Friend.techとは?X(旧Twitter)の新興ソーシャルFi
Friend.techは、X(Twitter)を活用して独自のトークンを発行できるプロジェクトです。
現時点では試験的な運用に留まっていますが、Baseの利用者数に影響を与えたり、大手VCから資金調達の打診が行われるなど、注目を集めています。
この記事では、そんなFriend.techの概要、機能、仕組みなどについて解説しています。
この記事のポイント
- Friend.techはX(旧Twitter)を活用したプロトコル
- 利用者はトークンを発行可能
- トークンには特典が付いてくる
Friend.techとは?X(旧Twitter)のアカウントで収益を上げる
これから、Friend.techの基本的なポイントについて、以下の観点から解説していきます。
- Friend.techの概要
- Friend.techがBaseのユーザーを押し上げる
- 大手VCから資金調達に成功
Friend.techの大枠や現在の状況についてチェックしていきましょう。
Friend.techの概要
Friend.techは、X(旧Twitter)を活用したソーシャルFiの1つです。
ソーシャルFiとは、SNSとWEB3の技術を組み合わせた概念のことです。
ソーシャルFiの文脈では、さまざまなアプローチでプロジェクトが始動しつつあります。
そんな中で、Friend.techは既存のX(旧Twitter)を活用したプロジェクトです。
Friend.techの利用者は、自身のアカウントを紐づけて、Keys(Share)と呼ばれるトークンを発行可能です。
また、トークンには特典が付いており、売買もできます。
Friend.techがBaseのユーザーを押し上げる
Friend.techは、急激に利用者数と取引量の増加を見せています。
24時間の取引手数料・収益でLidoやUniswapを超えたタイミングもありました。
また、Friend.techはBaseを利用しています。
Baseとは、Coinbaseが主導するL2のロールアップです。
このBaseのユーザー数が高い伸び率を記録している要因として、Friend.techの存在を指摘することも多いです。
大手VCから資金調達に成功
Friend.techが公式で発表した内容によると、Friend.techはParadigmからシードラウンドの資金調達を打診され、承諾しました。
Friend.techの運営者が過去に類似のプロジェクトを運営していたことがあります。
ただ、過去のプロジェクトの運営が芳しくないため、Friend.techの信頼性や持続可能性について疑問視する声も見られました。
しかし、大手VC(ベンチャーキャピタル)であるParadigmから資金調達に成功したことで、持続可能性や信頼性について一定の向上が期待できます。
Paradigmは仮想通貨を主に扱っている大手のVCです。
OP(L2)・Uniswap(DEX)・SNX(デリバティブ)など、著名なプロジェクトに出資しており、仮想通貨関連VCで大手の1つです。
Friend.techが持つ機能
これから、Friend.techが持つ機能について、以下のポイントから詳しく解説していきます。
- Keys(Share)が持つ特典
- Keys(Share)の取引が可能
- Keys(Share)の取引には手数料が発生
Friend.techの仕組みやできることを、詳しくチェックしていきましょう。
Keys(Share)が持つ特典
Friend.techのベースとなる機能が「Keys(Share)」と呼ばれるトークンと、そのトークンに付随する特典です。
前述した通り、Friend.techの利用者はKeys(Share)と呼ばれるトークンを発行できます。
このトークンの保有者は、発行元となるユーザーの投稿を閲覧したり、DMをできるといった特典を得られます。
例えば、インフルエンサーが利用者であれば、自身のファンに特別な体験を届けるといったことが可能です。
上記の背景から、X(旧Twitter)で一定のフォロワー数が居る利用者のトークンが人気を集めやすくなっています。
Keys(Shares)の取引が可能
前述した仕様を持つkeysというトークンは、取引ができます。
当然ですが、人気の高いトークンは価格が高くなりがちです。
特に発行されるトークンが増えていくほど、価格が高くなっていく傾向にあります。
そのため、後に発行されるKeysと比較して、相対的に安く手に入れられる初期のホルダーほど得をしやすい仕様を持っています。
また、上記のような価格の調整は、Friend.techのアルゴリズムによって決定される仕組みです。
Keys(Share)の取引には手数料が発生
Keysの取引には、一定の手数料が発生します。(数%程度)
この手数料は、Keysの発行者とFriend.techの運営に分配されるようになっています。
つまり、Friend.techでKeysの取引が行われる度に、Friend.techの利用者にもインセンティブが発生する仕組みです。
また、同時にFriend.techのプロトコルとしての収入にもなっている側面を持ちます。
この仕様は、発行者とFriend.techは利益を得られる重要なポイントです。
一方で、批判されるポイントにもなっています。
取引が活発になればなるほど、発行者にインセンティブがあります。
そのため、情報を故意に操作する発行者が出てくるのでは?という指摘が見られるのです。
急速な成長の背景にはエアドロへの期待
Friend.techが、急速な成長を見せている背景には、さまざまなポイントが存在します。
仮想通貨と相性の良いXに関連したプロトコルであることや、インフルエンサーが次々と参入しているといった点です。
そのような複数の要因の中でも、もっとも分かりやすいのが「エアドロへの期待」です。
Friend.techは、トークンを発行することを明言していません。
一方で、Friend.techは独自のポイント制度を作っています。
このポイントは、正式なアプリのリリースまで利用状況に応じて配布されることになっています。
このポイントは「スペシャルな目的」に使われることが表明されています。
明言していないため確定的ではないものの、類似のプロジェクトの傾向からエアドロの配布に利用されるとみられます。
利用にはコードが必要
Friend.techは、現時点で試験的な運用に留まっており、正式なローンチはされていません。
現時点のアプリの利用者も、テスターという立場です。
利用には、利用者からの招待コードが必要です。
これを手に入れるには、現時点の利用者から何らかの方法で、手に入れるしかありません。
上記に加えて利用に伴いプロトコルに対して、0.01ETHをデポジットする必要があります。
デポジットやコードの入手など、誰でも気軽に利用できる状態では無い状況です。
ただし、こういった試験的な段階のプロジェクトは正式なローンチに伴って、利用者の対象を拡大していくことが多いです。
Friend.techを利用したい方は、Friend.techの発信を細かくチェックしておくと良いでしょう。
Friend.techについてまとめ
この記事では、Friend.techについて解説しました。
Friend.techは、自身のSNSの影響力やフォロワーを収益に変えるポテンシャルを持つプロジェクトです。
価格決定のプロセス、運営者の信頼性など、いくつかの点で懸念点も見られますが、急成長している点は事実です。
ソーシャルFiの新たな形となる可能性もあるため、動向を注視していきたいプロジェクトの1つになっています。