仮想通貨のスキャムとは?詐欺コインの手口や実例、今後の対策を徹底解説
仮想通貨投資を行う中で「スキャム」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
スキャムとは簡単に言うと「詐欺」のことで、近年はスキャムによる被害件数が増加しています。特に投資初心者の方はターゲットにされやすいため、自分の資産を守るためにも対策が必要です。
今回はスキャムの手口や過去の実例、取るべき対策をわかりやすく解説します。詐欺によって資産を失いたくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
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仮想通貨界で横行するスキャム(SCAM)とは?
スキャムとは日本語で「詐欺」を表しており、仮想通貨においても詐欺全般を意味します。
詐欺の定義はいろいろありますが、主に詐欺目的のコインを発行してユーザーに買わせ、売上が立ったところで資金を持ち逃げするケースが多いです。
仮想通貨は初心者でも投資しやすい金融商品なので、いわゆる「初心者狩り」のようなスキャムが後を絶ちません。
具体的にどのような手口があるのか、以下で解説していきます。
スキャムの具体的な手口
スキャムで用いられる主な手口は下記の4つです。
- ICO
- フィッシング
- 投資セミナーでの勧誘
順番に見ていきましょう。
ICO
スキャムの手口として最も多いのが「ICO」です。
ICOは「Initial Coin Offering」の頭文字を取った略称で、新規仮想通貨の発行による資金調達方法のこと。仮想通貨プロジェクトが新しいコインを販売し、投資家たちが購入する仕組みを指します。
ICO自体が詐欺という訳ではありませんが、スキャムが起こりやすいのも事実。なぜならICOの審査基準は低く、中身のないプロジェクトが多く存在するからです。
なお、2023年現在は各国でICOに対する規制が強化されており、仮想通貨取引所を仲介する「IEO」は多くなっています。ただしICOが完全に無くなった訳ではないので、スキャムには注意が必要です。
ICOとIEOやIDOとの違いは、以下の記事が参考になるでしょう。
フィッシング
フィッシングとは、あたかも本物のサイトであるかのように成りすまし、ユーザーから資金や個人情報を奪い取るスキャムです。
具体的には、メールやSNSのダイレクトメッセージでリンクを送りつけ、ユーザーにアクセスさせることを目的としています。リンクを送りつけるだけではなく「誘い文句」も一緒に記載しているので、ついつい引っかかってしまう人が多いです。
見知らぬ人からのリンクを開かないのはもちろん、自分が開いているサイトが公式サイトかどうかを常に確認しましょう。
投資セミナーでの勧誘
仮想通貨のスキャムは、投資セミナーでも多く発生しています。
投資セミナーに行く人は「有益情報を得たい」と思って参加しているため、講師の言うことを信じ込みやすいです。
たとえば、講師がAコインという仮想通貨の魅力を熱弁し、参加者に買うことを勧めます。参加者は有益な情報だと思い込んでAコインを買いますが、実際は価値のない詐欺コインだったというケースが多いです。
なかには、その場で参加者からお金を集めるセミナーもあるので注意しましょう。詐欺師は話がとても上手いため、セミナーに行くとしても雰囲気にのまれないことが大切です。
スキャムコインの実例
ここからは、過去に起きたスキャムコインの実例を3つ紹介します。
- BitConnect(ビットコネクト)
- イカゲームコイン
- プラストークン
実例を知るとスキャムを回避しやすくなるので、ぜひ参考にしてください。
BitConnect(ビットコネクト)
ビットコネクトは、2016年にICOを利用して新規発行された仮想通貨です。レンディング(仮想通貨貸付サービス)という機能が備わっており、当時は大きな注目を集めていました。
しかし、2017年ごろからポンジスキームの疑いでビットコネクトに調査が入り、2018年1月16日には取引所とレンディング機能を停止。結果としてビットコネクトの価格は大暴落し、レンディング利用者は大きな損失を被ることになります。
