仮想通貨Starknet(STRK)とは?特徴や将来性を解説!

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STRKとは、イーサリアムの拡張性向上を目指して開発されたレイヤー2ネットワーク「Starknet」上で利用されるネイティブトークンです。

本記事ではトークンとしてのSTRK、レイヤー2ブロックチェーンとしてのStarknetについて解説しました。

仮想通貨Starknet(STRK)の基本情報

STARKNET
名称Starknet
ティッカーシンボルSTRK
時価総額ランキング105位
価格0.16ドル
ローンチ2024年2月20日
発行上限10億トークン
取り扱いのある取引所Bainance・Bybit・Bitfinex・OKX・MEXCなど
公式Webサイト
ホワイトペーパー
・YouTube
X(旧Twitter)
discord
ロードマップ
コミュニティ掲示板
ブロックチェーンエクスプローラー(VOYAGER)


STRKとは何か

STRK(スターク)は、Starknetというブロックチェーン上で使われる仮想通貨です。Starknetはイーサリアムの処理能力を拡張するために開発された、いわゆる「レイヤー2」と呼ばれるネットワークの一種です。

イーサリアムやビットコインのような主要なブロックチェーンは、「レイヤー1」と呼ばれる土台となるネットワークです。ただ、このレイヤー1にはいくつかの問題があります。たとえば、取引が混み合うと処理が遅くなったり、手数料が高くなってしまったりすることがあります。こうした問題を解決するために登場したのが、Starknetのようなレイヤー2の技術です。

レイヤー2ネットワーク(Starknet)

STRKというトークンは、このStarknetのネットワーク内で使われる通貨のようなものです。たとえば、取引の手数料を支払ったり、ネットワークのルールを決めるための投票に使われたりします。今後は、ステーキングという資産運用の仕組みにも使われる予定です。

Starknetは分散型取引所そのものではありませんが、そういった取引所やアプリケーションが動くための土台になります。つまり、Starknetは“使われる側”ではなく、“支える側”の存在です。そしてSTRKは、その基盤を動かすためのエネルギーのような役割を果たしています。

STRKの特徴

STRKの大きな特徴は、処理の効率を高めながら、取引の手数料を安く抑え、なおかつセキュリティ面でも優れているという点です。これを可能にしているのが、「ZK-Rollup」と「ZK-STARKs」という2つの技術です。

ZK-Rollup-取引の処理速度や効率を高める

ZK-Rollupは複数の取引を1つにまとめて処理する技術です。

What Are Zk-Rollups (Zero-Knowledge Rollups)?

たとえば、数千件もの取引を1つのまとまりとして処理し、その結果だけをブロックチェーン上に記録します。ブロックチェーンに書き込むデータの量が減るため、ネットワーク全体の負担が軽くなります。その結果、取引の処理スピードが上がり手数料も安くなります。

またこの処理は「オフチェーン」なので、ブロックチェーンの外側で行われます。そして処理結果だけを「オンチェーン」、つまりブロックチェーン上に反映する形になります。こうした仕組みを取ることで、イーサリアムのようなレイヤー1ネットワークに過度な負担をかけずに、より多くの取引を短時間で処理できるようになります。

ZK-Rollupは、ただ速くするだけでなく、システム全体のスケーラビリティ――つまり“どれだけ多くのユーザーや取引に対応できるか”という能力――を底上げしてくれる存在です。

ZK-STARKs-ゼロ知識証明

ZK-STARKs(Zero-Knowledge Scalable Transparent Argument of Knowledge)は、ゼロ知識証明を活用した技術の一種です。

ゼロ知識証明とは「ある情報が正しいことを、実際のデータを明かさずに証明できる技術」 で、取引のプライバシーを保護するのに役立ちます。

企業や個人の秘密を守るゼロ知識証明

例えば「自分がある金額を持っていることを証明したいけど、具体的な金額や口座の中身は見せたくない」とします。ZK-STARKsを使えば、その金額を本当に持っているという“事実”だけを相手に伝えることができるわけです。こうした仕組みによって、取引のプライバシーを守りながらも、不正を防ぐことができるようになっています。

