Bybit Staked sol(bbSOL)とは?特徴や購入方法を解説!
bbSOLはBybitが提供するリキッドステーキングトークン(LST)です。BybitのWeb3ウォレットでSOLをステーキングするとbbSOLを受け取れます。
リキッドステーキングトークンについては後で詳しく説明をしますが、簡単に言うと「ステーキング報酬を貰いながら資産を運用できる便利なトークン」のことです。
従来のステーキングと比べて、Defi運用や複利のステーキングができる点が魅力です。
その一方で、bbSOLには価格変動リスクやインパーマネントロスといった流動性提供で生じる特有の注意点があります。
本記事では、Bybitが提供するbbSOLについて解説しました。
bbSOLの基本情報
bbSOLはBybitが提供するリキッドステーキングトークン(LST)です。
BybitのWeb3ウォレットでSOLをステーキングすると受け取ることができます。
名称 | Bybit Staked sol |
ティッカーシンボル | bbSOL |
時価総額ランキング | 2991位 |
価格 | 264ドル |
ローンチ | 2024年9月 |
発行上限 | ∞(上限なし) |
取り扱いのある取引所 | Bybit |
公式 | ・Webサイト |
bbSOLはリキッドステーキングトークン(LST)という種類の暗号資産です。ちょっと概念がややこしいので先に少し説明をしておきますね。
bbSOLはリキッドステーキングトークンの一種
まずリキッドステーキングトークン(LST)とはなんぞやというところですね。
結論から言うと、リキッドステーキングトークンは「ステーキング中の資産を自由に動かせるように設計された便利なトークン」のことです。
これまでのステーキングでは、預けた資産がロックされて使えなくなるという欠点がありました。
しかしリキッドステーキングトークンでは、元のトークンをステーキングした時点で代わりのリキッドステーキングトークン(LST)が発行されます。LSTには元のステーキング報酬分の価値が上乗せされるうえに、ほかのDeFiで運用をしたり、市場で売買などができるのです。
ユーザーはリキッドステーキングトークンの仕組みを利用することで、ステーキング報酬を貰いながらその資産を別でも運用できることになります。
本記事で解説するbbSOLはBybitがSolana上で発行したリキッドステーキングトークンです。
- リキッドステーキングトークンの意味
言葉の意味を確認しておきましょう。
リキッド(Liquid)とは流動性を意味します。
流動性は一般的には資産を売ったり、買ったりできる状態を意味することが多いです。仮想通貨業界では、その本来の意味に加えて「売買以外の用途にも使える」「資産をロックしない自由さがあること」を意味することがあります。
ステーキングは仮想通貨を預けて報酬をもらう仕組みのことです。
つまりリキッドステーキングトークンは、「いつでも売買ができて、売買以外の用途にも使えて、しかもステーキングした分の報酬も貰えるトークン」ということになります。
bbSOLの仕組み
最初にbbSOLの仕組みを知っていた方が、この後の特徴やメリット・デメリットを理解しやすくなるため少し説明をしておきましょう。
①BybitのWeb3ウォレットでSOLを預け入れたら、私たちはbbSOLを受け取ります。このとき、BybitWeb3は私たちが預けたSOLを使ってSolanaネットワークでステーキングしています。
②BybitWeb3がステーキングして得た報酬が、bbSOLに加算されます。
仮にSOLのステーキング報酬が0.5SOLだった場合、1bbSOLの価値は1.5SOLになります。
③保有しているbbSOLは、ほかのDeFiに預け入れたり、USDTやUSDCなどに交換して運用できます。
通常のステーキングだと、ステーキングしたSOLを自由に動かすことはできません。しかし、bbSOLであれば実質的にSOLのステーキング報酬を受け取りながら、ほかでも資産運用ができることになります。
ただしbbSOLをSOLと交換する際には、BybitでSOLをステーキングしていた分のbbSOLを返さなければいけません。
なので、bbSOLを自由に動かせるからと言って、全て売却したり、DeFiで運用して保有数を減らしたりしてしまうとbbSOLをSOLに戻す権利を失ってしまうため注意が必要です。
bbSOLの特徴
