仮想通貨エルロンド(Elrond/EGLD)とは?特徴と今後の見通し・予想
エルロンドは、既存の仮想通貨が抱えるスケーラビリティ問題を解決するために開発された仮想通貨です。スケーラビリティ問題解決に貢献できればエルロンドが市場を独占することもあり得るので、その将来性に注目が集まっています。
ただ、入手するには海外取引所を利用するしかないといった不便な部分もあります。
本記事ではエルロンドの買い方、将来性、よくある疑問について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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エルロンド(Elrond/EGLD)とは?
エルロンド(Elrond/EGLD)は、2021年11月に最高値($545.64)をつけ、注目を集めました。
2021年7月から2021年11月まで、価格が急激に高騰して話題になりました。
エルロンド(Elrond/EGLD)の詳細について、以下の表にまとめました。
暗号資産名 | エルロンド(Elrond/EGLD) |
価格(2022年6月現在) | $68.24 |
時価総額(2022年6月現在) | $1,535,136,288 |
発行上限 | 20,000,000,000ERD |
リリース | 2020年7月 |
開発者 | Beniamin氏、LucianMincu氏 |
購入可能な主な取引所 | Binanceなど |
公式サイト | https://elrond.com/ |
公式Twitter | https://twitter.com/elrondnetwork |
エルロンド(Elrond/EGLD)の特徴
エルロンド(Elrond/EGLD)はスケーラビリティ問題を解決するために開発されました。
スケーラビリティ問題とは、仮想通貨の取引量が増えることによって、ガス代の高騰や処理能力の低下が発生してしまう問題です。
そんなスケーラビリティ問題を解決するために開発されたエルロンド(Elrond/EGLD)の特徴は以下の3つです。
- 処理能力が高い
- 安全性に優れている
- ステーキングに対応している
処理能力が高い
エルロンド(Elrond/EGLD)は、Secure Proof of Stake(SPoS)というコンセンサスアルゴリズムを導入しているため、処理能力が高いと言われています。
コンセンサスアルゴリズムとは、新しいブロック(取引記録)を追加するときの合意形成(コンセンサス)するための方法(アルゴリズム)です。
簡単に言うと、複数の管理者同士が取引を検証して合意形成する仕組みです。
エルロンド(Elrond/EGLD)が採用しているSecure Proof of Stake(SPoS)は、従来のコンセンサスアルゴリズムよりも高い処理能力があります。
イーサリアム(ethereum)が15TPSであることに対して、エルロンド(Elrond/EGLD)は約1,000倍である15,000TPSの処理能力を持っています。
TPS(Transactions Per Second)とは、処理能力の高さを表す単位です。
安全性に優れている
エルロンド(Elrond/EGLD)は、Secure Proof of Stake(SPoS)を採用していることによって、安全性にも優れていることも特徴の1つです。
従来のコンセンサスアルゴリズムであるProof of Stake(PoS)は、取引データを承認してもらうときに、仮想通貨を持っている参加者が承認の役割を担います。
承認の役割は仮想通貨を多く持っている人に割り当てられる確率が高く、承認を得られると仮想通貨を報酬としてもらえます。
Secure Proof of Stake(SPoS)は、合意形成の提案者・承認者がランダムで選ばれるため、より安全性が高いと言えるでしょう。
ステーキングに対応している
エルロンド(Elrond/EGLD)の特徴の3つ目は、ステーキングに対応していることです。
ステーキングとは、仮想通貨をブロックチェーンのネットワークに参加して預け入れることでインカムゲインを得る仕組みです。
現金を貯蓄口座に入金すると利息を得られる仕組みと同様です。
一般的なステーキングの利回りは3~6%ほどと言われており、日本のメガバンクの定期預金は金利0.0002%ほどであるため、ステーキングのほうが報酬を得られます。
エルロンド(Elrond/EGLD)はステーキングに対応しているため、より多くの利益を得られる可能性があります。
エルロンド(Elrond/EGLD)の今後の見通し・予想
エルロンド(Elrond/EGLD)は処理能力が高く、安全性に優れている仮想通貨です。
そんなエルロンド(Elrond/EGLD)の今後の見通し・予想を、以下の3つのポイントから解説していきます。
- スケーラビリティ問題を解決できるか
- イーサリアム(ethereum)2.0が開発されたときメリットがあるか
- 競合に勝つために最先端技術に対応できるか
スケーラビリティ問題を解決できるか
エルロンド(Elrond/EGLD)はスケーラビリティ問題を解決するために開発された仮想通貨です。
スケーラビリティ問題を根本的に解決できたら、需要は上がり、価格は高騰していくでしょう。
しかし、他の仮想通貨がスケーラビリティを解決した場合、エルロンド(Elrond/EGLD)の存在意義が薄くなり、価格は下がってしまう可能性もあります。
エルロンド(Elrond/EGLD)が今後、どのようなアップデートをしていくか注目する必要があります。
イーサリアム(ethereum)2.0が開発されたときメリットがあるか
スケーラビリティ問題を抱えているイーサリアム(ethereum)は、問題を解決するためにイーサリアム(ethereum)2.0を開発しています。
メジャーな仮想通貨であるイーサリアム(ethereum)がアップグレードされて、スケーラビリティ問題を解決したら、他の仮想通貨の需要は減るでしょう。
イーサリアム(ethereum)のアップグレード内容によっては、エルロンド(Elrond/EGLD)を保有するメリットが無くなってしまうかもしれません。
エルロンド(Elrond/EGLD)の買い方
エルロンドを手に入れるには、まず国内取引所のコインチェックでイーサリアムを購入し、その後、海外取引所で交換するのが一般的です。
エルロンドを手に入れる具体的な手順は以下のとおりです。
- コインチェックで口座を開設する
- 口座開設が完了したら円を入金する
- 入金した円でイーサリアムを購入する
- メタマスクを公式サイトで手に入れる
- コインチェックにあるイーサリアムをメタマスクに送金する(財布に入れて使える状態にするイメージ)
- 海外取引所でイーサリアムとエルロンドを交換する
上記の流れが一般的な方法ですが、海外取引所の利用には万が一のトラブルに見舞われる可能性もあります。利用はあくまでも自己責任であることをおぼえておいてください。
エルロンド(Elrond/EGLD)を取り扱っている国内外取引所は?
