NFT音楽/ミュージックとは?作り方から売り方・買い方まで徹底解説

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アートの分野が先行しているNFTですが、音楽もNFTとして販売できます。

アートよりも音楽に興味関心がある人も多いはずです。

本記事ではNFT音楽の特徴や買い方、売り方を解説します。

音楽業界でもNFT活用の動きが広がっているので、いち早く情報をキャッチしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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NFT音楽の特徴とは?

NFT音楽の特徴は、以下の3つです。

  • ブロックチェーン上の唯一無二の音楽データ
  • アーティストとユーザーが直接取引できる
  • 転売時にもアーティストに利益が還元される

ブロックチェーン上の唯一無二の音楽データ

NFT音楽は、ブロックチェーン上に所有者や取引履歴が記録された、唯一無二の価値を持つ音楽データです。

従来の音楽データは、AppleMusicやSpotifyなどでの有料配信、またはYoutubeやスマホアプリなどに違法アップロードされている場合もあります。

良くも悪くも数百円程度で気軽に聞けてしまうため、簡単に手に入ると認識している方も多いのではないでしょうか。

一方でNFT音楽は、コピーがほぼ不可能な仕組みになっているため、希少性が高く、ファンにとっては非常に価値のあるデータです。

実際に、2021年11月に小室哲哉さんのNFT音楽(楽曲とその使用権)が50万円で取引された事例もあります。

このようにNFT音楽は、従来の音楽データよりも価値が付きやすく、高額での取引が行われることもあります。

アーティストとユーザーが直接取引できる

NFT音楽は、アーティストとユーザーが直接取引できます。

これまでの音楽データは、プロダクション会社やレコード会社がプロモーションなどを行い、利益の大部分を得ていました。

そのため、有名アーティストでも十分な収益を得られていないケースもあるようです。

一方でNFT音楽は、NFTを販売するプラットフォームへの手数料などはありますが、仲介業者へのマージンがないため、比較的多くの利益を得られます。

またユーザーと直接取引できるため、ライブコンテンツなどの投げ銭機能やファングッズの受け渡しなど、さまざまな場面でより密にコミュニケーションを取れることが特徴です。

