【DEX】SushiSwap（スシスワップ）とは？特徴・機能・将来性・使い方を徹底解説

現在の仮想通貨市場では、DEXと呼ばれる分散型取引所を利用するユーザーの数が大きく増加しています。

そんな数あるDEXの中でも、人気が高いサービスの一つとして知られる分散型取引所がSushiSwap（スシスワップ）です。

この記事では、そんなSushiSwapの概要・特徴や利用できる機能などを初心者にもわかりやすくご紹介していきます。

また、SushiSwapの将来性や、仮想通貨同士を交換（スワップ）する方法なども解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

SushiSwap（スシスワップ）とは？

SushiSwap（スシスワップ）とは、2020年に正式にサービスを開始した仮想通貨を取引できるDEX（分散型取引所）です。

DEX（分散型取引所）とは、Binanceやコインチェックといったある一つの企業が運営する仮想通貨取引所ではなく、中央集権的な管理者がいなくとも運営されるという大きな特徴を持っています。

いわば無人でも運営できる仕組みには、ブロックチェーンのスマートコントラクトというテクノロジーが利用されており、一般的にはユーザー間で取引を行えるこの仕組みのことはAMM（自動マーケットメーカー）と呼ばれています。

SushiSwap（スシスワップ）の仕組みや特徴

ここでは、SushiSwap（スシスワップ）の仕組みや特徴をさらに詳しく解説していきます。

1. イーサリアムブロックチェーン上で開発されているDEX（分散型取引所）
2. Uniswap（ユニスワップ）をミーム（模倣）した分散型取引所として誕生した
3. SUSHIという独自のガバナンストークンを発行している

上記の特徴・仕組みについて、順番に詳しく確認していきましょう。

イーサリアムブロックチェーン上で開発されているDEX（分散型取引所）

SushiSwapは、イーサリアムブロックチェーン上で構築されているDEX（分散型取引所）です。

現在、非常に多くのDEXをはじめとしたDapps（分散型アプリケーション）がイーサリアムブロックチェーンで開発されており、イーサリアムのトークン規格である「ERC-20」の仮想通貨が日々取引されています。

先ほども解説したように、SushiSwapなどのDEXは中央集権的な管理者がいないため、そもそもプラットフォームへの登録という概念がなく、MetaMask（メタマスク）などのウォレットを接続するだけで誰でも簡単に利用できるメリットもあるでしょう。

Uniswap（ユニスワップ）をミーム（模倣）した分散型取引所として誕生した

SushiSwap（スシスワップ）は、DEXの中でも最も有名なUniswap（ユニスワップ）を真似（ミーム）して作られた取引所です。

ミームとは、ギリシャ語を語源とする「mimeme（真似されているもの）」を意味しており、取引所を構成しているプログラミングコードの多くがUniswap（ユニスワップ）と同様のものとなっています。

こういった内部のプログラミングコードが一般公開（オープンソース化）されている点は、まさにブロックチェーンやweb3.0の思想を表していると言えるでしょう。

SUSHIという独自のガバナンストークンを発行している

SushiSwap（スシスワップ）の最後の特徴として、SUSHIという独自のガバナンストークンを発行していることが挙げられます。

このSUSHIトークンはSushiSwapでイールドファーミング（取引プールへ流動性を与えること）をすることで、報酬として受け取ることが可能です。

また、SUSHIトークンはガバナンストークンとしての役割も持っているため、保有者は組織の意思決定の投票に参加できる特徴もあります。

SushiSwap（スシスワップ）の機能・サービス

2022年7月現在、SushiSwap（スシスワップ）では以下のような様々な機能・サービスを提供しています。

・トークンのスワップ（交換）

・Onsen（イールドファーミング）

・Kashi（レンディングプラットフォーム）

・Shoyu（NFTマーケットプレイス）

一般的なDEXであれば、トークンのスワップやイールドファーミングのみを提供しているサービスも少なくありませんが、SushiSwapでは様々な機能にアクセスすることが可能です。

またそれぞれの機能に可愛らしい名称がつけられている点も、大きな特徴と言えますね。

今後、SushiSwapの利用を考えてる方は、ぜひ提供されている様々な機能を活用してみてはいかがでしょうか？

SushiSwap（スシスワップ）の将来性・予想

SushiSwap（スシスワップ）の今後の予想・将来性として、以下を挙げることができます。

・業界全体としてDEX（分散型取引所）の成長

・サービスの拡充による新たなユーザーの獲得

・異なるブロッックチェーンとの接続

まず、今後の仮想通貨市場では中央集権的な取引所（CEX）ではなく、DEXが伸びていくとされており、SushiSwapにとって新規ユーザー獲得のチャンスとなるでしょう。

