仮想通貨取引所KuCoin(クーコイン)とは?評判・手数料・口座開設について
仮想通貨投資を行う上では、購入する銘柄だけでなく、取引所の特徴や機能が自身に合っているかどうかも大変重要です。
しかしながら、市場の認知度や人気が高まると共に、仮想通貨取引所の種類も飛躍的に増加したことから、「どこにすれば良いか分からない」という方も多いでしょう。
そこで本記事では、安価な手数料を設定しつつ300種類以上の通貨を扱っている「Kucoin(クーコイン)」の特徴と口コミ、口座開設手順などを解説します。
仮想通貨取引所KuCoin(クーコイン)とは?
運営企業 | KuCoin(クーコイン) |
取扱い銘柄 | BTC,ETH,Cardano,Solana,Apecoin,Dogecoin,TRONなど(計500種類以上) |
最小注文額 | 1ドル~ |
各種手数料 | ・現物取引:Maker、Taker0.1% ・入出金、送金:無料 |
その他サービス | ・レバレッジ取引 ・ステーキング ・ビットコイン価格予想イベントなど |
クーコインは、中国大手ECサービス「Alibaba(アリババ)」グループ出身のエンジニアが創業した仮想通貨取引所であり、香港を拠点に2017年からサービスを展開しています。
レバレッジ取引やステーキングといったDeFiサービスに加えて、ユーザーが楽しめる各種イベントにも積極的であり、2022年には仮想通貨現物取引額で6位(coingecko調査)にランクインしました。
さらに、取り扱い銘柄はBinance(バイナンス)をも大きく超える554種類を誇るため、ビットコインなどの主要通貨はもちろん、マイナーな草コイン投資にもおすすめです。
なお、他のおすすめ海外仮想通貨取引所については、「海外の仮想通貨取引所おすすめランキングBEST10」でご紹介しているので、あわせてご覧ください。。
仮想通貨取引所KuCoin(クーコイン)の特徴
ここからは、クーコインの特徴を3つ解説します。
- ガバナンストークンを発行している
- 日本語対応で初心者でも安心
- セキュリティ性が高水準
これから仮想通貨投資を検討している方は、しっかり押さえておきましょう。
ガバナンストークンを発行している
クーコインは「KCS」というガバナンストークンを発行しており、手数料のディスカウントに加えて保有者限定のボーナスも受け取れます。
具体的には、クーコイン全体で行われる取引手数料の50%を保有量に応じて分配する、という内容であり、特別な手続きは必要ありません。
もちろん、KCS自体の価格変動リスクはあるものの、2022年6月時点では1通貨あたり1,300円程度と手頃な価格を推移しているため、ある程度ストックして不労所得を狙ってみるのもおすすめです。
日本語対応で初心者でも安心
クーコインは香港を拠点にした海外取引所でありながら、公式サイトのメニューや初心者向けのよくある質問集は完全日本語対応です。
そのため、初めて仮想通貨取引にチャレンジする方でも扱いやすく、不明点があってもスピーディーに解決するでしょう。
ただし、「KuCoinニュース」という情報コンテンツに関しては、内容によって英語表記となっているため、必要に応じて翻訳ツールなどを使ってみてください。
セキュリティ性が高水準
クーコインは、2020年9月のサイバー攻撃によって約300億円もの資金を流出させていますが、その事件を皮切りに業界でもトップクラスのセキュリティ機能を実装しました。
- 社内に監査部門を設置
- セキュリティ性の高いマイクロウォレットの導入
- 暗号化プロセスを複雑化して資産保護機能をアップグレード
加えて、クーコインのCEOであるJohnny Lyu氏は、ハッキングの被害額をすべて補償しており、投資家からの大きな信頼を獲得しています。
仮想通貨取引所KuCoin(クーコイン)のメリット
ここでは、仮想通貨取引所KuCoin(クーコイン)のメリットを2つに厳選してご紹介していきます。
数ある仮想通貨取引所の中でも、KuCoinを利用するメリットを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
- ラインナップしている仮想通貨の銘柄が非常に多い
- 初心者でも簡単に使えるUIを提供している
ラインナップしている仮想通貨の銘柄が非常に多い
KuCoinを利用する最大のメリットとしては、やはりラインナップしている仮想通貨の銘柄が非常に多いことが挙げられます。
先ほどもご紹介したように、KuCoinでは554種類を超える仮想通貨を取り扱いしており、これは暗号資産業界でも最大級の規模を誇っています。
