仮想通貨のエアドロップは儲かる?実情を踏まえて徹底解説する
仮想通貨のエアドロップは無料で稼げるとSNSでは話題です。
そんな話を見聞きしていると「自分でも儲けられそう」と考える方は多いかと思います。
そこでこの記事では仮想通貨のエアドロップについて、メリットとデメリット、参加方法や注意点まで丸ごと解説します。
私自身の体験談も踏まえたリアルな情報をお届けするので、ぜひチェックしてみてくださいね。
仮想通貨のエアドロップとは?
エアドロップとは、Web3関連プロジェクトが自社のトークンを無償で配るマーケティング戦略です。
その多くは、プロジェクトの公開前にエアドロップが示唆されます。そしてプロジェクトスタートと同時にトークン(仮想通貨)を配ることが多いです。
暗号資産や仮想通貨の銘柄やプロジェクトは無数にあり、効果的なマーケティングを行わなければ、誰にも注目されずに消えてしまいます。
プロジェクト側は、ユーザーに無償でトークンをエアドロップ(=配る)ことでその銘柄を盛り上げ、初期ユーザーを獲得しsて軌道に載せることが目的です。
ユーザー側は、プロジェクト側の提示する条件をクリアすれば無償でトークンがもらえ、そのトークンを既存の通貨と交換することでノーリスクで報酬を得られるというわけです。
仮想通貨のエアドロップのメリットとデメリットを解説
エアドロップのメリットとデメリットを紹介します。
エアドロップのメリット
エアドロップには大きく2つのメリットがあります。
- 無料でトークンを受け取れる
- トークンが大きく値上がりする可能性がある
なんといっても、基本的に無料で将来性がある(と思われる)トークンを受け取れるのが魅力です。
暗号資産投資は、基本的には「投資」なので資金力のある人が有利ですが、エアドロップは資金力のない方でも暗号資産を受け取れる可能性があります。
また将来有望なプロジェクトであれば、ローンチ時に受け取ったトークンが大きく値上がりして大きな利益になることもあり得ます。
ただし、どのプロジェクトも「自分たちは将来有望で、世界を変えます!」と宣言しており、本当に有望なプロジェクトかどうかを正しく判断する必要があります。
エアドロップのデメリット
エアドロップのデメリットは4つです。
- トークンの価格が上がらない場合もある
- 税金が発生する場合がある
- 詐欺プロジェクトに注意が必要
- 会員登録やリサーチの手間がかかる
どのプロジェクトも、ローンチ前には「このトークンは将来有望です!」と匂わせをしますが、実際に価格が上がるのは一握りです。実際には多くのトークンの価格が地に落ち、タダ同然になってしまいます。
またエアドロップで獲得したトークンを日本円などの法定通貨に戻して利確すると、課税の対象となる点も注意です。
そして、エアドロップは「タダで誰でも儲かる」という印象が強いため、詐欺の温床となっている面もあります。個人情報を抜き取られるだけではなく、ウォレット情報まで盗まれると取り返しがつきません。エアドロップ案件は慎重に選別する必要があります。
基本的にエアドロップを行うのは海外のプロジェクトなため、情報は全て英語です。しかも詐欺まがいの案件が紛れ込んでいたり、インフルエンサーも詐欺の片棒を担いでいる可能性があったりと、正直言ってリスクは多い世界です。
エアドロップ案件をリサーチする手間、会員登録の手間などがけっこう大変で、時給で換算するとそこまでお得ではない、ということも十分にあり得ます。
仮想通貨のエアドロップを受け取るための条件は?
エアドロップを受け取るための条件はプロジェクトによって異なります。
ここではエアドロップを受け取るのによくある条件を紹介します。
個人情報を登録する
エアドロップを受け取るための条件として最も多く、ほぼ必須なのが個人情報の登録です。具体的にはメールアドレスの登録やSNSアカウントの接続などが求められます。
- メールアドレスの登録
- SNSのフォロー
- Discord、テレグラムへの参加
プロジェクト側は、サービスを開始した時点での初期ユーザーが欲しいわけなのでメールアドレス登録はほぼ必須です。
SNSのフォロワー数が多いとプロジェクトに箔が付くと思われるため、X(旧Twitter)やYouTube、Instagramのフォローが条件のことも多いです(フォロワー数が本当に意味のある数字なのかはまた話は別)。
Discordやテレグラムのチャンネル登録を求められ、その先でもTelegramミニゲームやコメントにいいねするなどの操作を要求する系のタスクもよくあります。
これらの操作は慣れている人にはそこまで苦ではありませんが、慣れていない人にとっては複雑に感じるかもしれません。
サービスの利用やNFTを購入する
エアドロップの権利を付与するといって、事前にサービスの利用やNFTの購入を求められることがあります。
ある程度の初期投資が必要になりますが、エアドロップで採算が取れる可能性もあって、この手のプロジェクトは増えてきました。
ウォレットの接続や仮想通貨の送金を要求されることがあるため、信頼できるプロジェクトかどうかを十分に見極める必要があります。
もし仮想通貨取引所に口座を持っていない方は開設する必要がありますし、Webウォレットがなければ作る必要があります。
まだ取引所のアカウントを持っていない方は、おすすめ海外取引所BEST3の記事を参考に、口座を開設しておきましょう。
仮想通貨のエアドロップは実際に儲かる?