また、大手の暗号資産取引所であるFTXのCEO、Sam Bankman-FriedもSushiSwapの開発に関係しているので、新たなサービスの展開もありえるかもしれません。

いずれにせよ、今後のSushiSwapの動向については注目しておく必要があるでしょう。

SushiSwap（スシスワップ）のリスク

SushiSwapはどこの国にも属さない取引所であるため、法律上の保護や規制がありません。

たとえば日本国内の取引所であれば、セキュリティや取り扱う仮想通貨の安全性などが審査されています。また万一ハッキングに遭っても利用者の資産が守られるよう、法で規制されています。

しかしSushiSwapはそういった規制や利用者資産の保護の対象外です。自分の資産は自分で守らなければいけませんし、売買されている仮想通貨が安全かどうかも自分で見極めなければなりません。

SushiSwap（スシスワップ）の使い方

ここでは、SushiSwap（スシスワップ）でトークンをスワップ（交換）する手順をご紹介していきます。

これからSushiSwapを利用してみたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

まずはSushiSwap公式サイトにアクセスし、赤枠で示した「ウォレットに接続」をクリックしてください。

画面が切り替わるので、ここでは例として「MetaMask」を選択しましょう。

クリックするとMetaMaskの画面が自動的に立ち上がるので、SushiSwapへの接続を許可してください。

接続が完了したら、最後にスワップしたい通貨と数量を入力します。

内容に問題なければ「スワップ」をクリックし、取引を承認すればSushiSwapで通貨を交換する手順は完了です。

SushiSwap（スシスワップ）に参加して報酬をもらう方法

SushiSwapでは流動性プロバイダになるかステーキングに参加することで、報酬を受け取ることができます。

報酬はDEXで取引する人が支払った取引手数料の一部なので、基本的に取引量が増えれば報酬も増えます。ただしガス代によっては利益が出ないこともあるので注意しましょう。

SUSHIトークンの価格推移

SUSHIトークンも他の通貨と同じく仮想通貨市場全体の影響を受けていますが、ビットコインなどで過去最高値を記録した2021年10月でも値動きは限定的でした。

2022年5月頃からは横ばいが続いていましたが、FTXの破綻によるCEX（中央集権型取引所）への不信感から1週間で17％以上値上がりしています。

SushiSwap（スシスワップ）のQ＆A

最後に、SushiSwap（スシスワップ）に関するよくある質問をご紹介していきます。

まだ、SushiSwapについて疑問や質問が残っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. SushiSwap（スシスワップ）はどの通貨でガス代を支払う？
2. Uniswap（ユニスワップ）とSushiSwap（スシスワップ）はどっちを使うべき？
3. SushiSwap（スシスワップ）は日本語にも対応している？

SushiSwap（スシスワップ）はどの通貨でガス代を支払う？

ご紹介したように、SushiSwapはイーサリアムブロックチェーン上で構築されているため、ガス代はイーサリアム（Ethereum）で支払う必要があります。

SushiSwapを利用する際には、あらかじめMetaMaskなどの暗号資産ウォレットにイーサリアム（Ethereum）を準備しておくようにしてください。

Uniswap（ユニスワップ）とSushiSwap（スシスワップ）はどっちを使うべき？

SushiSwap（スシスワップ）はUniswap（ユニスワップ）のコードを参考に作られた取引所なので、機能的には大きく変わりません。

しかし、仮想通貨の取引ボリュームではUniswapの方が多いので、流動性という観点ではSushiSwapよりも優れていると言えるでしょう。

ただ、ご紹介したようにSushiSwapはUniswapにはないNFTマーケットプレイスの機能もあるので、NFTの取引を行いたい方はSushiSwapの利用も検討してみてください。

SushiSwap（スシスワップ）は日本語にも対応している？

SushiSwap（スシスワップ）は、英語などの言語だけでなく日本語にも対応しています。

もしSushiSwapにアクセスした際、日本語表示になっていない場合は、画面最下部の箇所から言語の設定を変更することが可能です。

英語に不安がある方は、取引などを行う前に日本語表示に変更しておくことをおすすめします。