エルロンドは、国内取引所で上場していないため、国内では手に入りません。入手する場合は先述のとおり、国内取引所で交換のための仮想通貨を購入し、海外取引所で交換する必要があります。
エルロンドが手に入る海外取引所として代表的なのは「Binance(バイナンス)」です。このほか「Bybit(バイビット)」でも入手可能です。
エルロンド(Elrond/EGLD)はやばい?将来性について
この項目では、エルロンドの将来性や今後の見通しについて解説します。
エルロンド(Elrond/EGLD)はライバル通貨が多い
もともとエルロンドは、スケーラビリティ問題の解決を目指して開発された仮想通貨のひとつです。スケーラビリティ問題とは、仮想通貨の取引量が増えたことにともない決済に長い時間がかかったり、手数料が高くなり過ぎたりする問題のことです。
手数料が高く、決済に長い時間がかかるとなれば仮想通貨に関する取引自体が行われなくなります。この問題は仮想通貨が世の中で広く使われない原因のひとつとして問題視されています。このため、解決が急がれているのです。
これらの事情から、スケーラビリティ問題の早期解決のためにエルロンドを含む多くの仮想通貨が開発されました。
エルロンドの最大の特徴は、その処理速度の速さです。10000TPS(トランザクション/秒)と非常に高速で、ビットコインの5TPS、イーサリアムの15TPSと比べるとより速さを実感できるでしょう。
ただ、これほど優れているエルロンドであっても、スケーラビリティ問題解決の決定打にはなっていません。エルロンドが今後ライバルを蹴散らし、競争に勝ち抜けるかどうかは未知数です。
エルロンド(Elrond/EGLD)とイーサリアムとの関係
スケーラビリティ問題に悩む仮想通貨にイーサリアムがあります。
先述のとおり、処理速度に非常に難があるイーサリアムですが、先日、スケーラビリティ問題を解決するために新たな「イーサリアム2.0」の開発が発表されました。
もしイーサリアム2.0が決済の高速化を実現してスケーラビリティ問題を解決すれば、エルロンドの存在価値はなくなります。ほかにアピールできる大きなメリットを生み出せなければ、エルロンドは生き残ることがむずかしくなるでしょう。
エルロンド(Elrond/EGLD)のQ&A
この項目では、エルロンドに関するよくある質問について回答します。
エルロンド(Elrond/EGLD)の未来はどうなるのか?
エルロンドはスケーラビリティ問題解決という使命を果たすために開発された仮想通貨です。そのため、見事使命を果たせば市場を独占することもあり得ます。
しかし、ライバルの仮想通貨も多いので現時点ではどうなるか予測がつきません。この現状を理解して投資を行うことが大切です。
エルロンド(Elrond/EGLD)は国内取引所で手に入らないの?
先述のとおり、国内取引所では未上場であるため入手することは不可能です。手に入れるためには、国内取引所でイーサリアムなどを手に入れ、バイナンスやバイビットといった海外取引所で交換するしか方法はありません。
エルロンド(Elrond/EGLD)とZilliqa(ジリカ)のちがいを知りたい
エルロンドとよく似た仮想通貨にジリカがあります。ジリカはエルロンドと同じシャーディング技術を採用しているためよく比べられます。
ちなみに、シャーディングとは、スケーラビリティ問題を解決するためにトランザクションの検証作業を効率化する技術のことです。
実際は、エルロンドの方がより優れた「アダプティブステートシャーディング」を採用しているため、ジリカより優位な仮想通貨であると言えます。
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