さらにZK-STARKsは、従来のゼロ知識証明よりもスケーラビリティが高いという特徴があります。大量のデータを一気に圧縮して処理できるので、トランザクションの処理速度も向上し、手数料も抑えることが可能です。

もうひとつの注目ポイントが「量子コンピュータへの耐性」です。量子コンピュータは従来のコンピュータよりもはるかに高い計算能力を持つため、現在の暗号技術の多くが将来的に破られるのではないかと言われています。しかし、ZK-STARKsは「ハッシュ関数」という仕組みを使っており、量子コンピュータでも簡単には突破できない構造になっています。

ZK-STARKsは「速さ」「安さ」「プライバシー」「安全性」などに力を入れている暗号技術なのです。

STRKの将来性

エコシステムの全体的な成長

2024年にはStarknetエコシステムのプロジェクト数が168%も増加しました。

  • 2023年11月:72プロジェクト
  • 2024年11月:193プロジェクト

わずか1年でStarkユーザー向けに121もの新しいサービスやツールが開発されていることになります。

開発者が積極的に新サービスを開発しているということは、それだけStarknetが有望であることにも繋がります。開発が多くなればなるほど人気サービスが生まれる可能性は高くなるため、その結果はSTRKの価格上昇にも影響してくるでしょう。

6つのWebウォレットが統合

Starknetを利用できるウォレットは増加傾向にあります。2025年3月時点では次の6つのウォレットが候補です。

ウォレット概要
MetaMaskイーサリアムネットワークで広く使われている人気のウォレットでStarkNetでも使えるように開発が進んでいます
Argent現在も多くの人がStarknetの専用ウォレットとして使い続けています
BraavosStarknetの専用ウォレットとして使い続けています
KeplrCosmos(コスモス)という仮想通貨ネットワークのために作られたデジタルウォレットで、最近StarkNetでも使えるようになりました
Ledgerハードウェアウォレットとして、Starknetとの統合が進んでいます
Xverseビットコイン専用のウォレットで、Starknetとの統合が計画されており、2025年の第2四半期に実施される予定

Starknetと統合されるウォレットの数はさらに増加する見込みです。ウォレットの選択肢が増えることは、主に3つのメリットがあります。

  • ユーザーの利便性向上:多くのウォレットが利用可能になることで、ユーザーは自分の使いやすいウォレットを選択できるようになります。
  • ネットワークの成熟:ウォレットサービス提供者がStarknetに注目することで、プラットフォームの信頼性や魅力が高まります。
  • 新しいユーザーの獲得:ウォレットの選択肢が増えることで、より多くのユーザーがStarknetに参加しやすくなります。

ウォレット統合の動きに注目することで、Starknetの広がりを目に見えて推測できます。

Starknetは2025年3月にメインネットを展開し、新機能を導入予定

2025年3月には、Starknetのメインネットが新たに展開される予定です。メインネットでは重要な新機能が導入されることが発表されています。

新機能には次の3点が含まれます。

  • 並列処理の導入:新しいバージョンでは、複数の取引を同時に処理できる「並列処理」機能が追加されます。取引の処理速度がさらに向上し、ユーザーはより早い取引を行うことができるようになります。
  • 手数料の削減:Starknetは取引手数料をさらに低く抑えるための最適化を行えます。ユーザーはより少ないコストで取引を行うことができ、利用のしやすさがさらに向上します。
  • セキュリティの強化:ネットワークのセキュリティを強化するための改善も行われます。ユーザーは安心して取引を行うことができるようになります。