「で、結局、実際に儲かるの?」
「稼げた人って実際にいるの?」と思う方がいるかと思います。
結論から言うと、間違いなく多くの人がエアドロップを受け取って報酬を得ていますが、なにしろ匿名性が高い世界で、かつ煽り情報、ガセ情報も警戒する必要があるため、ここで証拠を出すことはできません。
ただ、次に紹介するエアドロップでは多くの人が儲かったと言われています。
過去に儲かったと言われるエアドロップ
- Jito(ジト)
- Jupiter(ジュピター)
- LayerZero(レイヤーゼロ)
- ZKsync(ジーケーシンク)
- HyperLiquid(ハイパーリキッド)
これらのプロジェクトでは、数億、数十億円単位でエアドロップが行われており、いずれも1人あたり数万円〜数十万儲かったと言われています。
基本的にはサービススタート前に会員登録やウォレット接続など必要な工程を踏んだ人が対象です。トークンのローンチ時にエアドロップされた形になります。
エアドロップで受け取ったトークンは保持し続けてもいいですし、適当なタイミングで売り抜けることで利確することができます。
インターネット上では虚偽の「儲かった」報告に注意
SNSを見ると、エアドロップで「儲かった」という報告がたくさん見つかります。
しかしその全てが真実とは限りません。むしろ虚偽が多いくらいに考えておいた方が安全でしょう。
暗号資産に限らず、なにかしらで「儲かった」と他人に報告するメリットは小さいです。わざわざ「儲かった」と過剰にアピールする場合は、その先になにかしら誘導したい案件や商材がある可能性が高いです。
エアドロップで実際に儲かっている人がいるかどうかの判断が難しい点はここにあります。
ただでさえ匿名性の高いインターネットで、同じく匿名性のある暗号資産のことだと、誰でも、いくらでも嘘がつけてしまいます。
エアドロップに関して調べるときは「大量にウソの情報がある」という前提で調べましょう。
上場直後に売却すると儲かる可能性が高い
エアドロップで得た仮想通貨は、14日以内に売却しなければ最高値で売却する機会を逃すとされています(コインテレグラフの記事)。
つまり、エアドロップで得た仮想通貨の半分以上は、15日以上保有すると売却の機会を逃す計算になります。この事象からはエアドロップがマーケティングとしてよりも、投機的な面が強いことが伺えます。
せっかく「これから世界を変えるプロジェクトです!」という触れ込みに期待してエアドロップを取得しても、実際には2週間程度で最高値となり、それ以降は塩漬けになるプロジェクトがほとんどということです。
適切なタイミングで売り抜けるのは思ったより難しいですし、販売所に上場するタイミングに敏感になるなど高い情報収納力が必要です。
【結論】儲かる案件はあるが、高い情報収集能力が必須
エアドロップに関する結論は「儲かる可能性はあるが、高いリサーチ能力が必要」となります。
世界には無数の企業がたくさんのプロジェクトを立ち上げており、その多くがエアドロップを実施しています。
適切に条件を満たし、正しくウォレットを接続し、最適なタイミングで売り抜くことができれば多くの利益を得ることができますが、それはもはや「プロフェッショナル」の域です。
素人の方が「副業」や「片手間」で稼げる世界ではありません。
そして、情報はもちろんほぼ英語です。
Web3や暗号資産への強い興味や好奇心を持っていて、空き時間はパソコンに張り付いて情報収集ができるような方でないと、エアドロップで十分な収益を得るのは難しいでしょう。
「エアドロップの情報を発信している人に乗っかればいいじゃないか」とも考えるかもしれませんが、何も調べずに全乗っかりするのは危険です。ここ最近はリファラル優遇のプロジェクトが多く、どれだけの人数をプロジェクトに紹介したかで報酬額が決まるエアドロップ案件も増えてきました。
インフルエンサーのように多くの人に訴求できる人が有利になっているため、せっかくエアドロップ案件に参加したのに、もらえるトークンは雀の涙ほどということも珍しくは無いのです。
パソコンの前で情報収集したり、会員登録やウォレット登録作業の時間を時給で考えると、副業としてはそこまで効率がよいとは思えません。
【体験談】副業や片手間でやるのはおすすめしない
この記事を書く私も、何度かエアドロップ獲得に挑戦したことがありますが、一度も受け取れていません。
というのも、SNSなどで「このエアドロップがアツい!」という情報を見つけてリサーチし、いくつも会員登録したり、ウォレットを接続しているのですがどうにも受け取れていません。
エアドロップを受け取る条件を満たしていないのか、まだ期限が来ていないのか、プロジェクトが頓挫したのか、詐欺案件だったのかもよくわからないのが正直なところです。
エアドロップは気軽に参加できるため「とりあえず登録して待とう!」と思うのですが、実際にはそのまま忘れ去られることがほとんどです。
人生を賭けてリサーチし、毎日進捗をチェックするくらいのプロジェクトがあればよいのですが、どのプロジェクトにそこまで時間を割けばいいのかもわからないため、結局成果を得られていません。
このように、片手間、副業で中途半端に手を出しても成果が得られず、結局は自分の時間が無駄になるだけ、ということが多いです。
本気でエアドロップに取り組むのは悪くないとは思いますが、かなり時間と意識を注ぐ覚悟が必要です。
仮想通貨のエアドロップよりも儲かるおすすめの方法は?
