仮想通貨Astar Network(ASTR)とは?特徴や今後の見通し・将来性を徹底解説
Astar Network(ASTR)は、渡辺創太氏がファウンダーを務める日本発のブロックチェーンです。2022年1月にメインネットがローンチされ、すでに海外取引所への上場を果たしています。また、2022年9月には国内取引所bitbankで取り扱いが開始され、国内初の上場を果たし、注目を集めています。
とはいえ、Astar Networkはいったいどんなブロックチェーンなの?と疑問に思う方も多いはずです。
そこでこの記事では、Astar Networkの特徴について解説していきます。国内発プロジェクトのAstarNetworkについて知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
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仮想通貨Astar Network(ASTR)とは?
Astar Networkとは、国内発のパブリックブロックチェーンです。
異なるチェーンを相互運用可能することを目指しており、Polkadotのパラチェーンと接続されています。
仮想通貨ASTRはAstar Networkのガバナンストークンです。概要は以下のとおりです。
名称 | Astar Network |
シンボル | ASTR |
価格(2022年10月時点) | ¥5.44 |
時価総額(2022年10月時点) | ¥19,668,717,811 |
時価総額ランキング(2022年10月時点) | 234位 |
公式サイト | Aster Network |
プロジェクトを開発しているStake Technologies社は、渡辺創太氏がCEOを努めています。そのため国内でも大変注目されているプロジェクトです。
仮想通貨Astar Network(ASTR)3つの特徴
Astar Network(アスターネットワーク)の特徴は以下の3つです。
- 2つの開発環境をサポート
- Polkadot(ポルカドット)のパラチェーン
- 「DAppステーキング」で報酬を得ながら開発をサポート
1つずつ順番に見ていきましょう。
2つの開発環境をサポート
Astar Network(アスターネットワーク)では、EVM(Ethereum Virtual Machine)とWASM(WebAssembly)の開発をサポートしています。
イーサリアム上のスマートコントラクトとの互換性
Astar Network(アスターネットワーク)は、EVM(Ethereum Virtual Machine)を搭載しています。
EVMとは、スマートコントラクトの実行や管理を可能にする仕組みです。
EVMにより、Ethereum(イーサリアム)上で開発されたスマートコントラクトを、Astar Network(アスターネットワーク)へ移行できます。
そのため、Ethereum(イーサリアム)での開発経験を活かして、Astar Network(アスターネットワーク)上でのDApps開発が可能です。
WASM(WebAssembly)の開発環境も搭載
Astar Network(アスターネットワーク)は、ブロックチェーン上でプログラムを動かすためのもう1つの環境、WASM (WebAssembly) も搭載しています。
WASMはさまざまなプログラミング言語に対応したアセンブリー言語です。
アセンブリー言語とはコンピュータが直接理解できる低レベルのプログラミング言語を指します。
WASMにより、Astar Network(アスターネットワーク)上ではRustやC (C++) などの言語を使用したDApps開発が可能です。
例えば、Solana(ソラナ)やNEAR Protocol(ニアプロトコル)などのブロックチェーンもWASMを採用しています。
Polkadot(ポルカドット)のパラチェーン
Astar Network(アスターネットワーク)はPolkadot(ポルカドット)に接続する独立したブロックチェーンです。
Polkadot(ポルカドット)に接続する独立したチェーンは、「パラチェーン」と呼ばれています。
Polkadot(ポルカドット)とは、異なるブロックチェーン間の相互運用性を実現するために設計されたブロックチェーンです。
Astar Network(アスターネットワーク)がパラチェーンの1つとして、異なるブロックチェーン同士の相互運用性を実現しています。
