STEPN(ステップン)の現在に迫る―今から参入するのはアリ?【2024年8月】
歩いて稼げるP2EゲームSTEPNは、2022年に多数のメディアに取り上げられ大流行。多くの人がプレイをして暗号資産(トークン)を得ていました。
しかし、さまざまな要因が重なりトークン価格は大暴落。多くのユーザーがSTEPNから離れました。
大暴落から約ニ年たった2024年8月現在。いまのSTEPNの現状はどうなのか?
結論から言うと、STEPNに参入するのはアリです。ただ、過去ほど多くのトークンを稼ぐことは難しく、健康管理のついでにお小遣いが貰える程度の認識でいた方が良いでしょう。
STEPNの現在の状況【2024年8月】
2024年8月現在のSTEPNの現状を数字で見ていきます。
- トークンの価格(GST・GMT)
- アクティブユーザー数
GSTの価格
GSTはSTEPN上で稼げるゲーム内通貨です。GSTの最高値は2022年4月29日に1,286円を記録。
その後、GSTの価格は1円台まで落ち込みますが2024年3月に10円台まで急騰。さらに一年後にはまた1円台まで下落とジェットコースターのようなチャートになっています。
GSTの価格が急騰した当時はSolanaの価格も高騰しています。STEPNのエコシステムにはSolanaが使われているため、好影響を期待してGSTにも沢山の買いが入ったと予測できます。
GMTの価格
GMTはSTEPN上で使用されるガバナンストークンです。ゲーム内投票やNFTスニーカーのレベル上げに使用されます。
GMTの最高値は586円(2022年4月30日)。2024年にGMTの価格は60円台まで回復しましたが、その後に下落。10円台を推移しています。
GMTもGSTと同様に、一度復調したものの値崩れを起こしている状況です。
アクティブユーザー数
STEPNのアクティブユーザーは約8,000人(2024年6月時点)です。
最もアクティブユーザー数が多かったのは2022年5月の約70万人。
STEPN関連トークンの価格が上昇した2024年3月はアクティブユーザーが5万人になりましたが、その後はまた減少傾向。
1万人を切るような状況になっています。
2024年6月 「STEPN GO」がリリース
STEPNの運営会社は、2024年6月に「STEPN GO」という別アプリを出しています。
既存のSTEPNのゲームシステムは踏襲しつつ、「スニーカーのレンタル機能」や「Eメールアドレスでの登録OK」などの要素が追加されています。
それ以外にも対応チェーンが変更されました。STEPNはSolana、ERC、BEPなどのチェーンに対応。STEPN GOではPolygonが採用されています。
今のところSTEPNが無くなるという情報は出ていませんが、今後STEPN GOに移行していく可能性はあるかもしれません。
STEPNの流行と衰退
STEPNはなぜユーザーから受け入れられたのか、そしてなぜユーザーは急速に離れていったのか。
STEPNの流行と衰退をみていきます。
STEPN流行期
STENが流行した理由は大きく3点あります。
- 「歩いて稼ぐ」という新しさが話題を呼んだ
- アプリが使いやすく、分かりやすかった
- 運営とユーザーの間で一体感が生まれた
「歩いて稼ぐ」という新しさが話題を呼んだ
STEPNは「Play to Earn」の要素を取り入れたライフスタイルアプリである点が注目されました。
ユーザーはスニーカーNFTを購入し、移動するだけでトークンを獲得し、利益を得られます。この「Move to Earn」という仕組みは、他のゲームと違い最初に「移動」に注目し、日常的な活動から始められる設計にし、多くのユーザーが始めるWeb3ゲームを行うハードルを下げました。
「忙しくてゲームをする時間が取れない」という人々にもアプローチできたのです。
またSTEPNは、歩くことを通じてユーザーが健康や生活の改善を感じることにミッションを置いています。
「健康的に稼げる」という一石二鳥の価値を提供したことで、幅広いユーザーの支持を得ました。
アプリが使いやすく、分かりやすかった
