仮想通貨の積立投資とは?メリット・デメリットとおすすめ取引所を紹介
仮想通貨は価格変動が大きいため短期的にはハイリスク・ハイリターンな投資と言われます。
その一方で、仮想通貨は長期的に持っても利益を出せる可能性があります。ビットコインは2018年から2023年にかけて+1,000%以上値上がりしました。
そこで本記事では、仮想通貨の積立投資のメリット・デメリットを解説します。
仮想通貨積立ができるおすすめの仮想通貨取引所も紹介するので参考にして貰えたら幸いです。
仮想通貨の積立投資とは?
仮想通貨積立投資は指定した金額分の仮想通貨を一定の頻度で自動で購入する投資方法です。
例えば毎月5000円をビットコインに積み立てる場合、仮想通貨取引所は指定した日に自動的に購入を行います。
仮想通貨の積立投資をするメリット
仮想通貨で積立投資を行うメリットは5つ。
- 少額から投資できる
- 高値で購入する確率が減る
- 自動で運用できる
- 株に比べて値上がり幅が大きめ
- ポートフォリオのリスクヘッジに繋がる
少額から投資できる
仮想通貨の積立投資は1,000円程度あれば、どの取引所でも投資を始められます。
例えばbitFlyerという取引所では最小1円から積立投資を受け付けています。
株式投資だと最低でも1万円程度の資金が必要です。
それに比べれば仮想通貨の積立投資は初期投資が抑えられるため、投資を始めやすいというメリットがあります。
高値で購入するリスクが減る
積立投資の場合は「ドルコスト平均法」という手法で仮想通貨を購入することになります。
ドルコスト平均法は高値づかみするリスクを減らす投資方法で、長期的な資産形成を行うのを助けます。
ドルコスト平均法は画像のように「価格が高いときは少なく購入する・価格が安いときは多く購入する」手法です。
購入価格を平均化することで高値づかみをするリスクを減らせます。
仮想通貨は値動きが大きいため高値で購入してしまうと損をしてしまう可能性が高まります。その点、積立投資であれば長期的に投資効率を上げられるでしょう。
自動で運用できる
積立投資は一度設定をしてしまえば、あとは自動で運用できます。
自分でいちいち投資を行う手間を減らせるため、楽に投資を継続できるのがメリットです。
また自動購入にしておくことで購入時の迷いも無くせます。
積立の日に予想以上に価格が上がっていると購入を躊躇してしまうのが人間のサガです。
しかし投資で成功した人の多くが「投資は感情に流されると失敗する」といっています。積立投資は自動的に行われるため、感情に流されずにコツコツ購入できる点も魅力と言えるでしょう。
株に比べて最大値上がり幅が大きめ
仮想通貨は値上がり幅が大きいです。
少し極端な例を出しますが、最も有名な仮想通貨ビットコインは登場来137万倍に上昇しています。
さすがに今ではここまでの上昇率はなかなか見られませんが、ビットコイン以外のアルトコインでは1日で1,000%上昇するような銘柄も珍しくありません。(※仮想通貨は株式と違って1日の値幅制限がない)
もし仮にビットコインを毎月500円積立投資をしたとしましょう。その場合の投資パフォーマンスは以下の通り。
積立年数 | 元本 | 評価額 |
---|---|---|
10年 | 60,000円 | 2,537,231円 |
8年 | 48,000円 | 877,148円 |
5年 | 30,000円 | 109,236円 |
3年 | 18,000円 | 25,716円 |
1年 | 6,000円 | 9,054円 |
積立投資を長く継続している人ほど多くのリターンが出ています。
ポートフォリオのリスクヘッジに繋がる
仮想通貨をポートフォリオに入れることで”資産の分散投資”が行なえます。
株や不動産だけでなく仮想通貨にも投資を行うことで、資産のリスクヘッジが可能です。
仮想通貨の積立投資であれば定期的にポートフォリオに組み入れられるため、有事の際には自動でリスク分散として機能します。
ロシアのウクライナ侵攻が勃発した際にはビットコイン相場は13%上昇しました。金も上昇していましたが、仮想通貨も少しずつ”安全資産”という見られ方がされ始めています。
ポートフォリオの分散化を進めてリスクヘッジをする際には、仮想通貨を組み入れるのも1つの手段です。
仮想通貨の積立投資をするデメリット4つ
