【DEX】Compound(コンパウンド)とは?特徴・機能・将来性・使い方を徹底解説
ここ最近の仮想通貨市場では、保有している仮想通貨を貸し出すことで利益を得られるDeFi上のレンディングプラットフォームが大きな注目を集めています。
数あるレンディングプラットフォームの中でも、最も有名なプロジェクトにイーサリアムブロックチェーン上で構築されているCompound(コンパウンド)が挙げられるでしょう。
この記事では、Compound(コンパウンド)の仕組みや特徴、利用できる機能・サービスなどを詳しくご紹介していきます。
また、Compound(コンパウンド)の今後の動向・展開や、実際に利用する手順などをスクリーンショットとあわせて解説していくので、興味のある方はぜひ最後まで参考にしてみてください。
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Compound(コンパウンド)とは?
Compound(コンパウンド)とは、ユーザー同士で暗号資産の貸し借りができるレンディングプラットフォームです。
近年、仮想通貨のトレードを行うことなく利益を獲得できるレンディングプラットフォームが注目されており、数多くの投資家に利用されてきています。
また、Compound(コンパウンド)は中央集権的な管理者がいないDeFi(分散型金融)のプロジェクトでもあり、DAO(自律分散型組織)と呼ばれるコミュニティによって運営されていることも特徴の一つと言えるでしょう。
今後、仮想通貨がさらなる盛り上がりを見せることで、Compound(コンパウンド)はより一層ユーザーを獲得していくと考えられます。
Compound(コンパウンド)の仕組みや特徴
ここでは、Compound(コンパウンド)の特徴や仕組みについて詳しくご紹介していきます。
- 仮想通貨の貸し借りができるレンディングプラットフォーム
- 仮想通貨を貸し出すことで金利収入を得ることができる
- Compound(コンパウンド)を利用することでガバナンストークンのCOMPを獲得できる
上記の3つの特徴について、順番に確認していきましょう。
仮想通貨の貸し借りができるレンディングプラットフォーム
先ほども少しご紹介したように、Compound(コンパウンド)は2018年にリリースされた、暗号資産の貸し借りができるレンディングプラットフォームです。
開発ブロックチェーンはイーサリアムが採用されており、数あるDeFiプロジェクトの中でも歴史がある走りと呼べるプラットフォームとなっています。
実際、イーサリアムブロックチェーン上のDeFiプロジェクトでも人気が高く、2022年8月現在ではTVL(Total Value Locked)ランキングでも8位に位置しています。
TVLが高いということは、それだけプロジェクト内に資金が集まっていることを意味するので、多くのユーザーに利用されていることがよくわかりますね。
仮想通貨を貸し出すことで金利収入を得ることができる
Compound(コンパウンド)では、仮想通貨を貸し出す見返りとして、金利収入を得られるメリットがあります。
貸し出す仮想通貨の種類によっても得られる金利は異なりますが、銀行預金に日本円を預けておくよりもかなりよい金利が提供されています。
もちろんDeFiのプロジェクトなので利用する上でいくつかリスクはありますが、保有している仮想通貨を効率的に運用したい方は、今後Compound(コンパウンド)の利用を検討してみてもよいでしょう。
Compound(コンパウンド)を利用することでガバナンストークンのCOMPを獲得できる
Compound(コンパウンド)の最後の特徴として、仮想通貨の貸し借りなどを行うことでガバナンストークンのCOMPを獲得できることが挙げられます。
先ほども少し触れましたが、Compound(コンパウンド)は中央集権的な管理者がいないDAO(自律分散型組織)と呼ばれるコミュニティによって運営されており、ガバナンストークンはそのコミュニティにおける意思決定の投票に利用することができます。
つまり、ガバナンストークンのCOMPを多く保有しているほど、Compound(コンパウンド)のコミュニティにおける影響力が高まると考えればよいでしょう。
また、COMPは一般的な取引所で売買することもできるので、Compound(コンパウンド)で仮想通貨の貸し出しを行っているユーザーにとっては、貸出金利に加えて獲得したCOMPを売却すれば、より多くの利益を得られる仕組みとなっています。
