOP Mainnetに次ぐ高額です。
以上のデータから、Base(ベース)への期待とポテンシャルの高さがうかがえます。
出典:L2BEAT 2023年9月時点データ参照
100以上のプロジェクト・分散型アプリケーション(DApps)が参入
Base(ベース)には、すでに100以上のプロジェクトが参入しています。
以下は、参入しているプロジェクトの一例です。
Aave(アーベ) | 分散型金融プロトコル(DeFi) |
Compound(コンパウンド) | 分散型金融プロトコル(DeFi) |
OpenSea(オープン・シー) | NFTマーケットプレイス |
AnimocaBrands(アニモカ・ブランズ) | 香港が拠点のWeb3大手企業 |
Brave(ブレイブ) | Brave Software社開発のウェブブラウザ |
Base(ベース)メインネット公開を記念するイベント「On Chain Summer(オンチェーン・サマー)」を開催
Base(ベース)メインネットの公開を記念して、Coinbase(コインベース)は「On Chain Summer(オンチェーン・サマー)」を開催。
アート、音楽、ゲームなどをテーマにした数週間にわたる祭典で、2023年8月9日から8月31日までの期間中に実施されました。
イベントには、
- Coca-Cola(コカ・コーラ)
- ATARI(アタリ)
- OpenSea(オープン・シー)
など、50以上の企業やアーティスト、クリエイターが参加しています。
On Chain Summer(オンチェーン・サマー)は、268,000を超えるウォレットが参加。
そして、700,000を超えるミント(NFTの新規発行)が実行されています。
On Chain Summer(オンチェーン・サマー)は、Base(ベース)上で多くの人が活動したと証明する結果となりました。
Coinbase(コインベース)開発の「Base(ベース)」メインネット公開 まとめ
Base(ベース)はCoinbase(コインベース)が開発したEthereum(イーサリアム)の新たなレイヤー2ネットワークです。
2023年8月9日にBase(ベース)のメインネットがすべてのユーザーに向けて公開されました。
Base(ベース)には、以下の特徴があります。
- Ethereum(イーサリアム)のレイヤー2
- Coinbase(コインベース)との親和性が高い
- OP Stackの採用
また、メインネットが公開されたばかりですが、TVL(Total Valued Locked)で3位に位置づけ、100以上のプロジェクトが参入(2023年9月時点)。
Coinbase(コインベース)によるイベント「On Chain Summer(オンチェーン・サマー)」も開催されました。
- 想定年利10%以上の仮想通貨運用
- 各種手数料が無料
- 500円から仮想通貨を買える
- SBIグループの運営で安心感◎