仮想通貨で積立投資を行うデメリットは4つ。
- 資産形成に時間がかかる
- 損失が出ることもある
- 手数料が必要な取引所がある
- 利確のタイミングが難しい
資産形成に時間がかかる
積立投資の場合は資産形成には時間が必要です。
「少しずつ積立をして、最終的に大きなリターンを得る」というのが積立投資の考え方で、短期的なリターンを出す投資方法ではありません。
積立投資は現物取引に比べて「リスクは少ない分、資産形成に時間がかかる」というイメージです。
短期間で利益を出したい方はリスクは高いですが草コイン投資のほうが合っているでしょう。
損失が出ることもある
積立投資においても損失が発生する可能性はあります。
損失が発生する可能性はどんな投資でもあり得ますが、仮想通貨は値動きが激しいため前月と今月の差が大きくなることも多々あります。
ただ積立投資は長期的に行うものであるためそこまで怖がる必要はありません。
「今月の価格は下がっていたけど、翌月には価格を戻していた」ということも日常茶飯事です。
手数料が必要な取引所がある
積立投資を行う際に手数料が必要な取引所があります。
実際に仮想通貨を積み立てる際に、その取引手数料やスプレッドなどのコストが発生します。
一定期間に繰り返し取引を行うためその都度で手数料がかかる点はデメリットです。
もし手数料を減らしたい場合は、「現物取引を行う」「手数料が低い取引所を利用する」などの方法で対応するとよいでしょう。
利確のタイミングが難しい
積立投資は利確のタイミングが難しいです。
長期的に運用を行うため「もっと価格が上がるのではないか」「ここで利益を確定してしまうと、将来取れたはずの利益を逃すのではないか」と悩んでしまいがちです。
あらかじめ利益を確定する時期を決めておいたり、目標の資産額を決めておいたりすることで多少は悩む時間を減らせます。
ただいつ利確するかは”投資家にとっての永遠のテーマ”であるので一概に正解があるとは言えません。
自分にとってベストなやり方を探すことが大切です。
仮想通貨の積立投資が行える国内取引所
日本国内取引所で積立投資に対応しているのは9つです。
取引所 | 積立手数料 | 日本円出金手数料 | 最低積立金額 | 銘柄数 | 積立プラン | 銀行引き落とし |
---|---|---|---|---|---|---|
GMOコイン | 無料 | 無料 | 500円〜/月 | 20通貨 | 毎日/毎月10日 | ❌️ |
SBI VCトレード | 無料 | 無料 | 500円~/月 | 23通貨 | 毎日/毎週/毎月 | ❌️ |
BITPOINT | 無料 | 無料※1 | 5,000円~/月 | 最大22通貨 | 毎月10日 | ⭕️ |
bitFlyer | 無料 | 220〜770円 | 1円〜/回 | 32通貨 | 毎日/毎週/毎月 | ❌️ |
Coincheck | 無料 | 407円 | 1万円〜/月 | 26通貨 | 毎日/毎月 | ⭕️ |
BitTrade | 無料 | 330円 | 1,000円〜/月 | 15通貨 | 毎日/毎週/隔週毎月 | ❌️ |
Zaif | 100円~ | 385~770円 | 1,000円~/月 | 7通貨 | 毎日/毎月 | ❌️ |
OKJ | 無料 | 400円~1,320円 | 1,000円~ | 35通貨 | 毎日/毎週/隔週/毎月 | ❌️ |
バイナンスジャパン | 銘柄によって異なる | 150円 | 約4,000円~ | 53通貨 | 毎時間/毎日/毎週/隔週毎月 | ❌️ |
仮想通貨の積立投資は中長期的に投資をし続けることになります。
その意味では、上場企業のグループ会社が運営する「GMOコイン」や「SBI VCトレード」はおすすめです。
GMOコイン
名称 | GMOコイン |
積み立て可能な暗号資産 | 20種類 |
最低投資金額 | 500円 |
積み立て手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
積み立てプラン | ・毎日 ・毎月(10日) |
銀行引き落とし | 未対応 |
関連記事 | GMOコインの積立投資を解説 |
GMOコインはGMOグループが運営する暗号資産取引所です。
20種類の暗号資産のつみたてが可能です。積み立てをするに際して手数料は一切かかりません。