Compound(コンパウンド)の機能・サービス
ここでは、Compound(コンパウンド)で利用できる機能・サービスをご紹介していきます。
2022年8月現在、Compound(コンパウンド)のプラットフォームで利用できるサービスは以下の通りです。
- Supply:仮想通貨を貸し出して利息収入を得られる
- Borrow:金利を支払うことで仮想通貨を借りることができる
Supplyとは、先ほどからご紹介している「仮想通貨を貸し出すこと」であり、その見返りとして金利収入を得ることができます。
反対にBorrowとは、金利を支払うことで「仮想通貨を借りることができる機能」となっています。支払う金利以上に利益をあげられる場合は、借入をして運用することも検討してもよいでしょう。
しかし、当然ですが借入は貸し出しよりも支払う利息が高くなっているので、その点は事前に把握しておくようにしてください。
また、貸出・借入の金利はそのときの相場環境などによっても変化するので、定期的にチェックしておくことをおすすめします。
Compound(コンパウンド)の将来性・予想
次に、Compound(コンパウンド)の今後の将来性や予想をご紹介していきます。
確実に予想が当たるとは限りませんが、Compound(コンパウンド)の今後の展望としては、以下の項目を予想することができます。
- DeFi(分散型金融)関連のサービスがより社会に普及し、Compound(コンパウンド)の利用者も増加する
- 利用者が増加することでガバナンストークンCOMPの価格上昇が期待できる
- イーサリアムのアップデートによりガス代(ネットワーク手数料)の低下
現在、Compound(コンパウンド)をはじめとしたDeFi(分散型金融)のプロジェクトは、まだ一般社会に普及しているとは言い難く、利用しているユーザーもごく一部と言わざるを得ません。
しかし、今後はDeFiと既存金融が融合し、より社会に普及していくとの意見も多く、そういった流れが起きればCompound(コンパウンド)を利用するユーザーも増加していくことが考えられます。
Compound(コンパウンド)のユーザーが増加すれば、ガバナンストークンであるCOMPの価格も上昇していくことは十分に考えられるでしょう。
また、Compound(コンパウンド)が開発されているイーサリアムブロックチェーンは、スケーラビリティ問題によるガス代の高騰がたびたび問題視されています。
今後、イーサリアムブロックチェーンは大きなアップデートを複数回予定しており、シャーディングなどの技術が導入されればガス代(ネットワーク手数料)が大きく低下することも期待できるでしょう。
Compound(コンパウンド)の使い方
Compoundの使い方について、以下3つを解説します。
- 仮想通貨の貸し出し方法
- 仮想通貨の借り入れ方法
- 借り入れた仮想通貨の返済方法
仮想通貨の貸し出し方法
ここでは、Compound(コンパウンド)で仮想通貨を貸し出す方法をご紹介していきます。
これからCompound(コンパウンド)で仮想通貨の運用を行っていきたい方は、ぜひチェックしてみてください。
まずは、Compound(コンパウンド)の公式サイトにアクセスし、画面右上にある「App」をクリックしてください。
次に、仮想通貨ウォレットと接続する必要があります。ここでは例として、MetaMaskと接続していきましょう。
クリックすると自動的にMetaMaskの画面が立ち上がるので、Compound(コンパウンド)との接続を許可してください。
MetaMaskと接続できたら、貸し出しと借入ができる仮想通貨が一覧で表示されます。
今回は例として、イーサリアム(ETH)を貸し出ししていくので、赤枠で示した「Ether」をクリックしてください。
最後に貸し出しを行う数量を入力し、「SUPPLY」をクリックしましょう。
以上で、Compound(コンパウンド)で仮想通貨の貸し出しを行う手順は完了です。
仮想通貨の借り入れ方法
仮想通貨の借り入れ方法を解説します。
Compoundで仮想通貨を借り入れるには、担保が必要です。
左側の「Supply Markets」から、仮想通貨を貸し出します。
方法は先ほど解説した「仮想通貨の貸し出し方法」と同じです。
次に、貸し出した銘柄の「Collateral(担保)」を選択し有効化します。
続いて、画面右側の「Borrow Markets」から、借り入れる仮想通貨を選択しましょう。