被害総額は約24億ドルにものぼり、仮想通貨市場に多大な影響を与えました。2023年現在はトークンが無価値になり、すべての取引所で上場が廃止されています。
イカゲームコイン
イカゲームコインは、2021年に世界中で大流行したNetflixドラマ「イカゲーム」に便乗したスキャムコインです。
イカゲームを模したコインということもあり、上場時は買い注文が殺到。上場価格1円でスタートした同コインは1秒で売り切れ、最高で1トークン32万円まで高騰しました。
価格上昇の話だけを聞くと優良プロジェクトに思うかもしれません。しかし、運営はトークンをロックし、保有者が売却できないような措置を取りました。
そしてイカゲームコインが最高値を付けた瞬間、運営は手持ちのトークンをすべて売却。結果的にトークン価格は0.09円まで暴落し、約60億ドル分の時価総額が一瞬にして吹き飛んだ事件となっています。
プラストークン
プラストークンは、2018年にポンジスキームで約30億ドル相当の資金を騙し取ったスキャムコインです。AIを用いた自動取引ツールで月利10%を約束し、さらに紹介者には高額な報酬も用意されていました。
しかし、結果的にはウォレットから資金を引き出せなくなり、推定1,000万人の資金が出金不可となります。現在も顧客への返金はされておらず、仮想通貨史上でも最大級の詐欺事件です。
プラストークンのような高配当を謳う案件は、基本的にスキャムと判断しましょう。
スキャム被害に遭わないための対策
ここでは、スキャム被害に遭わないための対策を4つ紹介します。
- 美味しい話は無いと認識する
- SNSで口コミを検索する
- 公式サイトを確認する
- 金融庁に登録済みの取引所を利用する
スキャムから身を守るためにも、それぞれ確認していきましょう。
美味しい話は無いと認識する
仮想通貨界隈には、儲け話をしてくる人がたくさん存在します。特に「高配当」や「ノーリスク」を主張してくる場合です。
頭の中では「そんな話は無い」とわかっていても、詐欺師の巧みな話術にかかってしまうと冷静な判断ができません。
スキャムのターゲットにされないためにも、美味しい話は絶対にないと認識することが大切です。
SNSで口コミを検索する
仮想通貨に投資する際は、SNSで口コミを検索するのがおすすめです。
とくに、聞き馴染みのないコインの場合はスキャムの可能性が高いので、事前に口コミをチェックして被害を防ぎましょう。
利用するSNSに関しては、TwitterやDiscordなどが有効です。
公式サイトを確認する
スキャムコインの判断基準として、公式サイトが挙げられます。
そもそも公式サイトが無いようなプロジェクトは詐欺案件の可能性が高く、公式サイトがある場合でもサイトの雰囲気が怪しいケースがあります。
例えば、利回りや配当を強く意識させるような公式サイトはスキャムと認定しても良いでしょう。真っ当なプロジェクトは基本情報や理念を記載していることが多いです。
金融庁に登録済みの取引所を利用する
スキャム被害を防ぐためには、金融庁に登録済みの取引所を利用するのが得策です。
金融庁の認可を受けている取引所では、上場コインの審査を厳格に行っています。そのためスキャムコインが上場する可能性は低く、安全な仮想通貨のみを取引できるのがメリットです。
金融庁に登録済みの代表的な取引所は以下のとおり。
スキャムのまとめ
スキャムコインを絶対に掴みたくない方は、上記の取引所を利用しましょう。
今回は、仮想通貨におけるスキャムの手口や実例、被害に遭わないための対策を解説しました。
仮想通貨界隈ではスキャムによる詐欺被害が多発しており、特に初心者をターゲットにしたスキャムが多いです。ICOや投資セミナーなど、詐欺師はあらゆる方法で資金を狙ってきます。
被害を防ぐためには、美味しい話に乗らないことや口コミの検索、公式サイトの確認を徹底してくださいね。
また、スキャムコインを取引しないためには、金融庁に登録済みの取引所を利用するのがおすすめです。
どの取引所を利用すればいいかわからない方は、金融庁認可のSBI VCトレードを利用しましょう。
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