Seiとは?DeFiに特化したブロックチェーンの特徴を解説
Seiは、DEX・DeFiにフォーカスしたブロックチェーンです。
複数のブロックチェーンでDeFiの開発が進み実用例が増える中、SeiはDEXやDeFiに特化して開発・運用を進めています。
この記事では、そんなSeiの概要から特徴、構築されているプロジェクト例などについて解説しています。
Seiとは?DeFiに特化したブロックチェーン
Seiは、DeFi(特にDEX)に特化したブロックチェーンです。
現在、ローンチされているブロックチェーンの多くは、汎用性の高いブロックチェーンか、用途が限定的なブロックチェーンが運用されています。
汎用性の高いブロックチェーンというのは、イーサリアムやSolanaなどのブロックチェーンにあたります。
汎用性の高いブロックチェーンはさまざまなアプリケーション・プロトコルを構築可能ですが、各用途に沿った運用・設計を行うのが難しいです。
一方で、用途が限定的なチェーンは特定のDEX・ゲームのみしか利用できないブロックチェーンを指し、カスタマイズ性が高い一方で、汎用性は著しく低くなりがちです。
Seiは、上記2種類のブロックチェーンの中間に当たるブロックチェーンになっています。
Seiは、主にDEXなどを構築しやすいブロックチェーンとして展開しており、DEXやDeFi領域に分類されるアプリケーションが利用しやすい機能・特徴を備えています。
Seiの4つの特徴
これから、Seiが持つ4つの特徴について以下の観点から解説していきます。
- 高い処理能力を持つ
- 注文の処理方法がユニーク
- 流動性を複数のプロダクトで供給可能
- Cosmosで構築されており相互運用性が高い
Seiの特別なポイントをチェックしていきましょう。
高い処理能力を持つ
Seiは、現在主流なブロックチェーンとなっているイーサリアムや、Solanaよりも高い処理能力を持ちます。
SeiにおいてTPSにあたるopsは「22,000ops」であり、イーサリアムの20tpsと比較すると、非常に多数の取引(トランザクション)を処理できることが分かります。
また、ファイナリティまでの時間も「600ms」であり、イーサリアムの6分と比較すると非常に高速なファイナリティを得られることが分かるでしょう。
上記のような特性は、Seiが焦点を当てており、多数の取引が執行されるDEXやDeFiにとっては、大きなメリットとなります。
(データは全てSeiの公式サイトで公表されているものを参考にしています。実際の数値などは、ブロックチェーンの利用状況などによって異なってくる可能性があります)
取引の処理方法がユニーク
Seiは、DEXやDeFiに焦点を当てていることもあって、取引・注文の処理方法がユニークです。
さまざまな取り組みによって、DEXやDeFiにおける取引・注文の処理方法に工夫を加えていますが、その1つに注文に伴うトランザクション(取引)の集約が挙げられます。
現状のDEXでは、注文から執行までに複数のトランザクションとブロックを必要とすることがあります。
具体的には通常のDEXでは、注文に伴って1トランザクション、執行に伴ってもう1つのトランザクションといったように、1つの注文の執行に伴い、複数のトランザクションとブロックが必要です。
(ただし、ケースによって異なるため、一概には言えません)
Seiでは、上記のプロセスを1つのブロックにまとめることによって、取引の高速化を実現しています。
また、この他にもDeFiにおけるフロントランニング防止など、複数の課題を解決しています。
流動性を複数のプロダクトで共有可能
Seiに構築されたDeFiのプロトコル・プロダクトは、Seiのブロックチェーン上の流動性を共有することができ、DeFiにおける流動性問題を解決する可能性があります。
DeFiやDEXの運用において、流動性は非常に重要なトピックの1つです。
魅力的なプロダクト・プロトコルであっても、十分な流動性が無いと取引の執行に伴って複数の問題が発生します。
(取引できるだけの流動性がなければ、注文が通らない or 不利な価格で取引が執行されるなど)
上記のような課題を解決するために、Seiでは各プロダクト・プロトコル間の流動性が共有されており、各プロダクト・プロトコル間で流動性を接続することができます。
Cosmosで構築されており相互運用性が高い
Seiは、Cosmosで構築されており、他のブロックチェーンとの相互運用性が高いです。
(厳密には、Cosmos SDKというツール用いて構築されています)
というのも、Cosmosで構築されたプロジェクトの多くは「IBC」という通信規格と互換性を持ちます。
IBCとの互換性を持つブロックチェーン間はネイティブな接続が可能であり、トークンの送受信やデータのやり取りが容易になるなど、相互運用性が非常に高いという特性を持ちます。
同じような特性を持つSeiは、CosmosとIBC関連のエコシステムと相性が良いです。
Seiに構築されたプロジェクト例
2022年10月時点のSeiは、主流なブロックチェーンと比較すると、まだまだプロジェクトやプロダクトが少ないのが実情です。
それでも、いくつかプロジェクトの例があるので、Seiの公式サイトで公表されているものから、一部をご紹介していきます。
- Vortex
(DeFi系) - UXD
(DeFi系) - Nitro
(インフラ系) - Axelar
(インフラ系)
全体的に、他のブロックチェーンと比較してDeFi系のプロジェクトが多いものの、一部ではインフラ系のプロジェクトも見られました。
今後、Seiのエコシステムが拡大していくことで、多数のプロジェクトが構築されていく可能性が高いでしょう。
仮想通貨Sei(SEI)とは?