相互運用性の実現により、Ethereum(イーサリアム)など異なるブロックチェーン間でもスムーズな取引が可能です。
Astar Networkは、Polkadotのパラチェーンの1つ。世界で3番目にパラチェーンを獲得し、注目度が高まりました。
パラチェーンに接続すると、チェーン内での情報の共有が可能です。ノードの数が増えるため、強固なセキュリティを獲得しています。
「DAppステーキング」で報酬を得ながら開発をサポート
Astar Network(アスターネットワーク)では、ユーザーが仮想通貨ASTRを一定期間預けて報酬を得られる「DAppステーキング」が導入されています。
仮想通貨ASTRを預けると報酬を得られる理由は、Astar Network(アスターネットワーク)の運営に参加し、ネットワークに貢献できるからです。
DAppステーキングは、DApp(分散型アプリケーション)の開発者が報酬を得る手段にもなっており、開発のサポートも同時にできます。
Astar Network(ASTR)の最新ニュース
Astar Network(ASTR)の最新ニュースを3つ紹介します。
- 博報堂と共同でWeb3関連会社を設立
- トヨタ協賛のWeb3ハッカソンを開催
- カルビーポテトチップスのNFTを発行
博報堂と共同でWeb3関連会社を設立
2022年12月5日、Astar Networkの開発企業であるStake Technologies社は、博報堂と共同で「博報堂キースリー」というWeb3企業を設立しました。
博報堂は、国内の大手広告代理店です。
数ある広告代理店の中でも、電通と並んで「二大巨頭」として知られています。
博報堂キースリーは、「日本から世界を代表するWeb3サービスを輩出する」ことを目的に設立されました。
Astar Networkを活用しながら、日本企業のWeb3案件をサポートしています。
トヨタ協賛のWeb3ハッカソンを開催
2023年2月14日から3月25日、上記で紹介した博報堂キースリーは、トヨタ自動車株式会社を協賛に迎えた「Web3ハッカソン」を開催しました。
Web3ハッカソンは、エンジニアやデザイナーが集まって意見を出し合い、Web3サービスの開発を行うイベントです。
Web3ハッカソンの参加者は、トヨタ従業員に向けたDAOツールをAstar Networkで開発しました。
日本企業へのWeb3サービスの普及を着々と進めており、その基盤としてAstar Networkが活用されています。
カルビーポテトチップスのNFTを発行
2023年4月12日、国内菓子メーカのカルビー株式会社は「NFTチップスキャンペーン」を実施しました。
カルビーのポテトチップスを買うと、Astar Network上で発行された「ポテトNFT」が付いてくるキャンペーンです。
NFTを紐付けたポテトチップスの販売は日本発の試みであり、NFTの一般普及にAstar Networkが貢献しています。
Astar Network(ASTR)の価格推移
これまでのASTRの価格推移を確認していきましょう。
一時は40円にせまることもありました。しかし、仮想通貨市場の下落トレンドの影響により、ASTRの価格も下落傾向にあります。
とはいえ、一時期の価格よりも格安なので、ASTRの購入にはよいタイミングとも言えるでしょう。
ASTRは国内取引所の「bitbank」か「GMOコイン」がおすすめです。
2023年の価格動向
2023年に入ってからは仮想通貨マーケット全体が上昇基調に転じ、ASTRももれなく価格を伸ばしています。
2月9日には韓国最大の仮想通貨取引所「Upbit(アップビット)」への上場が発表され、年初から2倍の10円を突破しました。
さらに、2月17日にはSONY(ソニー)との協業が発表され、年初から3倍の15円を記録します。
しかし、その後は米国の銀行破綻の影響もあって下落が続きました。5月2日現在は8.5円ほどで推移しており、2023年初頭からの上昇を大きく戻した格好です。
Astar Network(ASTR)の今後の見通しや将来性
仮想通貨ASTRの将来性について以下の3点から考えていきます。
- ポルカドットの成長
- 他企業との提携
- DeFi市場の拡大
1.ポルカドットの成長
Astar Networkはポルカドットのパラチェーンです。
そのため、ポルカドットが成長すればAstar Networkの価値も上がると考えられています。
