PYUSDの特徴と購入方法!他のステーブルコインとの違いやデメリットを解説
PYUSDは、大手決済サービス会社『PayPal』が発行する仮想通貨です。
大手金融会社が発行する初のステーブルコインで、2023年8月にローンチされました。
でも、上場したての通貨が本当にステーブルコインとして機能するのか疑問に思う方が多いかもしれません。
本記事では、PYUSDの特徴と価格について解説します。
本記事を読めばPYUSDのデメリットも理解できるため、今後の活用方法がわかります。
PYUSDの購入方法も解説しているため、先行者利益を狙いたい方は最後まで読んでみてください。
- 想定年利10%以上の仮想通貨運用
- 各種手数料が無料
- 500円から仮想通貨を買える
- SBIグループの運営で安心感◎
この記事のポイント
- PYUSDは世界的金融会社が発行する初のステーブルコイン
- 現状、日本人がPYUSDを利用できる場面はない
- 海外取引所『Gate.io』『Kraken』『Uniswap』などで取引が可能
PYUSDとは?
(PYUSDの基本情報)
通貨名 | PayPal USD |
シンボル | PYUSD |
運営会社 | PayPal Pte. Ltd. |
現在価格 | 147.1円 |
時価総額ランキング | 379位 |
ローンチ日 | 2023年8月7日 |
取り扱い取引所 | ・Gate.io ・Kraken ・Uniswap など |
公式サイト | PYUSD公式サイト |
PYUSDは、大手決済サービス会社『PayPal』が運営する仮想通貨です。
アメリカドルに連動するステーブルコインで、法定通貨に変わる通貨として期待が高まっています。
PayPalでPYUSDを利用すれば、サービスの決済や仮想通貨の購入・送金がスムーズです。
ただ、PYUSDの対象ユーザーはアメリカ人のみであるため、いまのところ日本人が利用する機会はありません。
アメリカでサービスが拡大すれば、今後日本でもPYUSDを利用できる可能性があるため、随時情報をチェックしておきましょう。
PYUSDの価格チャート
PYUSDは8月7日のローンチ時点で、PayPalサービス内でのみ購入が可能でした。
海外取引所に上場した2023年8月20日の価格は不安定でしたが、22日には140円台となり、28日現在までアメリカドルとほぼ同額で推移しています。
いまのところ、PYUSDはステーブルコインとしての役割を果たしています。
PYUSDの5つの特徴
PYUSDは、主に以下5つの特徴があります。
- 世界的な金融会社初のステーブルコイン
- PayPalのアメリカユーザー向けの仮想通貨
- スワップ機能を利用可能
- 取引や送金の手数料が無料
- 専用アプリで取引や決済がスムーズ
世界的な金融会社初のステーブルコイン
PYUSDはステーブルコインの中でも注目度が高い通貨です。
なぜなら、大手の金融会社が発行する初のステーブルコインだからです。
現在、PayPalのサービスは世界中で活用されています。
- ユーザー数:3億人以上
- 利用店舗数:2,400万店以上
日本でもPayPal決済ができる店舗が増えており、有名な企業には『DMM.com』や『YAMADA電気』があります。
PayPalの事業規模から推測すると、今後日本でも事業が拡大する可能性があるでしょう。
PayPalのアメリカユーザー向けの仮想通貨
PYUSDは、PayPalを利用するアメリカ人向けの仮想通貨です。
理由は、アメリカ在住のユーザーのみPYUSDを購入できるからです。
PayPalの公式サイトでは「PayPal USD が対象となる米国の PayPal 残高アカウントに展開されると、アプリまたはサイトで PYUSD を購入できる」※ということが述べられています。
※参考:PayPal Stablecoin | US Dollar Cryptocurrency(2023年8月28日)
そのため、PYUSDはアメリカ人を対象とした仮想通貨であることを理解しておきましょう。
スワップ機能を利用可能
PayPalでは、仮想通貨のスワップ機能を利用できます。
スワップとは、自身が保有している仮想通貨を他の仮想通貨に交換することです。
手数料はかかりますが、PayPalではスワップによって豊富な通貨をスムーズに取引できます。
取引や送金の手数料が無料
一般的に、仮想通貨を利用したサービス決済や送金では、取引所やウォレット上でそれぞれ手数料がかかります。
一方、PayPalではPYUSDの送金や取引において手数料がかかりません。
そのため、日本で馴染みのある決済アプリ『PayPay』のように「商品の決済」や「友人に送金する」というサービスを仮想通貨でも手軽に利用できます。
ただし、下記2点については必ず理解しておきましょう。
- Ethereum上でガス代が必要となること
- 日本人がPYUSDを利用できないこと
専用アプリで取引や決済がスムーズ
PayPalの専用アプリでは、PYUSDで豊富なサービスを手軽に利用できます。
アメリカのPayPalアプリで利用できるサービスの一部は、以下のとおりです。
- 仮想通貨の購入
- 商品やサービスの決済
- 外部ウォレットへの送金
従来からPayPalが提供している決済サービスをPYUSDでも利用できるため、手軽に仮想通貨を利用できます。
PYUSDの4つのデメリット
PYUSDには、4つのデメリットがあります。
- 日本人向けの仮想通貨ではない
- 30種類以上の偽トークンがある
- セキュリティに対して不安の声がある
- 規制について懸念されている
日本人向けの仮想通貨ではない
PYUSDは、日本人向けの仮想通貨ではありません。
なぜなら、原則としてアメリカ人のPayPalユーザーしか購入できないからです。
2023年8月現在、PYUSDを扱うPayPalサービスの対象者はアメリカ在住者のみです。