転売時にもアーティストに利益が還元される

NFT音楽の特徴として、転売時にもアーティストに利益が還元される点があります。

これまで転売する際は、中古市場と売却者のふところが潤うだけで、アーティストへの収益は見込めませんでした。

たとえば、CDを中古販売業者が転売しても、その利益はアーティストには還元されません。

NFT音楽では「誰が、いつ、どこで、誰に」転売したか、ブロックチェーンに取引履歴が記録されているのでわかります。

そのデータを利用して、転売時にもアーティストへ利益が還元される仕組みになっています。

NFT音楽を販売しているアーティスト

音楽をNFT化して販売しているアーティストを紹介します。

  • 小室哲哉氏
  • SnoopDogg氏
  • Perfume

小室哲哉氏のNFT音楽

小室哲哉氏は2021年に自身の楽曲「Internet for Everyone 」をNFT化し、NFTマーケットプレイスのAdam byGMOで販売しました。

小室氏が制作した楽曲を複数のパートに分割し、データごとにNFT化してオークション形式で販売しています。

NFTには購入特典があり、先着10名に新たな楽曲をダウンロードする権利が送られました。

NFTの販売後には、購入したファンが集まり楽曲を制作する二次創作も生まれています。

SnoopDogg氏のNFT音楽

アメリカを代表するラッパーのSnoopDogg氏は、自身がオーナーを務めるレーベル「Death Row Records」からNFTを販売しました。

2022年に発売されたアルバムの価格は5,000ドル(約58万円)で、楽曲の他にSnoop Dogg氏に関連した映像や楽曲の使用権などの特典も付与されています。

17種類あるアルバムをすべて所有するユーザーには、Snoop Dogg氏の自宅やコンサートへ招待される特典が与えられました。

PerfumeのNFT音楽

日本のテクノポップユニットPerfumeは、2020年におこなわれたオンライン・フェスで披露したパフォーマンスをNFT化して販売しました。

NFTマーケットプレイス「NFT Experimennt」でオークション販売された作品は、20,000MATIC(約325万円)で落札されています。

パフォーマンス映像を3Dデータに変換し、CGによるアニメーションや振り付けを用いた映像作品となっています。

NFT音楽を買えるマーケットプレイス

NFT音楽を買えるマーケットプレイスを紹介します。

  • OpenSea
  • LINE NFT

OpenSea

OpenSeaは、誰でもNFTを出品、購入できるマーケットプレイスです。

Ethereum(イーサリアム)やPolygon(ポリゴン)など、複数のブロックチェーンに対応しています。

2023年4月には大量にNFTを購入するユーザーに向けてOpenSea Proが公開され、170を超えるマーケットプレイスで取り扱うNFTを閲覧できるようになりました。

OpenSeaの始め方は【OpenSeaの始め方や特徴を初心者向けに解説】でご紹介しています。

LINE NFT

日本円でNFTを購入したい方は、LINE NFTがおすすめです。

LINEのアカウントがあればすぐに始められ、LINE Payと連携してNFTを購入できます。

NFT購入時に支払う手数料も不要で取引ができるため、初心者でも使いやすいマーケットプレイスです。

LINE NFTの始め方は【LINE NFTの始め方や特徴を初心者向けに解説】でご紹介しています。

NFT音楽の買い方

NFT音楽を買うために必要なものは、以下の3点です。

  • NFT音楽を購入するための資金
  • 仮想通貨取引所のアカウント
  • 仮想通貨ウォレットのアカウント

NFT音楽は、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスにて、ETH(イーサ)などの仮想通貨で売買されています。

たとえばOpenSeaでは、公式サイトにアクセスし、ウォレットを接続すれば、誰でもウォレット内の資金で簡単に購入できます。

より詳しく知りたい方は「NFTの買い方」の記事にて、わかりやすく解説していますので、参考にしてください。

NFT音楽の作り方

NFT音楽の作り方は、これまでの作曲方法と同じです。

NFT化するには、NFTプラットフォームに音楽データをアップデートするだけです。

NFTだからといって、特別なツールや機材は必要ありません。

通常のデジタル音源を作成できるDAW(音楽作成ソフト)があれば大丈夫です。

また、データの保存形式も今まで通りで構いません。

ちなみに、代表的なNFTマーケットプレイスのOpenSeaでは、以下の3つの音声ファイルをアップロードできます。

  • MP3
  • WAV
  • OGG

NFT音楽の売り方

NFT音楽の売り方は、以下の5ステップです。

  1. NFTマーケットプレイスにログイン
  2. NFTを出品するための資金を準備する
  3. 作成したNFT音楽をアップロード
  4. 作品の内容や情報を付け加える
  5. 販売形式や出品価格を設定する

作成したNFT音楽をマーケットプレイスにアップロードすれば、販売は可能です。

出品手数料として、ETHなどの仮想通貨が必要になるので用意しておきましょう。

作品の内容や情報は、購入者がわかりやすいようにできるだけ詳細に記入することをおすすめします。

最後に、販売形式や出品価格を設定して、出品手続き完了です。

OpenSeaでは、販売形式は以下の3つから選べます。

  • Set Price(固定価格)
  • Highest Bid(オークション)
  • Bundle(グループ販売)

NFT音楽のまとめ

NFT音楽には、以下のような特徴があります。

  • 音楽データをNFT化するのに、特別なツールや機材は不要
  • いわゆる「中抜き」「マージン」がないため搾取されにくい
  • 作品の転売時にも、アーティストに利益が還元される
  • ユーザーとの直接的なコミュニケーションが取りやすい

NFT音楽は、アーティストの地位向上を図り、音楽業界に大きな影響を与えるのではないかと考えられています。

なぜなら、作品をNFT化するためのコストは低く、今までよりも多くの収益が見込めるからです。

さらにNFTの活用方法は、音楽データだけでなくライブチケットやファングッズ、作品の使用権など、さまざまな可能性が見えてきます。

一方で、ファンからしても本物であると証明されるNFT音楽は、安心して購入でき、非常に価値があるものとしてコレクションできます。

本記事を見て、NFT音楽に興味を持った方は、一度NFT音楽を作成・販売・購入してみてはいかがでしょうか。

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