bbSOLの特徴は4つです。
- SOLの価格に連動する
- ステーキング報酬が価格に自動で上乗せされる
- 自由に売買・運用できる
- Bybit Web3ウォレットで発行する
SOLの価格に連動する
bbSOLはSOLの価値と連動します。
基本的にSOLの価格が上がればbbSOLの価格も上がるように設計されています。
bbSOLの価値がSOLによって裏付けられているため、ほかのDeFiでも信用されて使えるというわけです。
ステーキング報酬が価格に自動で上乗せされる
bbSOLには、SOLのステーキング報酬分の価値が上乗せされます。
BybitWeb3のページを確認してみると、1bbSOLは1SOLよりもわずかに価格が高くなっていることが分かります。
そのため将来的には、bbSOLの価値がSOLを上回る可能性があります。これはステーキングされた報酬を自動的に再投資しているために、複利運用の効果も得られるためです。
自由に売買・運用できる
BybitではbbSOL/USDTの取引ペアを提供しており売買が可能です。
売買できるほかにも、bbSOLをさらに他のDeFiで運用することもできます。
KAMINOではbbSOLを使ってレンディングや流動性供給などを行えます。SanctumではほかのリキッドステーキングトークンやSOLなどとbbSOLを交換できます。
このように自由に売買できたり、DeFiに預け入れたりできるのは、従来のステーキングでは行えませんでした。リキッドステーキングのbbSOLだからこそ出来ています。
Bybit Web3ウォレットで発行する
BybitWeb3ウォレットは、Bybitが提供している分散側Webウォレットです。このウォレットを通じて、bbSOLが発行されています。
bbSOLのページで、SOLをステーキングするとbbSOLを受け取れます。
そこで受け取ったbbSOLをほかDeFiで運用したり、市場で売買したりします。
bbSOLのメリット
bbSOLのメリットは4つあります。
- 柔軟な資産運用ができる
- DeFiでステーキング以上の収益を狙える
- 自動的に複利効果が得られる
- SOLの恩恵を受けられる
柔軟な資産運用ができる
bbSOLは資産をロックしません。
通常のステーキングの場合はSOLのロック解除に何日かかかる場合がありますが、bbSOLはそもそロック期間を必要としないため、自分が動かしたい時にいつでも資産を動かせます。
DeFiでステーキング以上の収益を狙える
bbSOLはSOLのステーキング報酬に加えて、DeFiで行うレンディングや流動性供給などからもリターンを得ることが可能です。
SOLを持っているだけだとステーキングだったらステーキングだけ、流動性供給だったらそれだけという形でどれか一つしか運用ができませんでした。
しかしbbSOLの場合はステーキング報酬を得ながら、ほかの資産運用方法を組み合わせて投資ができます。
自動的に複利効果が得られる
bbSOLは私たちが何もしなくても、勝手にステーキング報酬分の価値が上乗せされていきます。得られた報酬分が自動的に再投資に回るため、複利効果を得られます。
通常のステーキングだと、ステーキング報酬をClaim(請求)してウォレットに保管した後に、改めてステーキングを申し込む必要がありました。bbSOLはそのような手間は不要です。
SOLの恩恵を受けられる
bbSOLはSOLの価値と連動しています。
そのため、Solanaエコシステムがこの先も成長を続けた場合、bbSOLの価値も向上する見込みがあります。
bbSOLのデメリット
bbSOLのデメリットは5つです。
- SOLが落ちたらbbSOLも落ちる
- インパーマネントリスクがある
- SOL入金時に1%の手数料が発生する
- SOLを買い戻すにはbbSOLが必要
- セキュリティ上のリスクはゼロではない
どんな投資にもデメリットやリスクはあるため、あらかじめ注意しておきたい点を見ておきましょう。
SOLが落ちたらbbSOLも落ちる
bbSOLはSOLと連動しています。値上がるときは一緒に値上がりますが、下落するときは一緒に下落します。
そのためSOLの価格動向にも注意する必要があります。
インパーマネントリスクがある
インパーマネントリスクは、DeFiで流動性供給をした時に起こる損失リスクのことです。
インパーマネント(impermanent)は”一時的”を意味します。直訳すると一時的なリスクですね。