日本人がPayPalで仮想通貨を利用できない以上、PYUSDは日本人向けではありません。
30種類以上の偽トークンがある
2023年8月のローンチ後、「PYUSD」を示す偽の仮想通貨が30組ほど見つかったとの報告がありました。
偽トークンの多くは購入しても売却できないものが多いため、公式サイトなどで本物かどうかを確認する必要があります。
今後、日本でもPYUSDを利用できるようになった際は、利用者数が多い大手の取引所で購入しましょう。
セキュリティに対して不安の声がある
セキュリティに関して、「PYUSDのシステムが中央集権的だ」と一部のユーザーから不安の声が上がっています。
問題になっているのは、もしもの際に口座を凍結させる「asset protection(資産保護)」というPYUSDのセキュリティ機能です。
資産保護システムは「運営側が資産を差し押さえる」とも考えられるため、中央集権的であると不安視されています。
中央集権的なシステムに不安を感じる方は、PYUSDの利用を控えるのが確実です。
規制について懸念されている
アメリカの民主党議員からは、世界中で利用されているPayPalが規制のない状態でPYUSDをローンチしたことに懸念の声が上がっています。
なぜなら、PYUSDが破綻した場合に投資家の資産を保証できない可能性があるからです。
実際に、PayPalのユーザー数は世界中で3億人を超えています。
そのため、消費者を保護してサービスを提供するためには、ステーブルコインに対する政府の支援が不可欠です。
保証がないことに不安を感じる方は、まず少額からPYUSDを利用することをおすすめします。
PYUSDの購入方法|日本人は対象でない
PYUSDは、アメリカユーザーがPayPalサービスを通じて購入する方法が一般的です。
本記事では、日本でもPYUSDを利用できるようになった場合を仮定し、現状でPYUSDを購入する方法を解説します。
PYUSDの購入手順は、以下の流れです。
- BITPOINTの口座開設
- BITPOINTで仮想通貨を購入
- BITPOINTからMetaMaskに送金
- MetaMaskからGate.ioに送金
- Gate.ioでPYUSDを購入
1.BITPOINTの口座開設
PYUSDは海外取引所で購入ができます。
まずは、日本円で仮想通貨を購入できるBITPOINTの口座を開設しましょう。
まだBITPOINTの口座を利用していない方は、こちらの記事を参考にしてください。
2.BITPOINTで仮想通貨を購入
次に、ビットポイントで仮想通貨を購入しましょう。
外部ウォレットに送金するため、購入する通貨は「XRP(リップル)」や「XLM(ステラルーメン) 」など、送金手数料が安い通貨がおすすめです。
BITPOINTに日本円を入金する方法は、こちらの記事を参考にしてください。
3.BITPOINTからMetaMaskに送金
購入した仮想通貨をMetaMaskに送金します。
送金手順は、以下のとおりです。
- BITPOINTで送金画面を表示
- 送金する通貨を選択
- 送金先にMetaMaskのアドレスを入力
- 金額を入力し送金
情報の入力ミスで仮想通貨を失わないよう、送金アドレス等は必ずコピーして使いましょう。
4.MetaMaskからGate.ioに送金
2023年8月現在、PYUSDは海外取引所『Gate.io』で取引が可能です。
そのため、MetaMaskからGate.ioに仮想通貨を送金します。
Gate.ioを使っていない方は、こちらの記事を参考にしてください。
5.Gate.ioでPYUSDを購入
最後に、PYUSDを購入します。
PYUSDは決済で利用する場面が多いため、購入した通貨はMetaMaskでの管理がおすすめです。
以上で、PYUSDの購入は完了です。
PYUSDと他のステーブルコインの違い
PYUSDと他のステーブルコインの違いを表で解説します。
(PYUSDと他のステーブルコインの比較)
通貨名 | PYUSD | USDT | USDC | DAI | BUSD |
主な特徴 | ・大手金融会社初のステーブルコイン ・専用アプリで取引や決済がスムーズ | ・ステーブルコインの中で時価総額がトップ ・交換先の仮想通貨が多い | ・大手企業が運営 ・決済、送金、資産として機能 | ・非中央集権型の通貨 ・仮想通貨を担保 | ・BNB Chain上で発行 ・低コスト、高速で取引可能 |
価格 | 147.1円 | 145.07円 | 146.47円 | 146.4円 | 146.47円 |
時価総額ランキング | 379位 | 3位 | 6位 | 12位 | 23位 |
取り扱い取引所 | Gate.ioKrakenUniswapなど | BinanceUniswapKucoinなど | BinanceUniswapKucoinなど | BinanceKrakenKucoinなど | BinanceKucoinなど |
PYUSDは上場から間もないこともあり、他のステーブルコインと比較すると取引できる取引所や時価総額ランキングは劣ります。
しかし、世界で3億人以上が利用しているPayPalでの決済がスムーズになることで、PYUSDは今後世界的に普及する可能性があると考えられます。
PYUSDの特徴まとめ
本記事では、PYUSDについて解説しました。
PYUSDを利用することで、アメリカのPayPalユーザーはアプリを通じてサービスの決済や仮想通貨の取引がスムーズになります。
2023年8月現在、残念ながら日本人がPYUSDを利用できる場面はありません。
ただ、日本でもPayPalが決済サービスとして利用されているため、今後はPYUSDを活用したサービスが日本に普及する可能性もあります。
日本で普及したらスムーズに活用できるよう、まずはBITPOINTで仮想通貨を準備しておきましょう。
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