STEPNはシンプルなUI/UXと可愛らしいデザインが特徴的です。
他のWeb3ゲームと比べて革新的かつ、使いやすさを重視。DEXやウォレットに詳しくないユーザーでも簡単に操作できるような設計となっており、幅広いユーザー層を取り込むことに成功しました。
運営とユーザーの間で一体感が生まれた
STEPN運営は、ユーザーとの距離感と信頼関係を重視したのか、様々な施策を打っていました。
ユーザーへのエアドロップやAMA(Ask Me Anything)の実施。運営はユーザーとの対話を頻繁に行い、コミュニティーの結束力を高めています。
これらの要因により、STEPNは世界中でアクティブユーザー数が爆発的に増加。トークン価格が上がり、歩くだけで月に数百万稼ぐ人も現れました。
STEPN衰退期
2022年4月まで好調だったSTEPNですが、トークン価格は暴落しました。
暴落した理由は4点あります。
- B国(バイナンスチェーン)の崩壊
- 中国ユーザーの減少
- ステーブルコインの安全性が失われた事件
- 競合のM2Eアプリの登場
B国(バイナンスチェーン)の崩壊
STEPNはSOLとBNBの2つのチェーンを選択できます。このうち、BNBを「B国(バイナンスチェーン)」と呼んでおり、そのB国が崩壊しました。
クジラの売却からFUD(価格下落への恐怖)が叫ばれ、NFTシューズが投げ売りされたからです。
元々はSOL(S国)の後にできたB国が稼ぎやすかったので、多くのユーザーがS国からB国へ移動しましたが、バブルはすぐに崩壊しトークンの価格が暴落しました。
中国ユーザーの減少
2022年7月、中国でSTEPNの利用が原則禁止となりました。
中国は暗号資産に関する規制が厳しく、STEPNもまた規制対象となりかねない状況でした。
STEPNは現地の法規制の遵守を掲げており、中国でのプレイを停止。それによって中国ユーザーがNFTの投げ売りを始め、トークンの価格下落を招きました。
ステーブルコイン「USTC/USDT」が機能しなくなった
現実の通貨と同等の価値を持つように作られた「ステーブルコイン」というものがあります。
そのステーブルコインの一つである「USTC/USDT」が、現実のお金と同じ価格を維持できなくなってしまいました。
ステーブルコインには暗号資産の取引を行いやすくする目的があり、現実のドルと同等の価値があることを前提に取引されています。
しかし「USTC/USDT」は崩壊。明日から急に「100円は、1円になりました」と言われたようなものです。この事件が起きたことで、発行されている暗号資産への恐怖が巻き起こりました。
結果、全ての仮想通貨が暴落。その影響をSTEPNもまた受けました。
競合のM2Eアプリの登場
STEPNの登場以後、競合の「Move to Earn」アプリが出現しました。
無料で始められるアプリ、STEPNよりも稼げる(とされていたもの)も多くあり、ユーザーがSTEPN以外を選択するようになりました。
STEPNで現在獲得できるトークン・収益の目安
いまからSTEPNを始めた場合、獲得できるトークンはいくらになるのか検証してみます。
Joggerの場合の獲得目安
2023年7月現在、最も安いCOMMON・JOGGERスニーカーを購入したとします。
スニーカー価格は130GMTなので、約3,770円の費用がかかります。
レベル上げをせずに使用した場合、1日当たりの獲得GSTは4.93GST。約10円です。
毎日歩いたとして、1か月に300円程度の稼ぎです。原資回収に約12カ月かかります。
一方、効率的な稼ぎ方とされるレベル19までスニーカーを上げた場合はどうなるのか。
1日当たりの獲得GSTは13.84GST。約28円です。
この場合、1か月に840円程度の稼ぎとなります。原資回収に約4.5か月必要です。
フロア価格で最も安いスニーカーを選択しているため、1日当たりの稼げる金額は乏しく感じますが、GST価格が20円になった場合、1か月で10,000円近く稼げる計算になります。
- ビットコイン半減期は、STEPNに好影響を及ぼすか?
