パイ(Pi Network)とは? 概要からスマホを使ったマイニング方法まで解説
パイ(Pi Network)は、スマートフォンでマイニングが可能であることなど、他の通貨とは全く違った魅力を持つ通貨です。
リリース半年で50万人のユーザーを獲得し、2021年にはロードマップ通りにメインネットへの移行を完了しました。
この記事では、パイ(Pi Network)の概要からスマートフォンでのマイニングの方法、価格予想など解説します。
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パイ(Pi Network)の概要
はじめにパイ(Pi Network)の概要について解説します。
ティッカーシンボル | PI |
単位 | π |
承認アルゴリズム | SCP(ステラ・コンセンサス・プロトコル) |
時価総額 | – |
時価総額ランキング | – |
発行 | 2019年3月 |
開発者 | ニコラス・コッカリス博士 チァンディアオ・ファン博士 |
ホワイトペーパー | https://minepi.com/white-paper |
パイ(Pi Network)は開発者向けプラットフォームやマイニングサービスを含むプロジェクトです。ネットワーク上で取引される仮想通貨は「パイ(PI)」です。
スマートフォン専用ネットワークであり、2019年3月の公開から半年でユーザー数が50万人を超えました。
公式に価格をつけている取引所が存在しないため、時価総額は不明です。
パイ(Pi Network)の特徴
パイ(Pi Network)はアクセス性を重視して開発されました。マイニングや承認方式にその思想が強く現れています。
スマートフォンでマイニング可能
パイ(Pi Network)はスマートフォンがあればマイニングできます。特別な機材は必要ありません。
また計算に必要なエネルギーは最小限に抑えられており、スマートフォンのバッテリーを大幅に消費することもありません。
貢献度によって報酬が決まる
パイ(Pi Network)ではネットワークへの貢献度が高いほど、マイニング報酬として受け取るPIの数量が増加します。
たとえばパイ(Pi Network)に登録すると「招待コード」が発行されます。
この招待コードを使って他の人がパイ(Pi Network)に登録すると、ユーザーの拡大に貢献したため招待した人の報酬もアップします。
「ユーザー同士の信頼性」で情報を保護する
パイ(Pi Network)が採用するSCPは、ユーザー同士の信頼性によって情報を共有、保護する仕組みです。
パイ(Pi Network)ではユーザーが信頼できるかどうかを互いに検証しあうことで、取引の記録を台帳に記録し、ネットワークを維持しています。この台帳形式は「セキュリティサークル」と呼ばれています。
マイナーに4つの役割がある
パイ(Pi Network)に参加するマイナーは4つの役割に区別されます。
パイオニア
専用アプリでマイニングを行なっているだけのユーザーです。一番ライトなユーザーといえます。
コントリビューター
自分が信頼するパイオニアの情報をネットワークに提供しているユーザーです。パイオニアの信頼度を上げ、ネットワーク自体の信頼性を高めることに貢献しています。
アンバサダー
パイ(Pi Network)を紹介し、他のユーザーを招待するユーザーです。広報役のような役割で、ネットワークに参加するユーザー数の増加に貢献しています。
ノード
Piノードソフトウェアを実行しているユーザーです。
いずれもネットワークにとって必要な役割であり、ユーザーは複数の役割を兼任することができます。
パイ(Pi Network)の将来性
将来性について、ロードマップと上場の時期から解説します。
パイ(Pi Network)のロードマップ
パイ(Pi Network)は以下のロードマップを設けていましたが、予定通り2021年にメインネットへの移行を完了しました。
- ブートストラップ
- テストネット
- メインネット
2022年10月時点でハッキングなど大きな事故も報告されておらず、安定して稼働しています。
上場時期
パイ(Pi Network)を取り扱っている取引所はありません(2022年10月26日現在)。
上場検討のリリースを出している取引所も確認できないため、公式には上場時期は未定となっています。
パイ(Pi Network)のリスク
パイ(Pi Network)のリスクについて2点解説します。
個人情報の漏洩
パイ(Pi Network)を利用するには専用アプリでの本名の登録が必須です。
たとえばビットコインでは、取引を行う際に取引所などで本人確認が行われますが、これはあくまで法律等に基づき行われるもので、個人情報は取引所に保管されます。
ブロックチェーンの仕組みからいえば本名など個人情報は不要で、たとえブロックチェーンが攻撃を受けてブロック内の情報が抜き取られたとしても、その中に個人情報が含まれることはありません。
しかしパイ(Pi Network)ではネットワークの利用自体に本名が必要になるため、ネットワークの攻撃によって個人情報が抜き取られるリスクがあります。
上場が未定
ネットワーク上でユーザー同士の取引は行われているものの、取引量の増加や普及を目指すのであれば取引所への上場は必須です。
上場がいつまでも未定な状況が続けば、離脱するユーザーが出てくる可能性もあります。
特に投資という観点から考えると、上場が未定であるという状況はリスクといえるでしょう。
パイ(Pi Network)の価格予想
取引所での取引がないため、パイ(Pi Network)の将来の価格予想は非常に難しいと思われ、価格予想サイトなどでも掲載されていません。
ただCoinDataFlowでは、現在のパイ(Pi Network)の価格を「$0.6962」と予想しています(2022年10月26日現在)。
(参考)CoinDataFlow
今後上場されれば、複数のデータに基づいた予想がなされていくと思われます。
マイニング手順
パイ(Pi Network)はスマートフォンさえあればマイニングが可能です。初期投資も必要ありません。
アプリをダウンロード
パイ(Pi Network)のアプリはiOS版とAndroid版がリリースされています。
サインイン
Facebook、電話番号、Appleアカウントのいずれかで認証を行います。今回はAppleアカウントで登録してみます。
アカウント名等を設定
アカウント名とメールアドレス、招待コードを入力します。
招待コードを持っていない場合は招待コード欄は空欄のままで「NO ONE INVITED ME」をタップしてください。
メールのリンクをタップ
登録したメールアドレスに認証用のメールが届きます。
「Click Here」の箇所をタップしましょう。有効期限は1時間なので、もし1時間をすぎてしまった場合はアプリに戻ってもう一度メールを送ってください。
次の画面が出たら認証成功です。画面を閉じてアプリに戻ってください。
登録完了
以上でアカウントの登録は完了です。「FINISH」をタップしてください。
マイニング
トップページ右側にある稲妻のマークがマイニングボタンです。マイニングボタンをタップするだけでマイニングできます。
まとめ
パイ(Pi Network)について概要や特徴を解説しました。
パイ(Pi Network)はスマートフォンさえあれば、手軽にマイニングを行うことができます。
上場は未定ですが、参加してみることでビットコイン(BTC)などメジャーな通貨とは違った面白さを感じることができるのではないでしょうか。
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