何が一時的なリスクなのか説明します。
まずDeFiで流動性供給をするときは、2つの通貨ペアを預け入れます。例えば「bbSOL/USDC」であれば、それぞれ50:50になるように資産をDeFiに預け入れます。市場に流動性を供給してあげる代わりに、手数料や取引所トークンを報酬で貰えるというのが流動性供給を使った稼ぎ方です。
ここで問題になるのが、流動性供給の仕組みの中では価格変動によって「ただ保有しているだけよりも損する可能性がある」ということです。具体例を見てみましょう。
流動性供給した時の状況
- bbSOLの価格:1bbSOL = $100
- USDCの価格:1USDC = $1
- 預け入れる枚数:1bbSOL + 100USDC = 合計$200
ケース①:bbSOLの価格が変わらない場合(リスクなし)
- bbSOL価格:$100のまま。
- プール内の資産バランスはそのままだから、資産はbbSOL 1枚 + USDC 100枚(合計$200)
ケース②:bbSOLの価格が上昇した場合(インパーマネントロス発生)
- bbSOLの価格が$200に上がったとする。
- 流動性プールは、bbSOLとUSDCの価値を常に均等(50:50)に保つ。
→プール内のbbSOLの枚数が減り、USDCが増える。 - 資産の内訳
bbSOL:0.707枚(約$141)
USDC :141枚(約$141)
合計:$282 - もし、流動性供給をしていなかったら?
bbSOL:1枚 ($200)
USDC:100枚($100)
合計:$300
せっかく利益を見込んで流動性供給をしたのに、ただ保有していただけの方が利益が出るパターンがあります。これをインパーマネントリスクと言います。
ではなぜインパーマネント(一時的)というのかといえば、上記例においてはbbSOLの価格が戻ればインパーマネントロスが解消されるからです。損失が確定するのは、流動性プールから資金を引き出した時です。
なので、一時的には損失をしているように見えるけど、価格が調整されれば損失は無くなる。だからインパーマネント(一時的)リスクという訳です。
価格が急激に動いたときなんかはインパーマネントリスクが生じる可能性があります。
SOL入金時に1%の手数料が発生する
BybitにSOLをステーキングする際に1%分の手数料がかかります。
10SOLをステーキングする場合は、1%(=0.1SOL)は手数料で引かれて、残りの9.9SOLでステーキングが開始されます。
つまり手数料1%分はマイナス分として運用がスタートするということです。短期運用すぎると手数料分で損してしまう可能性があるため、収益シュミレーションをしておくのがよいでしょう。
年利10%の運用だったら、2ヶ月間あれば手数料分の1%はカバーできる計算です。
SOLを買い戻すにはbbSOLが必要
bbSOLをSOLに戻すときは、当然ですが交換元となるbbSOLが必要です。
色んなDeFiを使いすぎてどこにどれだけ預けたのか忘れてしまって、結果としてSOLに戻した時に資産が減っているなんてことにならないように管理しておきましょう。
セキュリティ上のリスクはゼロではない
bbSOLの運用先であるDeFiは分散型アプリケーションです。
DeFiのいくつかは過去にハッキング被害を受けたことがあり、そのサービスから資金が盗まれてしまうと自分のbbSOLも無くなってしまいます。
セキュリティ上のリスクをゼロにすることはできませんが、大きな資金を動かす方は運用のやり方は十分に気を付けてください。
bbSOLの購入方法
bbSOLの購入方法は2種類あります。
- Bybit(CEX)で購入する:OnChainEarnでSOLをステーキングする。もしくはUSDTやUSDCを使用して直接購入する。
- BybitWeb3ウォレットでスワップする:bbSOLの取り扱いがあるDEX(JupiterやOrca、Raydiumなど)でスワップする
bbSOLのまとめ
bbSOLは、SOLを効率よく運用したい人にとっては選択肢の1つになり得ます。
自由度の高い運用と自動的な複利効果が魅力的です。その一方で、価格変動リスクやインパーマネントリスクには注意が必要。収益シュミレーションをあらかじめ予測しておくとよいでしょう。
bbSOLを手に入れるには、Bybitの口座開設をしておくのがおすすめです。
次の記事ではお得なBybitの紹介コードを含めた解説をしています。ご参考までに。