仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)とは?評判・手数料・口座開設について
新興技術であるブロックチェーンは、開発と管理の行いやすさから様々な領域で活用されており、仮想通貨の構築はもちろんトレードにおいても必要不可欠です。
一方、市場の活発化に伴い取引所の数も飛躍的に増加し、「情報が把握しきれない」という初心者も多いでしょう。
そこで本記事では、魅力的なサービスと有望なポテンシャルを持つ隠れた主要取引所「Gemini(ジェミニ)」の特徴や評判・口コミを解説します。
2022年6月現在、日本人向けのサービスは展開していませんが、今後スタートした時に備えてぜひ参考にしてください。
仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)とは?
運営企業 | Gemini(ジェミニ) |
取扱い銘柄 | BTC,ETH,SOLANA,GMT,1inchなど(計100種類以上) |
各種手数料 | ・現物取引:10ドル以下0.99ドル ・入金:無料 ・送金:11回目以降は0.001BTC |
その他サービス | ・Gemini Earn ・Gemini Credit card |
ジェミニは、2015年に運営を開始した仮想通貨取引所であり、本拠地のニューヨークを中心に様々な国でサービスを提供しています。
Bitcoin(ビットコイン)長者として知られるウィンクルボス兄弟が創業したことでも話題となり、Mastercardとの提携や高金利の預金サービスも人気です。
実際のところ、日本における知名度は決して高くありませんが、取引高ランキングでは308社中10位にランクイン(coinmarketcap調べ)しているため、世界的なシェアはbybitやMEXC以上といえるでしょう。
日本人は利用できないものの、もし市場が拡大すれば大きなインパクトを与える可能性があります。
仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)の特徴
ここからは、ジェミニの特徴を3つ確認していきましょう。
- Bitcoin(ビットコイン)長者ウィンクルボス兄弟が運営
- コロンビアの最大手銀行と提携
- 多角的な投資に役立つサービスを提供
日本市場へ進出した際に素早く参入するためにも、ぜひ参考にしてください。
Bitcoin(ビットコイン)長者ウィンクルボス兄弟が運営
ジェミニの創業者であるウィンクルボス兄弟は、Facebook社(現META社)との裁判で得た資金を元手にビットコインを購入し、巨額資産を形成したことで有名です。
“Winklevoss Twins Used Facebook Payout to Become Bitcoin Billionaires”
引用元:FORTUNE Chris Morris氏執筆記事より
2014年に1BTCあたり120ドルで保有したビットコインは、たった3年で11,240ドルまで価格を伸ばし、最終的な資産総額10億ドル以上に成長しました。
以上のことから、ウィンクルボス兄弟はジェミニを運営する上での十分な経営体力だけでなく、仮想通貨市場のアーリーアダプターとして確かな知見も持っているのです。
コロンビアの最大手銀行と提携
ジェミニは、2021年12月に南米コロンビアの最大手銀行「Bancolombia」と提携を発表し、特定の顧客を対象とした仮想通貨の提供をスタートしました。
あくまでも1年間限定のパイロットプログラムとなりますが、取引所と銀行がダイレクトに手を組むのは異例中の異例であり、企業としてどれほど信頼されているかが分かります。
さらに、当該プロジェクトにはSFCという金融規制機関も参加しており、個人だけでなく企業への合法的且つ柔軟な資金供給も期待できるでしょう。
具体的な通貨はBTC、ETH、ビットコインキャッシュ、ライトコインの4種のみですが、今回の取り組みが成功すれば、ジェミニが主体となりさらに拡大する可能性があります。
多角的な投資に役立つサービスを提供
ジェミニの魅力は、盤石な運営体制や大手銀行との提携だけでなく、多彩なサービスにも隠されています。
たとえば、口座開設者限定サービスの「Gemini Earn(ジェミニアーン)なら、特定の仮想通貨をただ預けるだけで利息を得ることが可能です。
主な通貨の年利は以下の通りであり、国内のレンディングサービスに比べて高金利に設定されています。
- 1inch:8.05%
- ApeCoin:6.88%
- Axie Infinity:6.83%
- Polygon:5.43%
また、所定の審査をクリアすればMastercardブランドのクレジットカードも発行できるため、普段のショッピングがそのまま投資に繋がるでしょう。
