Magic Eden(マジックエデン)とは?特徴や始め方・出品方法を解説

Magic Eden(マジックエデン)は、Solana(ソラナ)ブロックチェーンのNFTを多く取り扱うマーケットプレイスです。
ガス代に悩むNFTトレーダーや新しいトレードプラットフォームを求める方にとって、Magic Edenは理想的な選択肢となるでしょう。
今回は、Magic Edenの特徴、始め方、出品方法を解説し、さらにOpenSea(オープンシー)との比較を通じて魅力を掘り下げます。
Magic Edenについて深く知りたい方は、今回の記事をぜひご覧ください。

Magic Eden(マジックエデン)とは?

画像：Magic Eden公式サイトより

Magic Eden(マジックエデン)とは、Solana(ソラナ)チェーンをベースに作られた、NFTマーケットプレイスです。

プラットフォーム名	Magic Eden(マジックエデン)
対応ブロックチェーン	Solana(ソラナ)、Bitcoin(ビットコイン)、Ethereum(イーサリアム)、Polygon(ポリゴン)
二次取引量	19億ドル
月間訪問者数	2,200万人以上
一日のウォレット接続数	10万以上
コレクション数	8,000種類以上
対応ウォレット	Solanaの場合、Phantom(ファントム)、Slope(スロープ)、Exodus(エクソダス)など19種類
公式サイト	https://magiceden.io/
公式X(Twitter)	https://twitter.com/MagicEden

NFTマーケットプレイスはEthereum(イーサリアム)チェーンが主流ですが、ガス代の高さがネックです。
対して、Solanaチェーンはガス代が安いため、Magic Eden(マジックエデン)が注目を集めています。

Magic Eden(マジックエデン)の特徴

Magic Eden(マジックエデン)には、以下4つの特徴があります。

• Solana(ソラナ)チェーンでランキング1位のNFTマーケットプレイス(2024年2月時点)
• Ethereum(イーサリアム)チェーンと比較して、ガス代(手数料)が安い
• OpenSea(オープンシー)を上回る取引件数(2024年2月時点)
• ビットコインNFTにも対応

Solana(ソラナ)チェーンでランキング1位のNFTマーケットプレイス(2024年2月時点)

Magic Eden(マジックエデン)は、UAW(ユニーク・アクティブ・ウォレット)と取引ボリュームが多いプラットフォームです。

UAW(ユニーク・アクティブ・ウォレット)とは、Web3アプリとやり取りするウォレットの数を特定の期間で測る指標を指します。

また、取引ボリュームはUAWから仮想通貨がWeb3アプリへ送られ、受け取った仮想通貨を法定通貨に換算した価値です。

2024年2月時点でのNFTマーケットプレイスのランキング(UAW基準)、UAW、取引ボリュームを以下表にまとめました。

Solana(ソラナ)NFTマーケットプレイスランキング(UAW基準)	Solana(ソラナ)チェーンのNFTマーケットプレイス	UAW(ユニーク・アクティブ・ウォレット)	取引ボリューム(ドル)
1位	Magic Eden(マジックエデン)	約170,000件	約3,200万ドル
2位	OKX NFT Marketplace(OKX NFTマーケットプレイス)	約4,000件	約90万ドル
3位	Honeyland(ハニーランド)	約2,100件	約7万ドル
4位	Solanart(ソラナート)	約1,900件	約500万ドル
5位	MOOAR(ムーア)	約1,230件	約3,000ドル

Magic Eden(マジックエデン)はUAWと取引ボリュームがもっとも多いプラットフォームです。

Solanaチェーンを利用したNFTマーケットプレイスランキングでは1位となっています。

Ethereum(イーサリアム)チェーンと比較して、ガス代(手数料)が安い

Magic Eden(マジックエデン)のガス代(手数料)は安く、数十円程度です。

ガス代は、ネットワークでのやり取りに必要な手数料で、ブロックチェーン上の取引が正しく実行されているかを証明する「マイニング」への報酬となります。

Ethereum(イーサリアム)チェーンのガス代が数千円〜数万円かかるのに比べると、Solana(ソラナ)チェーンのガス代は安く済みます。

OpenSea(オープンシー)を上回る取引件数(2024年2月時点)

Magic Eden(マジックエデン)は大手NFTマーケットプレイスであるOpenSea(オープンシー)の取引件数を上回っています。

DappRadar(ダップレーダー)の過去24時間データによると、Magic Edenが約43万7千件の取引件数に対し、OpenSeaは1万8千件です。

ただ、取引額ではOpenSeaよりも少なく、OpenSeaの取引額が243万ドルであるのに対し、Magic Eden(マジックエデン)は130万ドルと差があります。