ビットコインだけなく、マイナーなアルトコインを取引したい方には、KuCoinは非常におすすめと言えるでしょう。
初心者でも簡単に使えるUIを提供している
KuCoinのメリットとして、仮想通貨初心者でも安心のUI(ユーザーインターフェース)を提供していることがあります。
また、KuCoinはスマホ版のアプリの評判も非常によく、使い勝手が良い仮想通貨取引所と言えるでしょう。
仮想通貨取引所KuCoin(クーコイン)のデメリット
次に、KuCoin(クーコイン)のデメリットについて詳しくご紹介していきます。
ぜひKuCoinのアカウントを作成する前に、ネガティブな側面も把握しておくことをおすすめします。
- 中国国内の規制等の影響を受ける可能性がある
- 日本人を対象としたサービスの提供を行っていない
中国国内の規制等の影響を受ける可能性がある
KuCoinのデメリットとして、中国国内の規制等の影響を受ける可能性があることでしょう。
KuCoinは中国からある種分離している香港に拠点を置いている仮想通貨取引所ですが、本国の規制に全く影響を受けないということは考えにくいです。
今後、中国が仮想通貨に対して何かしらの追加規制を行った場合には、KuCoinも少なからず影響を受ける可能性があります。
日本人を対象としたサービスの提供を行っていない
2022年11月現在、KuCoinでは日本人を対象としたサービスの提供を行っていないため、日本から送信されたKYC認証は拒否されてしまうというデメリットがあります。
KYC認証をしなければ通常通り利用できますが、表向きには日本人の利用を禁止していることは知っておいてください。
仮想通貨取引所KuCoin(クーコイン)の取扱通貨
クーコインは554種類もの仮想通貨を取り扱っており、草コインの投資にも適しています。
ここでは、その中でも特におすすめの銘柄を3つ確認していきましょう。
KCS
クーコインでまず注目しておきたいのは、独自のガバナンストークンであるKCSです。
仮想通貨市場全体が下落基調となっており、2022年6月現在は最高値水準の半額程度を推移していますが、大暴落も引き起こさず底堅い値動きとなっています。
また、先ほど触れた通り保有量に応じてボーナスが分配されるメリットもあるため、むしろ低価格で買えるチャンスタイムとも捉えられるでしょう。
ワールドコイン(WLD)
ワールドコインとは、ChatGPTの創業者であるサム・アルトマン氏らが立ち上げたプロジェクトの仮想通貨です。
2023年12月現在、独自アプリ「World App」利用者には、ワールドコインが無料で配布されています。
詳しい内容については「ワールドコイン(WLD) とは?特徴や将来性について徹底解説」でご紹介しているので、あわせてご覧ください。
SHIBA INU
SHIBA INUは日本の柴犬をモチーフにしたミームコインであり、DOGE COINからの派生通貨として有名です。
市場では、イーロンマスク氏の発言やイーサリアムとの相関性ばかり取り上げられますが、分散型取引所のShibaswap、SHIBA INUにちなんだNFTなど、実需的な注目度も高い通貨です。
AXS
AXSは、大人気ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity(アキシーインフィニティ)」のガバナンストークンです。
全体的に下落基調が続いているものの、短期足では程よく上下しているため、ゲームの動向などを注視しながら取引してみると良いでしょう。
国内取引所では買えないことから、海外取引所だからこそ楽しめる通貨といえます。
仮想通貨取引所KuCoin(クーコイン)の手数料
クーコインの取引手数料は、Maker・Taker*で0.1%と大変安価な水準ですが、KCSの保有量に応じて下表の通りさらにディスカウントされます。
KCS保有量 | ディスカウント割合 |
1,000KCS | 1%(1,000KCS増えるごとに1%加算) |
30,000KSC | 30%(上限値) |
上限値まで保有すれば、1度の取引にかかる手数料は0.07%にまで引き下がるため、業界内でもとても低コストな取引所です。
仮想通貨取引所KuCoin(クーコイン)の評判・口コミ
仮想通貨取引所を選定する上では、実際のユーザーが寄せている評判・口コミも重要です。
ここでは、その中でも特に参考になるものを3つピックアップしていきます。
DeFiサービスが稼げる
クーコインは、ステーキングなどのDeFiサービスを提供しており、ユーザーからは「稼げる」という評判が挙がっています。
参考までに、ステーキングとは特定の仮想通貨を預けておくだけで報酬が得られる仕組みであり、基本的に国内取引所では扱っていません。