- レストランなどの外食:3%
- 食料品などのショッピング:2%
- その他の利用:1%
上記の通り、通常の買い物でも1%相当の仮想通貨が手に入ることから、幅広いユーザーにメリットのあるサービスといえます。
仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)のメリット
次に、仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)のメリットを以下の2つに厳選してご紹介していきます。
利用することでどういったメリットがあるのか把握しておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 仮想通貨のハッキングに対して最大2億ドル(約280億円)の保険がかけられている
- セキュリティ対策に大きな力を入れている
仮想通貨のハッキングに対して最大2億ドル(約280億円)の保険がかけられている
Geminiのメリットとして、取引所に預けている仮想通貨がハッキングされた際、最大2億ドル(約280億円)もの保険がかけられていることが挙げられます。
特に海外取引所では、顧客の資産を保障しているケースは少ないので、Geminiであればいざというときでも安心と言えるでしょう。
セキュリティ対策に大きな力を入れている
Geminiのメリットとして、セキュリティ対策に大きな力を入れていることもあります。
事実、Geminiは2019年に世界最大級の会計事務所「Deloitte(デロイト・トウシュ・トーマツ)」のセキュリティテストに合格しており、強固な安全性を担保しています。
近年では、仮想通貨取引所のハッキングは少なくなってきていますが、安全性を重視する方にはGeminiはおすすめと言えるでしょう。
仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)のデメリット
ここでは、Gemini(ジェミニ)の2つのデメリットを確認していきましょう。
どういったサービスにもデメリットは必ず存在しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
- 日本居住者はサービスを利用することができない
- サイトは日本語対応していない
日本居住者はサービスを利用することができない
2022年11月現在、Geminiは日本をサービスの提供外としており、日本居住者は口座開設することができません。
しかし、日本人であっても海外在住者であれば、問題なくアカウントを作成することができます。
また、今後日本にも進出する可能性は否定できないので、最新情報はチェックしておく必要があります。
サイトは日本語対応していない
Geminiでは、基本的に日本人を自社のマーケティング対象としていないことから、サイトの日本語対応がされていないというデメリットがあります。
現状、英語が苦手な方にとっては、Geminiは少し使いにくい海外取引所と言えるかもしれません。
しかし、本格的に日本への進出を行った際には、日本語対応される可能性も十分にあるでしょう。
仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)の取扱通貨
ジェミニの取り扱い銘柄は100種類程度と小規模ですが、注目度の高い銘柄を厳選して取り揃えています。
ここからは、その中でも特におすすめの通貨を3つ確認していきましょう。
Polygon(ポリゴン)
Polygonはブロックチェーンのネイティブトークンであり、多くの取引所が扱っていることから、一定以上の取引量を維持しています。
2022年6月現在は、市場全体のトレンドにつられて下落基調となっていますが、草コインのような大暴落が発生することもなく、比較的穏やかに推移している印象です。
そして、ジェミニアーンを活用すれば年間5%以上の利息が得られるため、トレードを並行して効率的に資産を増やしていけるでしょう。
The Sandbox(ザ・サンドボックス)
ザ・サンドボックスはメタバースの構築に特化したプラットフォームであり、同時にガバナンストークンの名称にもなっています。
当然ジェミニならアーンが行えるだけでなく、メタバースの需要が拡大すれば価格上昇によって利益が得られる期待も持てるでしょう。
GMT(グリーン・メタバース・トークン)
GMTは大人気ブロックチェーンゲームである「STEPN(ステップン)」のガバナンストークンです。
ゲームの勢い自体は低迷しているものの、まだまだ成長が見込まれています。
特に、今後実装予定の「GMTマイニング」は直接的な需要拡大につながることから、比較的安い今のうちにストックしておくのも良いでしょう。
仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)の手数料
ジェミニでは「取引手数料」と「コンビニエンス料金」の2つを採用しており、注文金額によって増減する仕組みです。
注文金額 | 取引手数料 | コンビニ料金 |
---|---|---|
10ドル以下 | 0.99ドル | 注文価格の0.5%程度 |
10〜25ドル | 1.49ドル | |
25〜50ドル | 1.99ドル | |
50〜200ドル | 2.99ドル | |
200ドルを超える価格 | 一律1.49% |
実際のところ、取引所の中では少し割高な水準となるため、小口トレードの回数を減らしつつジェミニアーンをメインに運用した方がコストを抑えられるでしょう。
仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)の評判・口コミ
ジェミニが日本市場へ進出した際に最大限活用するには、あらかじめ評判・口コミを押さえておくことも重要です。
ここからは、特に注目度が高いものを3つ解説するため、ぜひ参考にしてください。
Apple PayとGoogle Payに対応した
ジェミニは、2021年からApple PayとGoogle Payの支払いに対応しており、より手軽に仮想通貨が購入できるようになりました。
2つのペイメントサービスは、ほぼすべてのクレジットカードブランドと連携しているため、ジェミニの利便性をさらに高めるアップデートといえるでしょう。
米大手JPモルガンの承認を取得した
ジェミニは、米最大手の金融企業「JPモルガン」の口座を取得した数少ない取引所であり、厳しい審査を通過するだけの良質な運営体制を維持していることが分かります。
実際のところ、JPモルガンはこれまで仮想通貨自体に懐疑的な姿勢を示していたことから、市場全体の信頼性が向上するきっかけになるかもしれません。
仮想通貨のアップデートに素早く対応する
仮想通貨は頻繁にアップデートを行うことから、取引所の対応が遅れるとトレーダーにとっての利便性が低下する可能性があります。
しかし、ジェミニはウォレットの仕様などを即座に変更し、市場でも高評価を獲得しました。
参考までに、上記の口コミで言及している「Ask me Anything(通称:AMA)とは、利用者の意見をヒアリングするために運営サイドが行うイベントです。
国内の取引所などはまず実施することがないため、その点でもジェミニのトレーダーファーストな姿勢がうかがえます。
仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)で口座開設・入金/出金方法
ジェミニは米国の主要都市や韓国でしかサービスを提供しておらず、残念ながら日本居住者は口座開設が行えません。
ただし、公式サイトにはアクセスできるため、もし日本市場へ進出したときは下図の「Get started」からアカウント登録を進めましょう。
日本人であっても、対象国に居住していれば利用可能となるので、もし該当する場合はぜひ口座を作ってみてください。
仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)のQ&A
ここからは、ジェミニでよくある質問を3つ確認していきましょう。
数ある取引所の中でも大変注目度が高いため、ぜひ参考にしてください。
日本人でも口座開設できますか?
2022年6月現在、ジェミニは日本居住者に対してサービスを提供しておらず、口座の保有や入出金などは一切行えません。
一方、日本人であってもアメリカや韓国といった対象国に居住していれば利用できるため、もし該当する場合は公式サイトから口座開設手続きを進めましょう。
どんなサービスを提供していますか?
ジェミニは通常のトレード機能に加えて、以下2つのサービスを実施しており、多角的に資産を運用することが可能です。
- Gemini Earn(ジェミニアーン):特定の仮想通貨を預け入れると利息が得られる
- 独自クレジットカード:Mastercardブランドのクレジットカードであり、ショッピング代金に対して1~3%相当の仮想通貨がもらえる
上記の他にも、様々な新サービスが展開される可能性があるため、今後の動向には引き続き注目しておきましょう。
今後日本市場に進出する予定はありますか?
ジェミニの運営は日本への進出を発表していませんが、将来的に実現する可能性はゼロではないでしょう。
事実、コインベースやバイナンス、Bybitなどはすでに日本人トレーダーへサービスを提供しており、当然ジェミニも追随する期待が持てます。
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