仮想通貨のエアドロップは、暗号資産初心者の方が狙う稼ぎ方としては正直おすすめできません。難易度の高さ、高いリサーチ能力が必要、不確実性の高さがその理由です。
初心者の方には、もう少し分かりやすい資産運用の方がおすすめできます。
- 積立投資
- ステーキング
- 草コイン投資
積立投資とステーキングは「コツコツ」タイプですが「草コイン投資」は一攫千金が狙えるシロモノです。自分に合った方法を検討してみてください。
積立投資
積立投資は「毎月決まった額、決まった通貨を買い続ける」という投資方法です。
ドル円で言えば「ドルコスト平均法」と呼ばれます。最も手堅く地味ですが堅実に値上がり益を見込める投資法です。
暗号資産の場合は「ビットコインがいくらであろうと、毎月決まった額を買い続ける」ことになり、1万円や5,000円など、自分の決めた額をただ淡々と毎月買い続けます。
この投資手法は「長い目で見ると、暗号資産の価値は上がる」という前提に基づいており、1日や1週間ではなく、1年、3年、5年と積み立てを続け、通貨を保有することで高確率で利益を上げることができます。
エアドロップのように、英語の情報の海を延々と彷徨い続けてリサーチをする必要はなく、手間がかからないのも嬉しいポイントです。
GMOコインでは月500円から積立投資が可能です。
GMOコインの積立投資についての記事で詳しく解説しています。
ステーキング
「ステーキング」とは、ある暗号資産(トークン)を保有しているだけで「そのネットワークに貢献している」とみなされ、わずかずつですがトークンがもらえる仕組みです。
ステーキングは全ての銘柄でできるわけではなく「プルーフオブステーク(PoS)」というシステムを採用している銘柄だけです。
「イーサリアム」や「ソラナ」のような有名銘柄も可能です。
ちょうど銀行の「金利」に似たシステムですが、その利率は銀行とは桁が違います。最大で年利17%、平均でも年利4〜5%と、他の投資商品と比べても高い期待値です。
もちろん、利率が高いということはそれだけ通貨の価値が下がるリスクもありますが、銀行や、一般の投資商品では物足りなく感じる方にはおすすめです。
ステーキングは暗号資産のダイナミックな価格変化を体感しつつ、手堅く運用ができるためおすすめです。
仮想通貨ステーキングの利率ランキングの記事で利率を確認できます。
草コイン投資
暗号資産は世界に4,000以上の銘柄があります。一般的には「ビットコイン」や「イーサリアム」くらいしか知られていませんが、実は知られていない無名の通貨がたくさん存在します。
時価総額ランキング100位くらいまでは、人気がありファンもついていて安定していますが、ランキング1,000位を超えるような通貨はほとんど動きがなく役割もありません。
このような、雑草のようにただ存在するだけの通貨は「草コイン」と呼ばれます。
しかし、草コインの中から稀に人気通貨が誕生し価格が10倍、100倍に高騰することがあります。そのような通貨を保有していれば「億り人」になることも夢ではありません。
同じ一攫千金でも、草コインはエアドロップよりも信憑性があり、購入価格によっては利益が青天井です。
また、草コインは1枚あたり1円以下、0.001円だったりするため、少ない資金でもたくさんの枚数の通貨が持てて楽しいというメリットがあります。
1円以下で買える草コインに関する記事を参考に、将来値上がりするであろう通貨を保有しておくと、万が一があるかもしれません。
エアドロップを受け取るのにおすすめな仮想通貨取引所
この記事では、仮想通貨のエアドロップについて解説しました。
エアドロップを受け取って日本円にするためには、最終的には日本の暗号資産取引所が必要になります。エアドロップ以外の投資をする場合でも必ず取引所は必要です。
おすすめの国内の暗号資産は「SBI VC トレード」です。SBI VCトレードは暗号資産の入金・出金手数料が無料で、海外取引所にも送金はできるため幅広く活用できます。
SBI VCトレードはキャンペーンもよく開催しているため、ぜひチェックしてみてください。
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