仮想通貨Nervos Network(CKB)とは？特徴や今後の将来性を徹底解説

Nervos Networkは、相互運用性にフォーカスしたブロックチェーンです。

単一のプロジェクトで、L1とL2のいくつかの層を持つ構造を持つなど特徴的なポイントが多く、注目したいブロックチェーンの1つです。

しかし、その一方で、相互運用性にフォーカスしたプロジェクトはその他にもみられ、強力なライバル・競合も存在しています。

この記事では、そんなNervos Networkの概要から特徴、将来性などについて解説しています。

Nervos Network(CKB)とは？概要を解説

Nervos Network(CKB)とは、ブロックチェーンの相互運用性に焦点を当てたプロジェクトです。

現在、多数のブロックチェーンが展開されており、各プロジェクトにプロダクト、インフラ、プロトコルといったエコシステムが、互換性のない状態で構築されています。

そのため、ブロックチェーン上のサービスの利用者は、多数のブロックチェーンに合わせたウォレット、設定、トークンを用意する必要があります。

また、技術的な観点では、トークンを送付できない、データをやり取りできないといった問題が存在していると言えるでしょう。

上記のようなブロックチェーン間の相互運用性の低さを解決しようとしているのが、Nervos Networkになっています。

現在、Nervos Networkに限らず、Cosmos・Polkadot・Avalancheといった複数のプロジェクトがアプローチ方法さえ異なるものの、相互運用性の課題に取り組んでいる状態です。

Nervos Networkのネイティブトークン(中心となる仮想通貨)は「CKB」であり、2022年11月時点で価格は「約0.3円」、時価総額ランキングは193位です。

Nervos Network(CKB)の特徴と仕組み

これから、Nervos Networkの特徴と仕組みについて、以下の観点から解説していきます。

• L1、L2の多重構造を持つ
• 相互運用性への取り組み
• dApps開発への負担軽減

Nervos Networkの強みとその仕組みについて、チェックしていきましょう。

L1とL2の多重構造を持つ

ブロックチェーンが持つ複数の課題を解決するために、Nervos Networkのブロックチェーンは多重構造を持ちます。

主に2つのブロックチェーンが存在しており、基盤となるものをL1ブロックチェーン(CKB)、L1ブロックチェーンを拡張するL2が存在しています。

最も基盤となっているL1ブロックチェーンはCKBと呼ばれ(トークンとはまた異なります)、主にコンセンサスやセキュリティを担う存在です。

L1ブロックチェーンでは、コンセンサスアルゴリズムにPoWを採用しており、その背景として分散性の高さなどが挙げられています。(Nervos Networkによる主張)

一方で、PoWを採用しており、スケーリング(拡張)への取り組みが行われていないL1ブロックチェーンでは、処理性能が高くありません。

そこで、Nervos NetworkではL1ブロックチェーンを拡張する目的で、L2のブロックチェーンを提供しています。

L2ブロックチェーンが存在することで、Nervos Networkの処理性能が向上し、利用者が低いガス代、高い処理能力といった恩恵を受けることが可能です。

L1で強固なセキュリティ、分散性の高さを担保しながら、L2を活用することでNervos Networkは利便性の向上を実現しようとしています。

相互運用性への取り組み

Nervos Networkは、相互運用性周りへの取り組みに積極的です。

具体的には、以下のようなNervos Networkが持つ以下のような特徴が挙げられます。

• あらゆる資産、ブロックチェーンへアクセス
• 単一ウォレットによる複数のエコシステムへのアクセス
• ユニバーサルアプリと開発ツールの配布
  (ユニバーサルアプリ = 複数のブロックチェーンに対応するアプリ)

上記のような開発、取り組みを行うことで相互運用性を解決しようとしています。

特に、ユニバーサルアプリ・開発ツール(ユニバーサルパスポート)といった2点はキーになる可能性が高く、両者を活用した開発が進むか否か？によって、Nervos Networkの可能性も大きく異なってくるでしょう。

著名なパートナー

Nervos Networkは、資金調達元・パートナーが著名です。

Nervos Networkは、WEB3系VCはもちろん、既存の金融機関などからも出資を受けています。

• POLYCHAIN CAPITAL
• Multicoin Capital
• SEQUOIA
• Huobi
• 招商国際金融

(一例)

特に、招商国際金融は中国系の大手金融機関であり、特徴的なポイントになっていると言えるでしょう。

Nervos Network(CKB)の将来性について

Nervos Networkは、ブロックチェーン周りのインフラ、DeFi、NFTなどのユースケースが考えられます。

非常にさまざまな特徴を持っており独自の強みもあるため、チェーン自体の開発や、エコシステムの構築が進んでいくことで、Nervos Networkが普及していく可能性もあるでしょう。

ただし、Nervos Networkと同じく相互運用性を重視するプロジェクトは複数見られ、特にCosmos・Polkadot・Avalancheといった競合は、時価総額やプロジェクトの規模感的にも非常に強力なライバルとなり得ます。

Nervos Networkと各プロジェクトの相互運用性に対するアプローチ方法自体は異なるものの、各プロジェクト同士の今後のシェア・開発状況などには注視が必要であると言えるでしょう。

Nervos Network(CKB)についてまとめ

この記事では、Nervos Networkについて解説しました。

Nervos Networkはブロックチェーンの重大な課題である相互運用性にフォーカスし、多重構造のブロックチェーンなどを用いることで、分散性と拡張性を両立させます。

ブロックチェーンの発展には、トークンの価格や時価総額はもちろん、Nervos Networkを用いた開発なども重要なため、エコシステムの発展・動向などについても注目していきたいと言えるでしょう。