ボクセルアートとは?NFTの作り方、PC・スマホのおすすめツールを紹介
NFTアートの中でも、より立体的な表現に適しているのがボクセルアートです。
ボクセルアートのNFT作品はOpenSeaのランキングでも上位にランクインしており、一定の人気を誇っています。
しかし、作り方がわからない方にとっては「難しそうだし自分には作れない」と感じてしまうかもしれません。
そこで今回は、ボクセルアートの概要や作り方、おすすめのツールなどを詳しく解説します。ボクセルアートに興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
ボクセルアートとは
ボクセルアートとは、立方体を組み合わせて作成する3D作品のことです。ボクセルは体積とピクセルを組み合わせた言葉なので、ピクセルアートをより立体的にした作品とも捉えられます。
ボクセルを使った作品例としてはMinecraft(マインクラフト)がわかりやすいです。また、NFT作品ではThe Sandbox(ザ・サンドボックス)やMeebits(ミービッツ)などが挙げられます。
ボクセルアートの魅力・メリット
ボクセルアートの魅力・メリットは以下の通りです。
- 奥行きのある表現が可能
- ライティングによって変化を付けられる
- アニメーションも作成可能
それぞれ見ていきましょう。
奥行きのある表現が可能
ボクセルアートでは「ボクセル」という立方体を組み合わせるため、奥行きのある表現が可能です。平面では再現がむずかしいような作品も作れるので、表現の幅がかなり広がります。
なお、アニメーションなどの3D作品を作る場合は高い技術力が必要ですが、ボクセルアートであれば高度なスキルは必要ありません。後ほど紹介するツールを使用すると、素人の方でもボクセルアートを簡単に作成できます。
ライティングによって変化を付けられる
ボクセルアートは、ライティングによって変化を加えられます。
ライティングとは、簡単に言うと「照明技術」のこと。ボクセルに光を加えることで、舞台背景をより忠実に再現可能です。
ライティングを使えば建物や人物に影を付けられるので、リアリティのあるボクセルアートを作成できます。
アニメーションも作成可能
ボクセルアートの動きを設定すると、アニメーションを作成可能です。
静止画では表現できないようなモデルでも、アニメーションを利用すれば動きのある表現を可能にしてくれます。
アニメーションの作成は簡単ではありませんが、習得できれば躍動感のあるボクセルアートを作成できるでしょう。
ボクセルアートを作れるおすすめツール
ここからは、ボクセルアートを作れるおすすめのツールを紹介していきます。
PC・スマホごとにそれぞれ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
【PC用】MagicaVoxel
PCでボクセルアートを作る場合は「MagicaVoxel」がおすすめです。
利用料は無料、Windows・Macのどちらにも対応しており、多くのクリエイターが使用しています。
MagicaVoxelのメリットは以下の通り。
- 操作方法がシンプルで初心者でも使いやすい
- 豊富な編集機能を揃えている
- ネット上に情報が多く出回っている
様々な人にとって使いやすい定番のツールとなっており、ボクセルアート界隈ではかなり有名です。無料で使えるフリーソフトなので、金銭的なリスクはまったくありません。
PCを持っている方はMagicaVoxel公式サイトからダウンロードして利用してみましょう。
【スマホ用】Goxel(ゴクセル)
スマホでボクセルアートを作る場合は「Goxel」というアプリがおすすめです。
アプリの正式名称は「Goxel 3D Voxel Editor」となっており、iOS・Androidのどちらにも対応しています。
Goxelのメリットは以下の通り。
- シンプルな操作性を実現している
- PCソフトにも劣らない編集機能を備えている
- サイズ制限が無い
- パソコン版も利用できる
外出先や移動中にボクセルアートを作りたい方は「Goxel 3D Voxel Editor」の利用をおすすめします。
ただし、アプリのダウンロードは課金制となっており、iOSで800円、Androidで600円です。(2023年1月時点)
パソコン版であればフリーでダウンロードできますが、スマホで利用したい場合は課金するしかありません。どうしてもお金をかけたくない場合は、他のフリーツールを利用しましょう。
【スマホ用】Voxel Paint(ボクセルペイント)
とりあえず手軽に作ってみたいという人におすすめなのがVoxel Paint(ボクセルペイント)。iOS、Android向けのスマートフォン版アプリのほかWindows版もあり、いずれも無料で利用できます。