新機能導入によって、Starknetの利便性が向上するように取り組みが行われています。

開発ロードマップの進捗は公式Xコミュニティで公開されています。より詳細な内容が知りたい方はそれぞれチェックしておきましょう。

STRKの価格動向

STRKの今後の価格推移や、価格に影響を与える可能性のあるプロジェクト周りのニュースについて紹介します。

STRKの今後の価格推移

2025年3月現在、STRKの価格は0.16ドルです。

STRK 価格チャート
Coinmarketcap

今後の価格予想について、強気シナリオと弱気シナリオを紹介します(参考:Botsfolio)。

強気シナリオ

Starknetが成功を収め、市場で注目を集める場合、価格は大きく上昇する可能性があります。

2025年までに1.67ドル、2030年までに1.56ドルに達する可能性があります。

さらに楽観的な予測では、2033年までに6.89ドルまで上昇する可能性もあります。

この上昇の要因としては、レイヤー2ソリューションの採用増加、パートナーシップの発表、技術的な進歩、機関投資家の関心などがあげられます。

弱気シナリオ

一方で、市場環境が厳しくなったり、Starknetが期待通りの成果を出せない場合、価格は低迷する可能性があります。

2025年の最低価格予測は0.642285ドルとなっています。

価格下落の要因としては、仮想通貨に対する規制強化、競争の激化による市場シェアの減少、ユーザーや開発者の獲得失敗、全体的な仮想通貨市場の低迷などが考えられます。

Starknetプロジェクト関連ニュース

STRKの価格に影響を与える可能性がある重要プロジェクトやニュースは以下の通りです。

1.Starknetのアップデート

Starknetは2025年3月にメインネットの新バージョン(vO13.4)を展開しました。
このアップデートでは、ネットワーク性能の向上や手数料改善が含まれており、これがSTRKトークンへの需要増加につながる可能性があります。

2.ステーキングプログラムの拡大

2025年第2四半期にはSTRKのステーキングプログラム第2段階が開始される予定です。

このプログラムでは取引確認者が、ネットワークセキュリティを強化する仕組みが導入されます。
これにより、投資家からの注目を集めることに期待がされています。

3.ビットコインとの統合

Starknetはビットコインとイーサリアムを統合する初のレイヤー2ネットワークとなる計画を進めています。

この統合によりSTRKトークンを利用した新しい金融サービスやアプリケーションが増える可能性があります。これが市場での需要増加につながり、価格上昇の要因となるかもしれません。

4.市場動向と投資家心理

STRKは過去に買い圧力低下による弱気トレンドも経験しています。

しかし、最新データでは取引量が増加しており、市場参加者から再び注目されている状況です。
このような市場心理も価格変動に影響を与える要素となります。

STRKは今後も注目される通貨であり、その動向次第で大きな成長ポテンシャルを秘めています。

Starknetで稼働するサービス

Starknetは、イーサリアムという仮想通貨ネットワークの上に作られた、より速く安い取引を可能にする仕組み(レイヤー2)として、様々なサービスを提供しています。

ここでは、Starknet上で稼働する主要なサービスについて詳しく解説します。

Nostra(Starknet上で最大のDefiシステム)

NostraはStarknet上で作られた分散型金融(Defi)システムです。このプラットフォームはユーザーが資産を管理し、取引を行うための多機能な環境を提供します。

Nostraの主な特徴は以下の通りです。

  • 流動性提供:ユーザーは自分の資産をNostraに預けることで、流動性を提供し、報酬を得ることができます。
  • 取引手数料の低減:Starknetの技術を使うことで、取引手数料が低く抑えられ、ユーザーはコストを気にせず取引を行えます。
  • 多様な金融商品:Nostraでは、貸し出し・借入れ・ステーキング(仮想通貨を預けて利息を得ること)など、さまざまな金融商品が利用可能です。

zkLend(資金の貸し出し・借入れができる仕組み)

zkLend

zkLendは、Starknetエコシステムに特化した資金の貸し出しと借入れを行うための仕組みです。このプラットフォームは以下のような特徴を持っています。

  • 効率的な資金運用:ユーザーは自分で自分の資産を貸し出すことで利息を得たり、必要な資金を借入れることができます。
  • セキュリティとプライバシー:zkLendはゼロ知識証明技術を利用しており、取引のプライバシーを保ちながら安全に資金を管理することができます。
  • わかりやすいインターフェース:初心者でも使いやすいようにわかりやすい操作画面が用意されており、簡単に資金の貸し出しや、借入れが行えます。

Unframed(NFTマーケットプレイス)

UnframedはStarknet上で運営されるNFT(非代替性トークン)マーケットプレイスです。このプラットフォームでは、ユーザーがNFTを売買できるような環境が整っています。

