ERC-20とは?特徴やイーサリアムとの関係性、代表的なトークンを紹介

【PR】記事内には広告が含まれることがあります。

仮想通貨の送金時などに「ERC-20」という言葉を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

ERC-20はイーサリアムに関連するトークンの規格で、その影響力は仮想通貨全体に及んでいます。

本記事ではERC-20の特徴やイーサリアムとの関係性、代表的なトークンを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ERC-20とは?

ERC-20とは、イーサリアムブロックチェーンと互換性のある仮想通貨を作るための統一規格です。「ERC-20」というルールの元、多くの仮想通貨が作られています。

この規格で作られた仮想通貨は「ERC-20トークン」と総称され、2023年1月時点までに75万種類以上のトークンが発行されました

そんなERC-20トークンの特徴について、以下で詳しく解説していきます。

ERC-20トークンの特徴

ERC-20トークンの特徴は以下の通りです。

  • オープンソースで誰でも開発可能
  • トークンに独自の機能を設定できる
  • スマートコントラクトが備わっている
  • 対応ウォレットでまとめて管理できる
  • 分散型取引所でスワップが可能

それぞれ見ていきましょう。

オープンソースで誰でも開発可能

ERC-20はオープンソースとなっており、誰でも開発できます。

一から準備を用意しなくてもERC-20規格に準拠したトークンを作れるので、資金力が劣る個人でも開発が可能です。

ただし、有名なERC-20トークンのほとんどは組織や企業によって作られたものとなっています。

トークンに独自の機能を設定できる

ERC-20規格で開発を行うと、トークンに独自の機能を設定できます。

設定できる機能は様々ありますが、クラウドファンディングやガバナンス機能(議決権)など、トークン固有の性能を自由に決めることが可能。

そのためERC-20トークンには多種多様な仮想通貨が存在しており、それぞれ役割が異なっています。

スマートコントラクトが備わっている

ERC-20トークンにはスマートコントラクトが備わっており、利便性が高いです。

スマートコントラクトとは、あらかじめ決めたルールに沿って自動で実行されるプログラムのこと。Solidityで書かれたコードによってプログラムが動作し、自動的に完結します。

そのため、ERC-20トークンの契約や取引では第三者を仲介する必要が無く、プログラムによる自動契約が可能。

人の手が加わらないことでコストが下がり、さらには安全性や透明性も向上しているのが特徴です。

対応ウォレットでまとめて管理できる

ERC-20トークンは同一規格に属しているため、対応ウォレットでまとめて管理できます。

対応ウォレットは主に以下の通りです。

  • MetaMask(メタマスク)
  • MyEtherWallet (マイイーサウォレット)
  • Trust Wallet (トラストウォレット) 

特にメタマスクは様々なサービスで利用できるので、ERC-20トークンの管理にうってつけです。

分散型取引所でスワップが可能

ERC-20規格が誕生する前はトークンの仕様がそれぞれ異なっており、他のトークンに交換する際はその度に取引する必要がありました。

しかし、ERC-20トークンは互換性を持っているため、わざわざ取引しなくても分散型取引所でスワップ(交換)ができます。

ERC-20に対応している分散型取引所(DEX)は、主に以下の通りです。

  • Uniswap(ユニスワップ)
  • SushiSwap(スシスワップ)
  • Curve Finance(カーブファイナンス)
  • Balancer(バランサー)
  • dYdX(ディーワイディーエックス)

ERC-20トークン同士をスワップしたい方は、上記のDEXを利用してみましょう。

ERC-20トークンの代表例

ここでは、数あるERC-20トークンの中でも代表的なものを3つ紹介します。

  • USDT(テザー)
  • USDC(USDコイン)
  • Polygon(ポリゴン)

順番に見ていきましょう。

USDT(テザー)

USDTは、時価総額ランキング3位の有名ステーブルコインです。

ステーブルコインとは、価格が安定するように作られた仮想通貨のこと。USDTは米ドルの価格に連動しており、1USDTが1ドルと同価値になるように作られています。

まさに「仮想通貨版の米ドル」であり、安定資産を持ちたい人におすすめの銘柄です。

あわせて読みたい
仮想通貨テザー(Tether/USDT)とは?特徴や今後の見通し・将来性を徹底解説
仮想通貨テザー(Tether/USDT)とは?特徴や今後の見通し・将来性を徹底解説
値動きが激しい仮想通貨の中でも、より安定した資産として注目を集めているのが、今回紹介するテザー(Tether/USDT)です。 本記事では、テザーの特徴や今後の見通し、実際の購入方法などを解説していきます。 テザーについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

USDC(USDコイン)

USDCは、上記で紹介したUSDTと同様、米ドルにペッグしたステーブルコインです。

時価総額ランキングでは5位に付けており、USDTの次に人気の高いステーブルコインとなっています。

なお、USDCは金融大手のゴールドマンサックスから出資を受けており、信頼性の高さにも定評があります。

あわせて読みたい
仮想通貨ユーエスディーコイン(USD Coin/USDC)とは?特徴や今後の見通し・将来性を徹底解説
仮想通貨ユーエスディーコイン(USD Coin/USDC)とは?特徴や今後の見通し・将来性を徹底解説
値動きが激しい仮想通貨市場の中でも安定資産として注目されているのが、今回紹介するUSD Coin(以下USDC)です。 本記事ではUSDCの特徴や将来性、実際の購入方法などを解説していきます。 USDCについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

Polygon(ポリゴン)

Polygonは、イーサリアムのセカンドチェーンとして誕生したブロックチェーン・仮想通貨です。

イーサリアムが抱えるスケーラビリティ問題を解決しており、時価総額ランキングでは10位に付けています。

なお、Polygonは2022年11月11日にディズニーとの協業を発表し、大きな話題となりました。イーサリアムのサイドチェーンとして、今後も躍進を続けることが予想されます。

あわせて読みたい
仮想通貨Polygon(MATIC)とは?特徴・将来性を徹底解説
仮想通貨Polygon(MATIC)とは?特徴・将来性を徹底解説
Polygon(MATIC)は「手数料がとにかく安い。しかも取引処理が速い」という特徴を持つ仮想通貨です。 イーサリアムが抱える取引処理時間の遅延や、手数料高騰などの問題を解決できる可能性を秘めています。 本記事では、Polygonの概要と特徴を解説。 Polygonが引いているロードマップを元に、将来性についても取り上げます。

まとめ

今回は、ERC-20の概要や代表的なトークンを紹介しました。

ERC-20はイーサリアムブロックチェーン上の統一規格で、誰でもトークンを発行できます。

また、ERC-20トークンにはスマートコントラクトが備わっていたり、独自の設定をできたりするのが特徴です。

ERC-20トークンを保有したい方は、USDTやUSDC、Polygonなどの購入をおすすめします。

【お知らせ】

仮想通貨の購入やNFTの売買には国内取引所の開設が必要です。

当サイトでは国内全ての取引所を調査して「おすすめの国内取引所」を出しています。

仮想通貨取引所ランキング

記事では各取引所ごとのお得なキャンペーンも記載しています。よろしければご覧ください。

おすすめの海外仮想通貨取引所」を知りたい方は別記事をどうぞ。