画面が小さいので大きなものは作れませんが、ドットを積み上げていく感覚を知ることができます。
端末 | OS | 料金 |
スマートフォンアプリ | iOS Android | 無料 |
パソコン | Win | 無料 |
その他 | Kindle Fire | 無料 |
【PC用】Blender(ブレンダー)
Blenderはメタバース作りで使われることの多いツールで、ボクセルアートをメタバースでの利用やNFTマーケットプレイスへの出品が可能な形式へスムーズに変換できます。
また3Dデータを取り込むとボクセルアートに変換する機能があり、ドットをひとつずつ積み上げなくてもボクセルアートを作ることができます。
パソコンのスペックがある程度必要で機能も多いため、すでに3Dアートの製作経験がある方におすすめです。
端末 | OS | 料金 |
スマートフォンアプリ | – | – |
パソコン | Win Mac Linux | 無料 |
その他 | Steam | 無料 |
ボクセルアートNFTの作り方
ボクセルアートの作り方は、大まかに分けて次の5ステップです。
- 完成像のサンプルを用意する
- モデリング(ボクセルを配置)
- カラーリング(色を調整)
- 各種設定を行う
- ファイルに書き出す
完成像のサンプルを用意する
まずは作成するボクセルアートの完成像を決定し、サンプルを用意しましょう。
簡単でもいいので完成像を紙に描いておくと、見ながらスムーズに作成できます。
なお、モデルがある場合は写真などを用意する方法でも構いません。
モデリング(ボクセルを配置)
完成像のサンプルを用意できたら、サンプルに則ってボクセルを配置します。
後から色を変更できるツールであれば、とりあえずは形を作ることに専念しましょう。
カラーリング(色を調整)
形ができたら、次はカラーリングを行います。
完成像を見ながらボクセルの色を塗り替えてみてください。
カラーリングが終わったら、基本的な作成は完了です。
各種設定を行う
さらに細かい演出をしたい場合は、ライティングやレンディングを施しましょう。
ツールによっては設定できない場合もありますが、設定できれば照明や質感にこだわることができます。
ファイルに書き出す
ボクセル作品が完成したら、あとはファイルに書き出すだけです。
書き出すときは様々なファイル形式があるので、NFTマーケットプレイスで対応しているファイル形式を選択しましょう。
例えばOpenSeaというマーケットプレイスだと以下のファイル形式に対応しています。
【デジタルデータの対応ファイル形式】
・JPG
・PNG
・GIF
・SVG
・MP4
ファイルサイズは最大50MBまで。
画像は「2000×2000」「1000×1000」などの正方形がきれいに収まる。
ボクセルアートをファイルに書き出したら、メタバースに設置するもよし。友達に見せびらかすのもよし。
作品をNFTマーケットプレイスに出品すれば収益を得ることも可能です。
OpenSeaにはボクセルアート作品の出品も数多くあるので、気になる方は出品してみるのもいいかもしれません。
ボクセルアートのコンテスト
メタバースやブロックチェーンゲームなどの企業がボクセルアートのコンペやコンテストを開催しています。
このようなコンテストで上位入賞すると、賞金が出たりリアルの会場で展示されたりすることもあります。
まだまだ新しいアートの分野なので、これから始めて本格的にアーティストとして活動していくことも夢ではありません。
ボクセルアートで稼ぐ方法
ボクセルアートをNFT化すれば、NFTマーケットプレイスで販売することもできます。
ただしマーケットプレイスごとに出品形式が異なっているため、データ形式を変換する必要があります。
たとえばOpenSeaでは、データ形式がglb、gltfのいずれかでなければなりません。
Blenderで作成したデータはそのままOpenSeaに出品できる形式でエクスポートできますが、そのほかのツールで作成した場合は、Blenderなどを使って形式を変換しなければなりません。
OpenSeaの出品方法を確認してボクセルアートの販売に必要な情報を収集しておくと、販売するまでスムーズに行うことができるでしょう。
ボクセルアートのまとめ
今回はボクセルアートの概要や作り方、おすすめツールを紹介しました。
ボクセルアートは、複数の立方体を組み合わせた3D作品です。奥行きのある表現を可能にしており、上級者はボクセルのアニメーションも作成しています。
ボクセルアートを作成したい方は、PCツールのMagicaVoxel、またはスマホアプリツールのGoxelを利用してみましょう。
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