以上から、Magic Edenは取引件数ではリードしているものの、取引の面ではOpenSeaに後れを取っているとわかります。

ビットコインNFTにも対応

Magic Eden(マジックエデン)は、ビットコインNFTにも対応しています。

ビットコインNFTは、ビットコインの最小単位である「サトシ」にデータを記録するビットコイン・オーディナルズと呼ばれる技術を利用したNFTです。

以上により、ビットコインブロックチェーン上でNFTを作成・取引できるようになりました。

たとえば、bitmap(ビットマップ)と呼ばれるビットコインNFTのコレクションは、フロア価格0.0069BTCで取引されています。

Magic Eden(マジックエデン)は、ビットコインブロックチェーンのNFTにも対応し、マーケットの幅を広げています。

Magic Eden(マジックエデン)の始め方・取引方法を詳しく紹介

Magic Eden(マジックエデン)の始め方・取引方法は、以下の5ステップです。

1. 仮想通貨のSOLを購入
2. Solana(ソラナ)対応のウォレットを作成
3. 仮想通貨SOLをウォレットに送金
4. Magic Eden(マジックエデン)にウォレットを接続
5. 買いたいNFTを探して購入手続き

1.仮想通貨のSOLを購入

Magic Eden(マジックエデン)で取引を始めるには、仮想通貨のSOL(Solana)を購入する必要があります。

仮想通貨SOLを扱っている日本の仮想通貨取引所は以下のとおりです(2024年2月時点)。

• SBIVCトレード
• GMOコイン
• DMMビットコイン

おすすめの取引所はSBI VCトレードです。

SBI VCトレードでは出金時に手数料がかからずお得に仮想通貨を運用できます。

SBIVCトレード

SBI VCトレードは金融大手SBIホールディングスの子会社が運営する仮想通貨取引所です。

SBI VCトレードで買ったSOLはMagicEdenに送金できます(※2024年3月6日にSOLの入出金が解禁)。

SBI VCトレードは各種手数料は無料。

さらにSBI VCトレードではSOLのステーキングサービス(利率：7.4％)が提供されています。

SBI VCトレードのステーキングでSOLを運用して数を増やしながら、MagicEdenでNFTの購入に必要なSOLを送金するという運用がおすすめです。

SBIVCトレードの口座開設は「初心者のためのSBI VCトレード（暗号通貨取引所）の始め方解説」を参考にしてみてください。

GMOコイン

GMOコインは東証プライム上場企業であるGMOインターネットグループが運営する仮想通貨取引所です。

GMOコインで買ったSOLもMagicEdenに送れます。安心してご利用ください。

GMOコインは業界最安水準の手数料と豊富な銘柄を取り扱っており、安心して仮想通貨取引を開始できる安心のプラットフォームとなっています。

GMOコインの口座開設は「【初心者でも安心】GMOコインの口座開設方法【80枚の画像で解説】」を参照ください。

DMMビットコイン

DMMビットコインは2016年11月に設立されたDMM.comグループの仮想通貨取引所です。

34種類の仮想通貨を使ったレバレッジ取引が大きな魅力となっています(2024年2月時点)。

DMMビットコインでは仮想通貨SOLをMagicEdenに送金できません。DMMビットコインはレバレッジ取引のみの取り扱いで、SOLを現物取引できない点にご注意ください。

DMMビットコインの口座開設は「【初心者必見】DMM Bitcoinの口座開設方法について」を参考にしてみてください。

2.Solana(ソラナ)対応のウォレットを作成

Magic Eden(マジックエデン)は、Solana(ソラナ)をベースとしたNFTマーケットプレイスなので、Solana対応のウォレットを作成しましょう。

以下のSolana対応のウォレットがMagic Edenに対応しています。

• Phantom(ファントム)
• Magic Eden(マジックエデン)
• BackPack(バックパック)
• Blave(ブレイブ)
• Coinbese Wallet(コインベースウォレット)
• WalletConnect(ウォレットコネクト)
• Spot(スポット)
• Slope(スロープ)
• Exodus(エクソダス)
• Solflare(ソルフレア)
• Sollet(ソレット)
• Torus(トーラス)
• Bitkeep(ビットキープ)
• Clover(クローバー)
• Coin98(コイン98)
• Ledger(レジャー)
• Solong(ソーロング)
• MathWallet(マスウォレット)
• Glow(グロウ)