さらにGMOコインでは複数の暗号資産を組み合わせて積み立てることもできます。
例えば「ビットコインを1,000円分+イーサリアムを500円分」という風に積み立て暗号資産の中でも銘柄の分散化に対応しています。
GMOコインのつみたて暗号資産については別記事でも詳しく解説しました。積立投資におすすめの銘柄も紹介しています。
\ハッキング被害ゼロで信頼性が高い取引所/
SBI VCトレード
名称 | SBI VCトレード |
積み立て可能な暗号資産 | 23種類 |
最低投資金額 | 500円 |
積み立て手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
積み立てプラン | 毎日/毎週/毎月 |
銀行引き落とし | 未対応 |
SBI VCトレードは、SBIグループの関連会社が運営する暗号資産取引所です。
積立できる暗号資産は23種類。積み立ての頻度を毎日、毎週、毎月の3パターンから選ぶことができます。
SBI VCトレードはメタプラネットやブロックチェーンのOasysと提携するなど他企業との協力関係に力を入れています。SBIグループの関連会社ということもあり、安心して積立投資を行える環境です。
\1,000円相当のビットコインがもれなく貰える!/
BITPOINT
名称 | BITPOINT |
積み立て可能な暗号資産 | 22種類 |
最低投資金額 | 5,000円 |
積み立て手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
積み立てプラン | 毎月10日 |
銀行引き落とし | 対応 |
BITPOINTは2016年7月に設立された国内仮想通貨取引所です。
毎月500円から仮想通貨の積立投資が可能。他の取引所にはない様々なアルトコインへの投資ができる取引所です。
BITPOINTの特徴は”パックつみたて”という積立投資の手法がある点です。
パックつみたてではテーマに沿った暗号資産あらかじめ用意されています。ユーザーはパックを選択するだけで複数の暗号資産に投資ができるため非常に便利です。
\ビットコイン2,000円分がもれなく貰える/
bitFlyer
名称 | bitFlyer |
積み立て可能な暗号資産 | 32種類 |
最低投資金額 | 1円 |
積み立て手数料 | 無料 |
出金手数料 | 220〜770円 |
積み立てプラン | 毎日/毎週/毎月 |
銀行引き落とし | 未対応 |
bitFlyerは2014年1月に設立された国内仮想通貨取引所です。
最大の特徴は積立投資を1円から始められる点。
他の取引所は500円程度から対応しているところがほとんどなので「仮想通貨投資を最安で始めたい」という人にはbitFlyerはおすすめです。
\信頼と実績の老舗仮想通貨取引所/
Coincheck(コインチェック)
名称 | Coincheck |
積み立て可能な暗号資産 | 26種類 |
最低投資金額 | 1万円 |
積み立て手数料 | 無料 |
出金手数料 | 407円 |
積み立てプラン | 毎日/毎月 |
銀行引き落とし | 対応 |
Coincheck(コインチェック)は2012年8月に設立された国内仮想通貨取引所です。
積立投資はひと月約1万円から投資が可能。他の取引所と比べると最低投資金額は高めです。
ただコインチェックは国内利用者数が多くてアプリも見やすいです。使い勝手は◎。
毎月1万円程度を投資しようと考えている人にはおすすめの取引所です。
\アプリが使いやすく初心者におすすめ!/
仮想通貨積立の投資シュミレーション
どのくらいの金額を何年間積み立てたら、資産はどれくらいになるのか。
それを検討する際には、GMOコインの仮想通貨積み立てシュミレーションが便利です。
ビットコインを毎月1,000円で5年間積み立てた場合は評価額20万円ほどでした。
暗号資産積み立てを検討する際には、ぜひシュミレーションも行なってみてください。
【お知らせ】
仮想通貨の購入やNFTの売買には国内取引所の開設が必要です。
当サイトでは国内全ての取引所を調査して「おすすめの国内取引所」を出しています。
記事では各取引所ごとのお得なキャンペーンも記載しています。よろしければご覧ください。
「おすすめの海外仮想通貨取引所」を知りたい方は別記事をどうぞ。