ティッカーシンボル | SEI |
リリース日 | 2023年8月17日 |
総発行枚数 | 100億枚 |
現在価格 | 18.01円 |
公式サイト | https://www.sei.io/ |
公式SNS | X(旧Twitter):https://twitter.com/SeiNetwork Reddit:https://www.reddit.com/r/Sei_Network/ |
仮想通貨Sei(SEI)は、Seiネットワーク独自の基軸通貨です。
Seiネットワークがローンチした後、2023年8月に仮想通貨Sei(SEI)が発行されました。
仮想通貨Sei(SEI)の主な機能は以下のとおりです。
- Seiネットワーク上の取引手数料として利用
- ステーキング、ガバナンス投票への利用
- Seiネットワーク上のアプリケーションでの資産流動性や担保に利用
仮想通貨Sei(SEI)の価格動向・チャート
仮想通貨Sei(SEI)の価格は、2023年8月中旬に約40円を記録しましたが、2023年8月終わりに17円台まで急落しました。
急落後に約24円まで上昇しましたが、2023年9月時点では約18円台となっています。
急落の要因について
仮想通貨Sei(SEI)のエアドロップが2023年8月17日に、Seiネットワークへの早期参加者に向けて実施されました。
エアドロップが実施された後価格が急落した要因は、以下の2点が考えられます。
- エアドロップに対する失望: 配布に割り当てられた仮想通貨Sei(SEI)の少なさに対する不満
- ユーザーによる売却: エアドロップを受け取ったユーザーが仮想通貨Sei(SEI)を売却し、価格の急落を引き起こした
仮想通貨Sei(SEI)の今後・将来性
仮想通貨Sei(SEI)は、DeFiに特化したブロックチェーンの仮想通貨であり、急成長するDeFi市場において大きな将来性を持っています。
株式会社グローバルインフォメーションの市場レポートによると、2021年のDeFi市場規模は約117億8000万米ドルと評価されました。
さらに、2022年から2029年にかけて42.5%成長し、期間中の2024年には190億米ドルに達すると予測。
仮想通貨Sei(SEI)はDeFi市場の拡大とともに、価値を高める可能性があります。
仮想通貨Sei(SEI)が購入できる仮想通貨取引所
仮想通貨Sei(SEI)は、以下の仮想通貨取引所で購入できます。
- Binance(バイナンス)
- Bithumb(ビッサム)
- Coinbase(コインベース)
- KuCoin(クーコイン)
- Kuraken(クラーケン)
- Bybit(バイビット)
仮想通貨Sei(SEI)は日本の取引所には上場していないため直接購入できません。
購入する場合は、海外取引所を利用する必要があります。
仮想通貨Sei(SEI)の買い方・購入方法
仮想通貨Sei(SEI)を買う方法を、Bybit(バイビット)を例に解説します。
大まかな手順は以下のとおりです。
- Bybit(バイビット)の口座を開設する
- 国内取引所から仮想通貨をBybit(バイビット)に送金する
- Bybit(バイビット)で仮想通貨Sei(SEI)を購入する
各手順を詳しく解説します。
Bybit(バイビット)の口座を開設する
Bybit(バイビット)は、海外取引所ですが日本人でも使いやすいのでおすすめです。
ほかにも、以下の特徴があります。
- ユーザーフレンドリーなUIデザイン
- サポートが日本語に対応
- 取り扱い通貨850種以上
- スマホアプリでどこでも取引可能
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Bybit(バイビット)の口座を開設する詳しい方法は、以下を参考にしてください。
国内取引所から仮想通貨をBybit(バイビット)に送金する
Bybit(バイビット)の口座に購入資金を用意するため、国内取引所から送金しましょう。
もし、国内取引所の口座を開設していない場合はSBI VCトレードがおすすめです。
SBI VCトレードの特徴は以下のとおりです。
- 初心者でもわかりやすい操作画面
- スマホアプリからでも取引可能
- 手数料が基本的に無料
- 国内大手SBIグループによる運営
詳しい口座開設方法は、以下の記事を参考にしてみてください。
また、送金する仮想通貨銘柄のおすすめは「XRP(リップル)」です。
XRP(リップル)であれば、着金スピードが速く、手数料も低額なので、コストを抑えて送金できます。
SBI VCトレードから仮想通貨を送金する方法は別記事をご参照ください。
Bybit(バイビット)で仮想通貨Sei(SEI)を購入する
最後にBybit(バイビット)で仮想通貨Sei(SEI)を購入しましょう。
2023年9月時点では、SEI/USDTのペアが提供されているので、送金した仮想通貨をUSDT(テザー)に換金する必要があります。
換金するには、Bybit(バイビット)の現物取引をクリックして、取引画面に移動しましょう。
XRP(リップル)を送金した場合は、検索窓に「USDT」と入力し、USDT/XRPのペアを選択して取引すればUSDT(テザー)と換金できます。
以上と同じ方法でSEI/USDTのペアで取引すれば、仮想通貨Sei(SEI)を購入可能です。
Seiについてまとめ
この記事では、DEX・DeFiに特化したSeiについて解説しました。
Seiは、WEB3においてもっともホットな領域であるDeFiに対して、ユニークなアプローチ方法で、シェアを獲得しようと試みています。
全体的に、主流なブロックチェーンと比較すると、周辺環境が整っていない側面は否めませんが、今後注目のブロックチェーンの1つであると言えるでしょう。
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