仮想通貨Fei USD(FEI)とは？特徴や今後の見通し・将来性を徹底解説

Fei USD(FEI)は、米ドルの価格と連動したステーブルコインです。

Fei USD(FEI)とTribe(TRIBE)という2つの通貨を使用して、1FEI＝1ドルになるように価格を安定させています。

本記事ではFei USD(FEI)の特徴や今後の見通し、将来性を徹底解説します。

ぜひ、参考にしてください。

Fei USD(FEI)とは？

Fei USD(FEI)は、2021年にリリースされた仮想通貨です。

通貨発行前には約1,400億円の資金調達に成功し、大手仮想通貨取引所のCoinbase(コインベース)やベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz(アンドリーセン・ホロウィッツ)からも出資を受けています。

ステーブルコインとしては過去最大規模の資金調達だったので、大きなニュースとなっています。

Fei USD(FEI)の基本情報を、以下の表にまとめました。

仮想通貨名称	Fei USD
シンボル	FEI
価格(2022年9月現在)	¥142
時価総額(2022年9月現在)	¥60,562,135,125
購入可能な主な取引所	MEXC, Phemex, Gate.io,
公式サイト	Fei Protocol

Fei USD(FEI)は、Ethereum(イーサリアム)チェーン上に構築された通貨です。

表の中で紹介した取引所以外にも、Uniswap(ユニスワップ)でFei USD(FEI)を購入できます。

Fei USD(FEI)がよくわかる特徴

Fei USD(FEI)の特徴はこちらの3点です。

• 米ドルと連動するステーブルコイン
• ダイレクト・インセンティブを採用
• Tribe(TRIBE)を発行して流動性を高めている

以上の特徴を、順番に解説します。

米ドルと連動するステーブルコイン

Fei USD(FEI)は、米ドルと同じ価格を維持するステーブルコインです。

ステーブルコインは、Bitcoin(BTC)やイーサ(ETH)など、価格変動が大きい通貨のデメリットを解消するために発行されました。

Bitcoin(BTC)などの通貨は、価格が大きく変動するリスクが常にあります。

1日の中で価格が10万円以上も変化することもあり、法定通貨と同じように使用することは難しいです。

一方ステーブルコインは、米ドルやユーロなどの基軸通貨と同じ価格を維持します。

Fei USD(FEI)も常に米ドルと同じ価格のため、決済や送金にも利用しやすい通貨です。

ダイレクト・インセンティブを採用

Fei USD(FEI)は価格を安定させるために、ダイレクト・インセンティブというメカニズムを採用しています。

一定の条件になると、ユーザーにFei USD(FEI)を報酬として支払ったり、ユーザーのFei USD(FEI)をBurn(焼却)したりして価格を安定させています。

具体例を説明します。

1FEIの価格が1ドルよりも低くなった場合は、Fei USD(FEI)を購入したユーザーに追加でFei USD(FEI)を支払います。

追加報酬を与えることで通貨の購入するユーザーが増えて、Fei USD(FEI)の価格は上昇する仕組みです。

一方で、Fei USD(FEI)の価格が下がっている状態で通貨を売ろうとすると、ユーザーが保有するFei USD(FEI)の一部がBurn(焼却)されます。

通貨を売るユーザーは通常よりも多くの損失を受けるので、Fei USD(FEI)の売り圧を抑える効果があります。

このシステムを使用して、Fei USD(FEI)は価格を1ドルと連動するように調整しています。

Tribe(TRIBE)を発行して流動性を高めている

Fei USD(FEI)は通貨の流動性を高めるために、仮想通貨Tribe(TRIBE)を発行しました。

ステーブルコインであるFei USD(FEI)は、価格が安定していることがメリットです。

しかし、保有するユーザーが固定されるので、通貨の流動性が低いというデメリットもあります。

そこでTribe(TRIBE)を発行し、通貨の流動性を高めています。

Fei USD(FEI)は、分散型取引所のUniswap(ユニスワップ)にステーキングして、報酬を得ることが可能です。

Fei USD(FEI)をステーキングすると、Tribe(TRIBE)を報酬として与えられます。

ステーキングをすることでFei USD(FEI)の流動性が上がり、いつでも通貨を購入できる状況になるので、Fei USD(FEI)の価格を安定させています。

Fei USD(FEI)の今後の見通しと将来性

ステーブルコインのFei USD(FEI)ですが、リリース当初に価格がドルと連動できなくなるディペックが起こりました。

ディペックの原因は、ダイレクト・インセンティブの算出システムに、脆弱性があったことです。

一時は1FEI＝0.7ドル台まで下がりましたが、通貨を売却するとFei USD(FEI)がBurn(焼却)されるので、ユーザーはFei USD(FEI)を売ることもできない状態になりました。

ディペックを受け、運営は通貨売却時のBurn(焼却)を一時停止します。

徐々にFei USD(FEI)の価格は上昇し、現在は1FEI＝1ドルの価格で安定しています。

ステーブルコインは需要が高い通貨ですが、ディペックが起こると市場は混乱します。

各国でもステーブルコインに対する規制が強化されているので、ニュースなどで最新の情報を集めてください。

Fei USD(FEI)のまとめ

本記事では、Fei USD(FEI)の特徴や今後の見通し、将来性を徹底解説しました。

ダイレクト・インセンティブというメカニズムを採用し、価格を安定させているステーブルコインです。

Fei USD(FEI)は国内の取引所での取り扱いがありません。

購入する場合は海外の取引所や、分散型取引所のUniswap(ユニスワップ)を利用してください。