おすすめのウォレットは、スマホでも使えるPhantomです。

3.仮想通貨SOLをウォレットに送金

先ほど購入した仮想通貨SOLを、ウォレットに送金しましょう。

なお、ウォレットアドレスを間違えて送金してしまうと、送った仮想通貨は戻ってきません。

アドレスが正しく入力されているか入念にチェックしてください。

4.Magic Eden(マジックエデン)にウォレットを接続

ウォレットに仮想通貨SOLを送金できたら、Magic Eden(マジックエデン)に接続しましょう。

Magic Edenの公式サイトの右上にある「Connect Wallet」をクリックします。

以下のような画面が表示されるので、SOLを送金したウォレットを選択すれば接続完了です。

5.買いたいNFTを探して購入手続きをする

買いたいNFTを選び、クリックして詳細画面を開きます。

価格を確認し、問題なければ「すぐに買う」を選択し、購入を完了させましょう。

また、現在の価格よりも安く購入した場合は、オファーを出して売り主と値段の交渉ができます。

Magic Eden(マジックエデン)の出品・販売方法

Magic Eden（マジックエデン）でのNFTの出品・販売は、以下のステップで始められます

1. NFTにする画像や動画を準備
2. マイアイテムへアクセス
3. アイテム詳細ページで価格を設定し出品

「Magic Eden(マジックエデン)の始め方・取引方法を詳しく紹介」の「4.Magic Eden(マジックエデン)にウォレットを接続」まで完了している前提で解説を進めます。

1.NFTにする画像や動画を準備する

まずは、売りたいNFTを準備しましょう。Illustratorやスマホアプリなどを利用して、オリジナルの画像や動画を作成します。

NFTといっても特別な形式があるわけではないので、どんな形式のファイルでも問題ありません。

ただし、NFTを売る際は、必ず自身に著作権があるものを準備しましょう。

2.マイアイテムへアクセスし、販売するNFTを選択

Magic Edenにサインイン後、画面右上のウォレットアドレスをクリックし、「マイアイテム」セクションに移動します。

所有するNFTがコレクション別に表示されているので、販売したいNFTを選択しましょう。

3.アイテム詳細ページで価格を設定し出品

販売したいNFTの「詳細」ボタンをクリックし、出品価格を設定後、「今すぐ出品」ボタンで出品を確定します。

以上で出品完了です。

Magic Eden(マジックエデン)に関するよくある質問

Magic Eden(マジックエデン)のよくある質問について解説します。

よくある質問は以下のとおりです。

• Magic Eden(マジックエデン)は無料で利用できる?
• Magic Eden(マジックエデン)を利用する時の注意点は?
• Magic Eden(マジックエデン)は日本語に対応している?

Magic Eden(マジックエデン)は無料で利用できる?

Magic Eden(マジックエデン)は、無料で利用できます。

NFTを購入する際に手数料がかかりますが、アカウント登録やウォレットの作成などにお金はかかりません。

Magic Eden(マジックエデン)を利用する時の注意点は?

Magic Eden(マジックエデン)でNFTを購入する際は、1.05%から2.50%の手数料がかかる点に注意してください。

手数料は取引レベルによって異なります。

また、取引の際にはトランザクション手数料(通称ガス代)も必要です。

Magic Eden(マジックエデン)は日本語に対応している?

Magic Eden(マジックエデン)は、日本語に対応していません。

英語表記を日本語にしたい場合は、ブラウザの翻訳機能を使うのがおすすめです。

ほかにも、Google翻訳やDeepLなどの翻訳ツールも活用すると良いでしょう。

Magic Eden(マジックエデン)の特徴や始め方・稼ぎ方まとめ

最後に記事の内容をまとめます。

• Solana(ソラナ)チェーンはEthereum(イーサリアム)チェーンと比べてガス代が安い
• Magic Eden(マジックエデン)はSolanaチェーンで最大規模のマーケットプレイス
• ガス代を抑えたい方におすすめ

Magic Eden(マジックエデン)は、Solana(ソラナ)チェーンをベースとしたマーケットプレイスです。

ユーザー数が増えるにつれて、使いやすさはさらに改善されていくでしょう。

また、Solanaチェーンも多くのマーケットプレイスが採用し始めているので、NFTの互換性も高まりつつあります。

SolanaチェーンのNFTを購入してみたい方は、Magic Eden(マジックエデン)の利用がおすすめです。

画像・データ出典：Magic Eden(マジックエデン)公式サイト