主な特徴は以下の通りです。

  • シームレスな取引:Unframedでは、ワンクリックでNFTを購入できる機能があり、取引が非常にスムーズです。
  • 多様なNFTコレクション:アート・ゲームアイテム・音楽など、さまざまなジャンルのNFTが取引されています。
  • クリエイター支援・NFTクリエイターが自分の作品を簡単に販売できる仕組みが整っており、クリエイターとコレクターをつなぐ役割をしています。

Influence(Starknet上のゲーム)

Influence

InfluenceはStarknet上で開発された戦略的な宇宙テーマのMMO(多人数同時参加型オンライン)ゲームです。

このゲームの特徴は以下の通りです。

  • 戦略的プレイ:プレイヤーは資源を管理し、他のプレイヤーと競い合いながら宇宙を探索します。戦略的な思考が求められるゲームです。
  • オンチェーンゲーム:Influenceは完全にオンチェーン(すべての取引や操作がブロックチェーンネットワーク上に公開記録として残る形)で動作しており、プレイヤーの行動や成果などがブロックチェーン上に記録されます。この仕組みにより透明性と公平性が確保されています。
  • NFTの活用:ゲーム内で得られるアイテムやキャラクターなどはNFTとして取引可能で、プレイヤーは自分の資産を自由に管理することができます。

Starknetは、Nostra、zkLend、Unframed、Influenceといった多様なサービスを提供しており、ユーザーはこれらを通じて新しい金融体験やエンターテインメントを楽しむことができます。

これらのサービスは、Starknetの技術を活用することで、低コストで高効率な取引を実現しています。

STRKの購入方法

ここではSTRKを購入できる取引所とその手順について解説します。

STRKを購入できる取引所

STRKは日本の国内取引所では取り扱われていないため、海外の取引所を利用する必要があります。BybitやMEXCなどの取引所は日本人の利用も多いです。

  • Bybit:日本語対応で使いやすく、取引手数料が低いのが特徴です。現物取引や、先物取引が可能で、ステーキングサービスも提供。
  • MEXC:日本語対応で、手数料が安く、2000以上の仮想通貨を取り扱っています。

STRKの購入手順

STRKを購入するための基本的な手順は以下の通りです。

STRKの購入方法(海外取引所)

  1. 国内仮想通貨取引所の口座開設をする
  2. 国内取引所に日本円を入金する
  3. 国内取引所で仮想通貨を購入する
  4. 海外仮想通貨取引所の口座開設する
  5. 国内→海外仮想通貨取引所に仮想通貨を送金する
  6. 海外仮想通貨取引所でSTRKを購入する

国内仮想通貨取引所の口座開設をする

STRKは海外取引所で購入するのですが、まずは暗号資産を準備する必要があるため先に国内暗号資産取引所を開設しておきます。

SBI VCトレードGMOコインなどの国内取引所がおすすめです。暗号資産の出金手数料が無料なので、余計な出費をかけることなく資産を移せます。

口座開設には、本人確認書類(免許証)の提出やKYC(本人確認)の手続きが必要です。

国内取引所に日本円を入金する

口座が開設できたら、日本円を取引所の口座に入金します。

ネット銀行からの振込だと手数料が安くなる取引所が多いため、ネット銀行からの振込がおすすめです。

国内取引所で仮想通貨を購入する

海外取引所で売買する用の暗号資産を、国内取引所で調達します。

取引所の「購入」ページで希望する仮想通貨を選び日本円と交換します。送金スピードが速いXRPやPolygonがおすすめです。

海外仮想通貨取引所の口座開設する

STRKは海外の仮想通貨取引所で取引されているため、BybitBitgetなどの海外取引所に口座を開設する必要があります。

国内→海外仮想通貨取引所に仮想通貨を送金する

国内取引所で購入した仮想通貨を海外取引所に送金します。

国内取引所の「送金」メニューから、海外取引所の受取アドレスを入力し送金手続きを行います。

海外取引所への入金方法は「Bybitの入金方法」を参考にしてみてください。

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海外仮想通貨取引所でSTRKを購入する

送金した仮想通貨をSTRKに交換します。

海外取引所の「トレード」画面でSTRK/USDTなどの取引ペアを選び、希望する価格で注文を出すことで購入できます。

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