トレードのように複雑な分析を行う必要もないため、初心者にもおすすめな手法といえるでしょう。
アルトコイン取引に重宝する
クーコインは554種類にも及ぶ銘柄を取り扱っており、他の取引所で扱っていない通貨も購入できる可能性があります。
また、先ほど触れた通りステーキングなどのDeFiサービスも充実しているため、多彩な仮想通貨で様々な戦略が試せる点も大きな魅力です。
本人確認が通らない
クーコインでは出金額の上限を解除するために、KYCを通す必要がある一方、日本人に対応する項目がなく、手続きできないという評判も挙がっています。
もちろん、最低限の機能は利用できるものの、利用する上ではあらかじめ押さえておいた方が良いでしょう。
仮想通貨取引所KuCoin(クーコイン)で口座開設・入金/出金方法
ここからは、クーコインの口座開設手順や入出金方法を確認していきましょう。
スムーズに始められるように、あらかじめきちんと押さえておいてください。
KuCoin(クーコイン)の口座開設方法
クーコインの口座を開設する際は、まず公式サイトにログインして「サインアップ」をクリックします。
次に、専用フォームでパスワードなどを登録していきますが、この時は「電話」と「メール」のどちらでも問題ありません。
クーコインでは以上でアカウント開設が完了しますが、このままでは出金制限がかかったままとなるため、本人確認を進めていきましょう。
2022年6月現在は、日本人でも問題なく手続きが行えるため、マイページ右上の「QI」から「KYC認証」に進んでください。
以下画面では、緑色の「認証開始」ボタンを選択します。
下図で「居住国」「氏名」を入力し、身分証のタイプを設定してから免許書番号などを登録すれば完了です。
参考までに、書類自体をアップロードすればさらに出金上限額を上げられますが、この時点でも数百万円相当の仮想通貨が出金できます。
ここまでの手順は初心者でも10分程度で終了です。
1つずつ内容を確認しながら進めてみてください。
KuCoin(クーコイン)の入金方法
クーコインの取引口座に入金したいときは、まずセキュリティの設定を行わなければなりません。
そのため、マイページの「QI」を再度クリックして、「アカウントのセキュリティ」から以下画面に進みます。
入金機能を開放するには、上図の中で「Google認証+メールのバインド+取引パスワード」を行うか、「電話番号のバインド+取引パスワード」をセットしましょう。
参考までに、電話番号のバインドはメールで認証コードを受け取ってから、電話番号を有効化する流れです。
無事に必要なセキュリティ機能が整ったら、マイページ右上の「入金」をクリックしてください。
「フィアット通貨=JPY」に選択すれば、自動的にVisaかMasterCardでの支払画面に切り替わりますが、もし該当のブランドを持っていない場合は「暗号資産の入金」を選びましょう。
暗号資産の場合はさらにシンプルとなっており、「コイン」と「ネットワーク」を設定すると入金用のウォレットアドレスが表示されます。
ウォレットアドレスは1文字でも間違えると通貨をロストしてしまうため、必ずコピー&ペーストで入力しましょう。
Kucoin(クーコイン)の出金方法
クーコインの出金手順は、まずマイページの「出金」をクリックして詳細ページに移ります。
以下画面で送金したい仮想通貨を選び、ウォレットアドレスとネットワークを設定してから送金手続きを行いましょう。
2022年6月現在、日本円の出金には対応していないため、もし希望する方は公式からのアナウンスを待ってみてください。
仮想通貨取引所KuCoin(クーコイン)のQ&A
ここからは、クーコインでよくある質問を3つ確認していきましょう。
効率的に使っていけるように、ぜひ参考にしてください。
KuCoin(クーコイン)の取扱い通貨は?
クーコインには、554種類もの仮想通貨が上場しており、世界最大規模のバイナンスよりも100通貨以上多くなっています。
運営側は1,000通貨を目標としている旨の発言もあったため、今後もさらに増えていく期待が持てるでしょう。
KCSにはどんなメリットがある?
KCSは、保有量に応じて取引手数料のディスカウントが受けられます。
さらに、クーコインで発生するすべての取引手数料の50%相当額が分配されることから、ある程度ストックしておくのもおすすめです。
KuCoin(クーコイン)の口コミ・評判は?
クーコインには、「アルトコインの取引に便利」「ステーキングが稼げる」といったポジティブな評判が挙げられています。
また、「KYCが通らない」という口コミもあった一方、2022年6月現在は解消されているようです。