一方で、ポルカドットの価値が下がれば、Astar Networkも同様の価値となる可能性があるため、注意が必要です。
2.他企業との提携
Astar Networkは現在、米マイクロソフトなど多くの企業と提携しています。
今後も提携企業が増えていけば、注目度が高まる可能性が高いです。
その結果、仮想通貨ASTRの価格にもよい影響が現れるかもしれません。
3.DeFi市場の拡大
Astar Networkは分散型取引所「ArthSwap」を運用中です。そのため、DeFi市場の動向に左右される可能性があります。
現在は2020年ほどの盛り上がりはありませんが、仮想通貨が普及していくと市場が活気づくでしょう。
仮想通貨ASTRの買い方
2023年8月現在、Astar Network(アスターネットワーク)の仮想通貨ASTRは、以下4つの国内取引所で購入できます。
- bitbank(ビットバンク)
- GMOコイン
- BitTrade(ビットトレード)
- Binance Japan(バイナンスジャパン)
メタマスクや海外取引所に送金する可能性があるなら、仮想通貨の送金手数料が無料の「GMOコイン」がおすすめです。
また、GMOコインでの仮想通貨ASTRの簡単な購入手順は以下のとおりです。
- GMOコインの口座を開設
- インターネットバンキングなどから日本円を入金
- 販売所または取引所でASTRを購入
以上の手順で購入できます。
Astar Network(ASTR)のよくある質問と回答
最後に、Astar Network(ASTR)のよくある質問に対して回答します。
疑問を感じやすいポイントに絞って解説しているので、参考にしてみてください。
- アスター(ASTR)の発行上限枚数は何枚?
- Astar NetworkのVC(出資企業)はどこ?
- Astar Network関連のNFTは何がある?
- Astar Networkの最新情報はどこで確認できる?
アスター(ASTR)の発行上限枚数は何枚?
アスター(ASTR)には、発行上限枚数がありません。
初期発行枚数は70億枚で、その後1年ごとに最大6億6,500万枚ずつ増えます。流通枚数が増え続けるため、供給過多によるインフレが起こりやすいです。
しかし、2023年4月8日にファウンダーの渡辺創太氏は、デフレモデルの採用を検討中であることをTwitterで発表しました。
外部の専門家と連携し、インフレ率とガス代の見直しを計画していますが、詳細は執筆時点では不明です。
ただし、インフレ抑制の意思はあることが確認できるため、今までよりは安心してアスター(ASTR)を保有できるでしょう。
Astar NetworkのVC(出資企業)はどこ?
Astar NetworkのVCは、主に以下のとおりです。
- Polychain Capital(ポリチェーン・キャピタル)
- Binance(バイナンス)
- Coinbase(コインベース)
- OKX
- Crypto.com(クリプトドットコム)
業界をリードするヘッジファンドや、大手取引所から出資を受けています。
2022年1月には約25億円もの資金調達を完了しているため、余裕をもって開発を進められるでしょう。
Astar Network関連のNFTは何がある?
Astar Network関連のNFTは、主に以下のとおりです。
- Astar Cats
- Astar Degens
- Astar Prince
Astar CatsとAstar Degensは以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
Astar Networkの最新情報はどこで確認できる?
Astar Networkの最新情報は、以下の公式SNSで確認できます。
最新情報を得るうえでSNSの利用は必須なので、すべて登録しておきましょう。
Astar Network(ASTR)のまとめ
Astar Network(ASTR)の特徴や今後の見通し、将来性を解説しました。
ASTRの開発や提携に関連するニュースが数多く流れていて、コミュニティでの疑問も盛んに行われています。
日本から生まれたブロックチェーンプロジェクトとして、今後大企業との提携もさらに進んでいくと考えられます。
- 想定年利10%以上の仮想通貨運用
- 各種手数料が無料
- 500円から仮想通貨を買える
- SBIグループの運営で安心感◎