入力フォームに借り入れ額を入力し、各項目を確認して「BORROW」を押しましょう。
メタマスクが起動するので、指示に従いトランザクションを承認します。
以上が、仮想通貨の借り入れ方法です。
※担保が足りない場合は、画像のように「BORROWING LIMIT REACHED」と表示されます。
借り入れた仮想通貨の返済方法
借り入れた仮想通貨の返済方法を解説します。
「Borrow Markets」から、借りた仮想通貨銘柄を選択します。
フォームの「REPAY」を選択し、タブを切り替えましょう。
「ENABLE」を選択するとメタマスクが起動するので、指示に従いトランザクションを承認します。
フォームに返済金額を入力し、「REPAY」ボタンを選択しましょう。
メタマスクがもう一度起動するので、トランザクションを承認すれば完了です。
Compound(コンパウンド)の清算について
Compoundの清算とは、担保の仮想通貨一定割合分と借り入れた仮想通貨の強制的な没収です。
仮想通貨を借り入れる時に、担保の価値と借り入れた価値の比率で担保率が設定されます。
決められた一定の値を、担保率が下回ると清算が実行される仕組みです。
借りた仮想通貨の価格上昇や、担保にした仮想通貨価格の下落が、担保率の減少に影響します。
清算を防ぐには、仮想通貨を多く預けて担保率を高く保つ方法が有効です。
Compound(コンパウンド)のQ&A
記事の最後に、Compound(コンパウンド)に関するよくある質問をご紹介していきます。
- 仮想通貨の貸し出しはいつでもロックを解除することができますか?
- Compound(コンパウンド)を利用する上で何かリスクはありますか?
- Compound(コンパウンド)で利用できる仮想通貨ウォレットはどれですか?
上記の質問について、順番にチェックしていきましょう。
仮想通貨の貸し出しはいつでもロックを解除することができますか?
Compound(コンパウンド)では、貸し出している仮想通貨はいつでもロック解除することができます。
他のDeFi関連のステーキングサービスなどでは、一度預け入れると一定期間引き出すことができないプラットフォームも存在しています。
しかし、Compound(コンパウンド)ではいつでも貸し出した仮想通貨を引き出せるので、その点は安心して利用できる一つの材料になるのではないでしょうか?
Compound(コンパウンド)を利用する上で何かリスクはありますか?
Compound(コンパウンド)を利用する上でのリスクとしては、ハッキングに遭う危険性を挙げることができます。
ご紹介したように、Compound(コンパウンド)はDeFiプロジェクトであるため、開発コードがオープンソース化されています。
オープンソース化されていることはコンポーザビリティの面でメリットがありますが、ハッカーによってコードの脆弱性を突かれるリスクはあらかじめ知っておいた方がよいでしょう。
Compound(コンパウンド)で利用できる仮想通貨ウォレットはどれですか?
2022年8月現在、Compound(コンパウンド)では以下の仮想通貨ウォレットに対応しています。
- MetaMask(メタマスク)
- Ledger(レジャー)
- Wallet Connect(ウォレットコネクト)
- Coinbase Wallet(コインベースウォレット)
- Taly(タリー)
上記の中でも、どの仮想通貨ウォレットを利用したらよいかわからない方は、使いやすくユーザー数も多いMetaMaskの利用をおすすめします。
MetaMaskのアカウントを一つ作成しておけば、今後Compound(コンパウンド)以外の様々なDeFiプラットフォームも利用することができるでしょう。
【DEX】Compound(コンパウンド)とは?まとめ
Compoundとは、イーサリアムのブロックチェーン上に作られた、DeFi(分散型金融)のレンディングプラットフォームです。
Compoundの特徴をまとめます。
- 中央集権的な管理者がいないDAO(自律分散型組織)によって運営
- 仮想通貨の貸し借りで、金利収入や仮想通貨COMPを獲得可能
- COMPはガバナンスに関する投票権を持つ
仮想通貨がさらなる盛り上がりを見せ、Compoundはより一層ユーザーを獲得する可能性があります。
画像・データ出典:https://compound.finance/
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