過去の仮想通貨のトレンドを見ると、ビットコイン半減期の翌年に仮想通貨バブルが起きています。
前回のビットコイン半減期は2020年。その翌年2021年に、ビットコイン価格は大きく上昇しています。2024年にビットコイン半減期があるため、「2025年には、ビットコインの価格が18万ドルになる」なんて強気の予想をしている海外投資家の姿もあります。
ビットコインの価格は、ほかの仮想通貨にも大きな影響を与えます。もちろんビットコイン半減期だからといって、必ずしも翌年に価格が上がるとは限らないので、よく調べて判断をするようにしましょう。
STEPNを現在も行なっている人の評判・声
2024年8月現在、いまもSTEPNを続けている人はどんな人がいるのかみていきます。
Twitterでの声
現在のTwitterでのSTEPNの投稿を見ると、下記の投稿のように純粋にSTEPNを楽しんでいるユーザーが多いです。
一年前は収益報告と攻略方法がメインの投稿が多かったですが、収益目的のみのユーザーが退場し、歩いて稼ぐコンセプトと運営に共感したユーザーが残っていると考えられます。
Discordでの声
Discordとはアメリカ初のチャットサービスです。元々ゲーマー向けに広まりましたが、今では幅広い用途で使用されています。
STEPNのDiscordでは、外国人ユーザーがコメントしている割合が多いです。日常会話やSTEPN運営が行っているキャンペーンについては積極的に意見交換されています。
LINEでの声
STEPNの有志が運営するLINEコミュニティーがあります。
全盛期と比較すると人数は1/3程度になっていますが、毎日ラインは活発に動いています。
一年ほど前は収益報告が多かったですが、現在はSTEPNのイベントが共有されたり、お互い質問したりといった交流が行われています。
STEPNの始め方
STEPNの始め方を解説していきます。
取引所でSolanaを購入
始めに国内取引所でSOL(ソラナ)を購入しましょう。
SOLはSBI VCトレードで購入できます。もし口座を持っていない場合は、他の取引所から暗号資産を海外取引所に送金してSOLを購入する必要があります。
「SBI VCトレード」は手数料が無料のほか様々な暗号資産が購入できておすすめです。
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STEPNアプリをダウンロード
STEPNのアプリをスマートフォンにインストールしましょう。
アプリは、iOS版、Android版アプリのどちらでもダウンロード可能です。
NFTスニーカーの購入
実際にSTEPNアプリでNFTスニーカーを購入してみましょう。写真付きで解説していきます。
上記、赤枠をクリックします。
購入希望の靴のBUYボタンをクリック。
「CONFIRM」で購入が完了します
実際に歩いてみる
STEPNで購入したスニーカーを歩くには以下の手順でできます。
「START」をクリック。
これで距離、速度、時間が表示されるので、決まった速度を守って補講してみましょう。
STEPNのトークンを日本円に交換する手順
STEPNで獲得したトークンを日本円に交換する手順を解説していきます。
国内取引所に送金
獲得したSTEPNトークンをSpendingからWalletへ移行しましょう。Walletに移行した後に、獲得トークンをSOLへ変換し、国内取引所へ送ります。
国内取引所で売却
国内取引所で送られたSOLを売却すれば、日本へ換金が完了します。SOLへ売却した時点で利益が出ている場合は税金が発生するので、利益額は必ず覚えておきましょう。
STEPNの注意点
今後STEPNを始めてみたいと考えている人向けに注意点を2点解説します。
今後もトークンの価格変動は続く
STEPNは大幅に下落したため、現在は低価格帯で落ち着いています。しかし、ビットコインの価格動向やクジラ(大量保有ユーザー)の売却により、価格変動リスクは常にあります。
価格変動リスクを理解したうえで、STEPNを始めることを検討しましょう。
情報を集めて自分で判断する
STEPNを始めると様々なニュースや意見に出会うことになります。その中には、ポジショントークや強い煽りを行う人も見受けられます。
そういった人たちの意見を鵜呑みにせず、しっかり自分で情報を調べて判断をするようにしましょう。
STEPNの今後の展開・将来性
STEPNの今後の展開について見ていきます。
大型コラボの可能性
STEPNは過去にAsicsやLINE、攻殻機動隊など様々なジャンルの有名コンテンツとコラボを行ってきました。
現在の弱気相場を抜けて上昇相場になった際に、大企業とのコラボが行われればトークン・NFT価格が上昇するかもしれません。
運営は継続 新サービスのリリースも
STEPNは現在ユーザー数が大幅に減ってはいますが、運営はサービスを継続させています。
2023年7月11日には、STEPNを開発する企業が「Gas Hero」というブロックチェーンゲームの年内リリースを発表しました。
このGasHEROというゲームでは、STEPNのトークンである「GMT」が使われます。GasHeroが流行った際には、GMTの価格に影響を及ぼすこもあるでしょう。
STEPNの攻略情報は豊富にある
STEPNの攻略情報は他のM2Eと比べて豊富にあるため、他のP2Eゲームと比較して、ゲームを始めるハードル自体は低いです。
STEPNについて解説しているサイトが多く、STEPNアプリのUI・UXが優れているため、P2Eゲームを触ったことがない人でも、ストレスなく始めやすいのはメリットと言えるでしょう。
STEPNの現在の状況まとめ
STEPNは現在、最盛期と比較してトークン価格、アクティブユーザー数は減少しています。
しかし、仮想通貨バブルや新サービス、各種コラボが控えているため、改めて注目を集める可能性はあるでしょう。
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